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3月23日も、右往左往の黒森庵は、臨時休業いたします。


3月22日は、ぎりぎりになって臨時休業を決定し、

足をお運びいただいたみなさまには申し訳ありませんでした。



ほんとうに、苦渋の決断でした。


でも、どうしても営業をする気持ちになれませんでした。


いろいろと、調べられるだけのネットの資料を目にして、

福島原発の「いま」の状況が分らない現状で、

東京へまっすぐに進んでくる風向があるなかで、

もし福島原発でなにか万が一の出来事が起きたとしたら、

ぼくが店を開けたことで、

ご来店になったお客さまを被爆の危険にさらすかもしれない、

そう考えたら、そばが打てなくなりました。



過剰反応だ、とお叱りを受けることは覚悟しております。



しかし最近の黒森庵は、若い女性のお客さま、

妊娠されているお客さま、

子供連れのお客さまなどがおおぜいいらっしゃいます。



彼女ら・彼らは、次世代の日本を担ってゆく人たちです。

彼らにはなんとしても健康でいてもらいたい。

そういう気持ちで、本日の臨時休業を決定しました。



今は23日深夜です。

今日起きた出来事、ニュースなどを閲覧しています。



ぼくが心配していたことは、やはり起きていました。

「首都圏、放射性降下物増える 東京で前日比10倍も」asahi.com


それほど大きな値でなかったことは東京にとっては幸いでしたが、

それが福島原発由来のものであることは間違いないでしょうから、

現地でなにがあったのか、大変気になります。

そして風向が影響していたと推測することは容易です。



そうだとしますと、先のブログでお伝えした、

ノルウェーのNILUデータ

ドイツのZAMGデータなどは、

かなり有効だと思いました。


日本全国の、放射能汚染濃度一覧も、有効だったと思います。


雨の放射能汚染値はここでわかります。


twitterでは、全国の一般の人たちがガイガーカウンター計測値をアップしてくれています。


気象庁のアメダスは、風向・風量だけを調べるには有効かと思います。



今日、もし、福島で新たな放射能漏れなどがあったら、

それは数時間後には東京へやってきていた可能性があります。

それを考えますと、

今、福島で起きている出来事は、じつに身近なことであり、

収束に向かっているのではなく、

継続中なんだと、つくづく感じました。



そして今日一日の流れの中で、

もうひとつ、心配なニュースがありました。

「福島第1原発:水道水からヨウ素 乳児へのミルク禁止通知」mainichi.com

これもまさにぼくが心配していることで、

放射能汚染が長引くと、水道水への影響が広範囲にわたるだろうということです。

そしてすぐ最初に乳児・子どもたちがその影響を受けます。

水の放射能汚染値は、ここでわかります。




現在も、現地ではまさに必死の作業が続いています。

命をかけて作業をしてくださっている方々には、

こころから御礼を申し上げます。

彼らのミッションが成功裏に終わることを切に祈っています。

そして、彼らの身体に異常が出ませんように。



次に、地震です。

M9.0という、超巨大な地震が発生し、

その余震活動も、それまでのとは違う動きをしているようです。

3つの大地震が連動したともいわれていますから、

その余震数も×3というわけで、相当数にのぼっています。

東大地震研の30日データをみますと、

3/11を境に、グラフがピンと跳ね上がっており、

10日以上経った今も、あまり減衰しないままです。



これだけ大きな地殻変動ですから、

日本列島全体を揺らしたのは間違いありません。


これも悲観的と受け取られるかもしれませんが、

大きな「最大余震」が来ないとも限りません。

だれもが予測できなかった超巨大地震ですから、

だれもが予測できない最大余震が来てもおかしくはない。


あるいは、新たな大地震の引き金が引かれた可能性もある。



こうしたことを、昨日から今まで考え続けていました。



地震も、原発の事故も、

今はまだ継続中なのです。

ど真ん中にいるのです。


過ぎ去った出来事でもなければ、

収束に向かっている出来事でもない。



今、深夜4時に出した結論です。


本日23日も、

黒森庵は臨時休業いたします。


誠に申し訳ありませんが、

そしてご理解いただけないことかもしれませんが、

一店主として、そう決めました。


今週いっぱい、地震・原発の推移を見守り、

今後の営業をどうするかを決めたいと思います。



ぼくは、できる限り、店を開けたいです。


経済を復興させなければならない、

経済活動を滞らせてはならない。


それはよくわかっているつもりです。


営業時間を延長して、日没まで、

なんていうことも、ほんとうはやりたい。



こういうときだからこそ、

そば前をのんびりとやり、

〆にするするっ、と、もりの一枚でもたぐりたい。



そうやって、みなさんに喜んでいただきたい。

営業することで、

小さな店でも、小さなことで経済活動に貢献したい。



いずれにしましても、

今週いっぱい、もう一度お休みをいただいて、

いろいろと情報を集め、整理をし、

そのあいだにも刻々と状況は変わってゆくでしょうから、

そうしたことを考えあわせ、

今後の黒森庵の営業をどうするかを決めたいと思います。


そのときはかならずまた、

このブログ、Twitter、リアル掲示板でお知らせをいたします。



お読みいただき、ありがとうございました。




黒森庵 店主

加東良卓




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