黒森庵の、シアターサウンド、調整中 [黒森庵]
うちには二台、AVアンプがあるが(AVアンプってなぁ・・・、英語ではなんと呼ぶのだろう)、
その両方とも、壊れた。
片方は完全に音が出なくなり、
片方はサブウーファーへの信号が出なくなった。
一台は、家の居間用。
(ごちゃごちゃしていますね。女将が動きやすいように一階部分を改修したので、まだ仮の姿です。PROFEEL PROはPVM仕様 29インチです)
もう一台は黒森庵用。
ところが、メーカーに修理に出したところ、先方ではどちらも音が出ているという。
おやおや。
でも片方はほぼ10年選手。
新しいほうも黒森庵開店用に買ったので4年選手。
きちんとメンテナンスをしてもらって、戻ってきた。
一台あたり、調整費用が何万円もするのだったら、
たぶんお願いしなかったと思うが、
1万円でコンデンサなどの劣化部品交換・掃除をしてくれたので、
大助かりだ。
では、接続、GO!
いや、ところが、しかしこの、
オーディオ・ヴィジュアル・アンプというのは、
じつに気が狂いそうなほど、セッティングが難しい。
まず、初期設定で、いやになる。
前のスピーカーが大きいか・小さいか。
それは何オームか。
後ろのスピーカーは、どうか。
サブ・ウーファーは、あるか、ないか。
あるとしたら、どんなウーファーだ。
それらのスピーカーは、視聴位置から何メートル離れているか。
ああ、もう、たまらなく、いやだ。
ここを通過しないと、肝心の音質の調整に入れない。
ところが、新しいほうのアンプTX-SA703
こんな便利なやつが付いている。
マイクです。
これを、ぼくが「視聴するであろう」場所に置き、
ボタンを押すだけで、初期設定をやってくれてしまう。
しかも、音場・音響調整(ルーム・アコースティックといいますね)までやってくれる。
ありがたい、ありがたい。
ただし。
これはあくまでも「目安」であって、
そこからは、自分の耳で最適な音質に持って行かなくてはならない。
楽しくもあり、苦しくもある。
なんだか、自転車で峠に上ってるのと似てるな。
そばの打ち方を追い込んでるのとも、似てるな。
ま、それはそれとして。
ちなみに、うちのスピーカ構成をお知らせします。
ユニットはすべてALTEC409。
フロント・センターは409Bを二発。
×2ですね。
フロント・サイドは409Cを二発ずつ。
やはり、×2です。
「B」のほうが古いのだが、
声の音質のあたたかみがちがう気がするので、
主に台詞を再生するセンタースピーカーに「B」を使っている。
(409に関しては、こちらが詳しい。リンクフリーということで、貼らせていただきました)
これらスピーカーは、客席と打場・製粉室を隔てる壁に埋め込まれている。
つまり、巨大な平面バッフルということになる。
打場・製粉室が「巨大スピーカーボックス」ともいえるかな。
この壁は重量ブロックを積み上げて作られていて、
たたいてもびくともしないので、
平面バッフルの弱点といわれる共振をおこさないようになっている。
リア・サラウンド・スピーカーはそれぞれ一発ずつ、
409Cが、やはり350×900ほどの平面バッフルに納められている。
(よくわかりませんね。ライトの後ろの横に長いのがスピーカーです)
ぼくは、どうも平面バッフルのおおらかな鳴り方の音が好きだ。
どんな上質の箱でも、箱である以上は「箱の音」がある。
その「箱の音」には、
箱そのものの音もあれば、
「箱の中で複雑に反射して、スピーカー振動板を抜けて出てくる裏からの音」
も含まれる。
ところが、平面バッフルだと、それがない。
後ろへの音は、後ろへ拡散して、
自然とうやむやになってしまう。
「うやむや感」、すきだ。
サブ・ウーファーは、これらです。
(そば屋のスピーカーですね、粉だらけです)
壁を隔てて打場になっており、打ち台の脚の制約から、
小さなウーファーしか設置できないということもあったが、
小さい口径のウーファーのほうが、反応スピードが速いかと思ったことも、
これらを選んだ一因だ。
型番もちがうし、クロスオーヴァーもそれぞれちがう。
人の身体・顔などが、正確な対象でないのと同じように、
オーディオも、どこか少しずつ、なにかがずれているほうが、
良い音に近づけるような気がするのだ。
「ずれ」、好きだ。
プロジェクターは、これです。
SANYO LP-Z4
スクリーンは、OSです。
黒森庵には、このようなミニ・シアターがあります。
そば屋なのに、なんで?
これは、ゆくゆくはツール・ド・フランスなんかを、
みんなでLIVEで観ながら、そば前をしながら、
あーだの、こーだの、やれたらいいな、
と思って、やってみた。
でも、よく考えたら、
LIVEって、だいたいJ-SPORTSでは夜の10時から・・・だから、
もし夜の営業をやったとしても、店じまいの時間だった・・・。
なので、今のところは家族だけで楽しんでいます。
このシアター、
でも、
なかなか、なんだな。
音は、そこらへんの映画館に負けないよ。
ロードショーでも、劇場には行かないで、
DVDが出るのを待って、家で観るくらいだ。
といったら言い過ぎか。
こういうシステムがありますので、
いつか、
黒森庵が夜も営業をする、とか、
予約を受け付けるようになる、とか、
貸し切りをやるようになる、とか、
そういう変化が出た場合、
どうぞ、お楽しみいただければ、と思います。
(そういうのやりたいなぁ、という気持ちは、いつでもあります)
コンサート・フォー・ジョージで、"Isn't it a pity"を熱唱中の、ビリー・プレストン。
動画はこちら
です(なお、ヘッドフォンで聴くのをお勧めします)。
3:27あたりからの、3:41でのピーク、すき。
ジョージも、天国で、うれしかっただろうなぁ。
おふたりに、合掌。
2010-09-24 18:59