そば屋が、そば屋の宣伝を、しますとも 新江古田「じゆうさん」 [そば屋ともだち、そばとも、とも]
人間、不思議なもので、
なにかを感じ取ると、なにかが、ふっ、と頭に浮かんでくることがある。
条件反射というか。
夏、暑い、おなかがすいた、そばが食べたい。
この条件がそろうと、ふっ、と浮かんでくるそば屋さんがある。
「じゆうさん」
元々は創業が昭和一桁という老舗のお店で、
ご両親が若ご主人の脇をがちっと固めておられる。
こちらのご主人、まじめ。
ものすごく、まじめ。
そして勉強家。
手を抜かない。
静かな情熱家。
と、勝手にそう感じています。
少しだけ昼酒を、と、
おすすめメニューの中から「豊潤 特別純米」をお願いする。
お通しは、山葵漬け(自家製だそうです)。
とろとろと、舌触り良く、
これだけですでにセンスが光っている。
小さな焼海苔が、てっぺんに添えられている。
味はもちろん美味しいが、目にも美しい。
メニューの中から、
「豆富味噌づけ」
「夏野菜冷製(無農薬)」
をいただく。
「豆富味噌づけ」
なんと美しい。
カラフルな皿はイタリア製という。
他にもあるんです、と見せていただいた皿も。
ん〜、きれいだ。
そうそう、豆富だ。
おお、クリーミー。
「こんくらい」といいたい、程よい味噌の風味。
黒胡椒を砕いたものが降られていて、
口の中で和と洋が渾然一体となる、ああ、おいしい。
食器も、和と洋、おしゃれだなぁ。
続いて「夏野菜冷製(無農薬)」
ん〜、これまたその姿に釘付けに。
なんだろう、和布蕪かな、
細かく刻んだ海藻的なとろとろソース。
オイルで味を野菜に絡ませるのではないから、
野菜本来の味がしっかりと味わえ、
後味はすっきりこの上ない。
茗荷の風味がスパイスで、絶妙。
とろとろ・ねばねば系はとくにこの時期、身体によさそう。
豊潤が、これまた美しい酒で、清々しい。
そろそろ、そばを。
安曇野だという。
顔を近づけるまでもなく力強く香る。
この時期に、この香り。
今年、うちは休業していてよかった。
でなければ、きっと嫉妬していた。
ぼくの記憶では、数十年前の黒姫在来に似た、
力強くも、同時に気品のある風味だ。
もり汁も、それをしっかりと受けとめる。
ああ、うっとり。
では、次に、あれを。
夏になると、どうしても食べたい(パブロフの犬?)。
じゆうさんといえば、「梅おろし」(と、ぼくは勝手にそう決めています)
極上の冷やかけ汁。
(たいへんだろうなぁ、作るの、と、おなじそば屋のひとり言です)
そのかけ汁を凍らして、梅干し(自家製だそうです)を包んで、
球状にしたものが、そばの上に添えられている。
それをスプーンでほぐしながら、いただく。
ザクザクの、粗い大根おろしと、茗荷。
食べ進んでゆくにつれ、汁が冷えてゆく楽しさ。
至福。
細かなところにまで気が行き届いていて、
目で、お腹で、たっぷり堪能させていただきました。
ごちそうさまでした。
店を出て、ふと目にした蕎麦の双葉。
これ、収穫して打つのかな。
食べたい。
手打そば「じゆうさん」
住所:中野区江原町3-1-4
電話:03-3951-3397
11:00〜14:30 / 17:00〜21:00
休日:月曜
なにかを感じ取ると、なにかが、ふっ、と頭に浮かんでくることがある。
条件反射というか。
夏、暑い、おなかがすいた、そばが食べたい。
この条件がそろうと、ふっ、と浮かんでくるそば屋さんがある。
「じゆうさん」
元々は創業が昭和一桁という老舗のお店で、
ご両親が若ご主人の脇をがちっと固めておられる。
こちらのご主人、まじめ。
ものすごく、まじめ。
そして勉強家。
手を抜かない。
静かな情熱家。
と、勝手にそう感じています。
少しだけ昼酒を、と、
おすすめメニューの中から「豊潤 特別純米」をお願いする。
お通しは、山葵漬け(自家製だそうです)。
とろとろと、舌触り良く、
これだけですでにセンスが光っている。
小さな焼海苔が、てっぺんに添えられている。
味はもちろん美味しいが、目にも美しい。
メニューの中から、
「豆富味噌づけ」
「夏野菜冷製(無農薬)」
をいただく。
「豆富味噌づけ」
なんと美しい。
カラフルな皿はイタリア製という。
他にもあるんです、と見せていただいた皿も。
ん〜、きれいだ。
そうそう、豆富だ。
おお、クリーミー。
「こんくらい」といいたい、程よい味噌の風味。
黒胡椒を砕いたものが降られていて、
口の中で和と洋が渾然一体となる、ああ、おいしい。
食器も、和と洋、おしゃれだなぁ。
続いて「夏野菜冷製(無農薬)」
ん〜、これまたその姿に釘付けに。
なんだろう、和布蕪かな、
細かく刻んだ海藻的なとろとろソース。
オイルで味を野菜に絡ませるのではないから、
野菜本来の味がしっかりと味わえ、
後味はすっきりこの上ない。
茗荷の風味がスパイスで、絶妙。
とろとろ・ねばねば系はとくにこの時期、身体によさそう。
豊潤が、これまた美しい酒で、清々しい。
そろそろ、そばを。
安曇野だという。
顔を近づけるまでもなく力強く香る。
この時期に、この香り。
今年、うちは休業していてよかった。
でなければ、きっと嫉妬していた。
ぼくの記憶では、数十年前の黒姫在来に似た、
力強くも、同時に気品のある風味だ。
もり汁も、それをしっかりと受けとめる。
ああ、うっとり。
では、次に、あれを。
夏になると、どうしても食べたい(パブロフの犬?)。
じゆうさんといえば、「梅おろし」(と、ぼくは勝手にそう決めています)
極上の冷やかけ汁。
(たいへんだろうなぁ、作るの、と、おなじそば屋のひとり言です)
そのかけ汁を凍らして、梅干し(自家製だそうです)を包んで、
球状にしたものが、そばの上に添えられている。
それをスプーンでほぐしながら、いただく。
ザクザクの、粗い大根おろしと、茗荷。
食べ進んでゆくにつれ、汁が冷えてゆく楽しさ。
至福。
細かなところにまで気が行き届いていて、
目で、お腹で、たっぷり堪能させていただきました。
ごちそうさまでした。
店を出て、ふと目にした蕎麦の双葉。
これ、収穫して打つのかな。
食べたい。
手打そば「じゆうさん」
住所:中野区江原町3-1-4
電話:03-3951-3397
11:00〜14:30 / 17:00〜21:00
休日:月曜
2010-08-10 20:30