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ひさびさの、ポタ、だ! 番外編 [ポタリング]




先日のポタ、中身が濃い一日だった。


ので、

書ききれないことが、まだまだあった。



今日はだから、続き、です。


ひとつは、これ。

れべる2.jpg

珍車。

ジウジアーロ?



「れべる」.jpg
レベル(マツダ自転車工場)製です。



超希少車ですね。

(メーカーのホームページでは、今でも参考出品です)




ぼくは、じつはこれの試作中の「試作車」に乗ったことがある。

どういういきさつで試乗したかというと、

あるプロジェクトで、ぼくは「買い物自転車」のデザインをしていて、

あるメーカーの方が「こういうものがあるのですが」といって

ぼくの家に持ってこられた。



とても興味深い構造だったのを覚えている。


前カゴが、フレームに直接取り付けられているから、

ハンドリングに影響がない。

重いものを積んでもふらつきにくい。

れべる3.jpg



ただ一般的に、だれにでも簡単に乗れるかどうか、という点と、

コストの問題で(よくある話しですね)、

クライアントはぼくの案を採用した。



ぼくのデザインは、これ。

働く自転車1.jpg
働く自転車2.jpg
働く自転車3.jpg
働く自転車4.jpg
働く自転車6.jpg

徹底的に、実用車、です。

じっさいには、もっとホイールベースが長かった。

その乗り心地・安定感はすばらしかった。



前カゴにはトイレットペーパー18個入り(いちばん大きいサイズですね)がすっぽり入り、

後ろカゴにはビールケース(段ボール24本入り)がすっぽり入る。

しこたま買い物をしても、積める安心感。

たくさんつんでもふらふらしない、安心感。

使ってゆくにつれ、愛着もわいてゆく、

そんなのを表現したかった。



いろいろと紆余曲折があり商業的には成功とはいえなかったが、

もう少しブラッシュアップすれば、今でも役に立つ自転車だと思う。



なんて、ちょっとデザイナーっぽい話しをしてしまった。



井の頭通り沿いに、こんな三輪自転車。

前輪駆動三輪1.jpg

日本製じゃないぞ臭が、ぷんぷん。


前輪駆動三輪2.jpg
前輪駆動! (チェーンケースの先っちょ、とんがったままですね)


前輪駆動三輪3.jpg
リーン(傾く、という意味ですね)機構、良くできてる。


この自転車、じつは先の「ひさびさの、ポタ、だ」に出てくる電気自動車を輸入した会社が、

やはり輸入したものだそうで、ドイツ製。

エレキ自動車.jpg



社長さん、大の車好き(と拝察)。

しばし、立ち話。



時代を先読みする感覚鋭く、電気自動車を輸入。

さらに、これからは自転車だ、と、

この三輪自転車も輸入されたようだ。



好奇心むんむんで試乗させていただいたが、とても良くできている。

前輪駆動車には初めて乗ったが、違和感はなかった。

ただ、社長さんもおっしゃっていたが、回転半径が異常に大きい。

なので街乗りをするには適していない。



とても気さくな社長さんでした。

また遊びにきます。



別れを告げて、すぐ。



おお!


この車、ご存知ですか?


ゔぁもす2.jpg




2,500台しか生産されなかった。

空冷 360cc 直2 SOHC 30PS・・・




答えは、バモスホンダといいます。



日本のモータリーゼーションが活況を呈していた時代の、

完全な「レジャー・カー」。

自動車会社に、体力があったんだなぁ。



これがまだ走っているなんて、

ぼく、ちょっと興奮してます。



遊び心、大事にしたいなぁ。




ゔぁもす.jpg

空冷の音がしていました。




これからの自動車は、どうなってゆくんだろうな。