茨城、そして、栃木。 [黒森庵]
女将の調子が良い。
ほんとうにうれしいことだ。
なので、今日は一日かけて、
ちょっと延期していた、蕎麦の生産者さんに会いに行くことにした。
目指すは茨城、そして、栃木、だ。
ぼくは、黒森庵ではほとんど全量を、
生産者さんから直で購入している。
ご迷惑になるかもしれないので、
今回は、生産者さんをお知らせできない。
まずは茨城某所の生産者Mさんとお会いした。
そば屋も経営されている。
手打もされる。
今日もそばをいただきながら、いろいろとお話しができた。
まだ新蕎麦ではないが、それでも、ああ、いい香り。
煮豆がまた、おいしい。
こちらの生産地は、異常な猛暑にもかかわらず、
今年は収量はまずまずのようだ。
まだ刈り取りには至っていないので、風味は分からないが、
生産者さんのお話しを聞いていて、きっと、だいじょうぶ。
前にも書いたが、
やはり生産者さんの「こころ」が、
農作物に反映されているように思えてならない。
Mさんも愛情深く、懐が深く、裏がなく、どこまでも行動力のある方なのだ。
ごちそうさまでした、
そして、今シーズンもよろしくお願いいたします。
続いて栃木の某所へ。
前回のブログで伺ったところだ。
早播きの蕎麦は、すでに刈り取りが終わって、
なんとお店で。
花刈りそば!
生産者のYさんは、
「本来は、もっと熟成させてやりたいんだけど、もう前の蕎麦、使い切っちゃって」
といって笑う。
でも、そこまでしなければならないほど、
昨シーズンは不作だったということだ。
それでは、と、
その「花刈り」の、もりそばを。
うわ、ものすごい、色!
早い、いや、超早刈りの風味は、
それはそれで清々しいものがあるが、
ぼくは、本来的に完熟した風味が好きだから・・・、
うわ、すごい、おいしい!
まさに新蕎麦の風味が、鼻腔を、ふわっ、と抜けてゆく。
ここまで青く、
ここまで香り、おいしいそばは、初めてだ。
これだから、そばって、わからない。
これだから、たのしい。
これだから、やめられない。
一袋でいいので、分けてもらえないかとたずねたら、
笑いながら、
「もう、ないの。使っちゃった。だから、次のを刈らないと」
とのこと。
いいなぁ、一次産業と、二次産業を一手に。
ぼくの理想です。
こちらの生産地も、
どうやら今年は大丈夫そうです。
Yさん、どうぞよろしくお願いいたします。
来週は、いよいよ、
富山の生産者さんの所へ、最終の畑を見せていただきに行きます。
ああ、わくわく、どきどき。
こんなに、生産者さん巡りをして、
わくわく、どきどきするっていうことは・・・。
黒森庵、やっと、再開、ということですね。
ここ数日で、スケジュールをお伝えできるかと思います。
もうちょっとだけ、お待ちください。
2010-10-22 22:48