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女将、再入院・治療開始!



すでにブログで書いたように、


女将の脳腫瘍は悪性で、手強く、しぶとく、


なかなかおとなしく引き下がってくれない。




女将が2009年10月に入院したとき、

緊急検査したらすでにステージ4だったから、

そう簡単に「完治」などという言葉が使えないことは最初から理解していたつもりだし、

3回の手術も、その後の治療も、かなり厳しいもだったが、

1年7ヶ月を過ぎ、

よくここまで頑張っていると、つくづく思う。



しかし、今回再発した。



入院前日の夕食に、

女将になにを食べたいか訊いたら、



「そうね、おでんと、炊き込みご飯が食べたいな」



お、おお、おおおっ、おしっ!


山の、おでん.jpg
おでんの、山。


炊き込みご飯.jpg
炊き込みご飯。



どちらも、娘たち総出で作ってくれた。


この味、まさに女将の味。


当の女将が、そういうのだから、


まちがいありませんな。



このところの娘たちの味付けが、



「神的」



とにかく、女将の味が毎日、

食卓に上がってくるのだから、

女将を愛して止まないぼくは至福の連続だ。



ああ、なんておいしいんだ、

ぱくぱく、もぐもぐ、

ごちそうさまでした。



女将も、大喜びだった。

よかった。




明けて、5月25日。


女将は、今日から入院・治療だ。



今までも、いくつかの「切り札」といえるような治療をしてきた。


その時々で、それらの治療はしっかりと機能してくれ、

それだからここまで高いQOL(Quality Of Life)、

つまり充実した高い質を保ったまま

彼女の人生を味わっていられる。



これはほんとうに奇跡的なことだと思う。



おかげで、ぼくらも彼女との生活を充実して味わえる。



今後も、この質を低下させることなく、

持続させることを目標として、

今回、 「ICE」という治療法を選択した。



説明すると長くなるので述べないが、

簡単にいえば、抗がん剤の点滴治療だ。


これがどの程度効果があるかは、

やってみないとわからない。


やれば、効くかもしれない。


やろう。



GO!



女将、歩くのが難しい.jpg
といっても、今日はこのくらい歩くのが困難。


車椅子を借りておいて、よかった。


介護認定の申請をしておいて、よかった。


こういうことって、とつぜんやってくるからなぁ。



車中、計測、計測。


車中計測値.jpg
0.12μSv/h 0.2CPS 



なんとか病院に到着し、

看護士さんに病室へ案内してもらい、

ふぅ、と落ち着くとちょうど昼ご飯。


病院食.jpg

ぼくらは、病院内にあるコンビニで弁当などを購入し、

付き添いで来てくれた娘たちと、

もぐもぐ、ぱくぱく、

ああ、おいしい、

ごちそうさまでした。



と。



女将が、急にだまってしまった。


あれ?


なんか、おかしいぞ。



唇が、わずかに痙攣している。


これは、まちがいなくおかしい。



「女将さ〜ん、お食事どうですか〜」



抜群のタイミングで、看護士さんが来てくれた。


すぐに症状を見て、てきぱきと対処してくださり、

主治医に相談してくださり、

そうこうしているうちに、痙攣は収まった。



ふぅ。



あとで主治医から様子を聞くと、

女将のような病状だと、こういうことがおきてもおかしくはない、

とのこと。



むしろ、今まで一度もなかったことのほうが驚きだ。


ともあれ、その後はなにも起きなかったから、よかった。



一人でトイレなどに行こうとして、

途中で倒れて骨折などしたら元も子もないので、

こんなものが用意されました。


うーご君.jpg
うーご君。(ウゴウゴ・ルーガみたいですね)


ピンチ.jpg
ピンチで、寝間着の一部をはさむ。

一人でベッドから降りようとすると、

器械からヒモが外れ、スイッチが入り、

ナースステーションに通報される仕組み。

いわば、「監視装置」ですね。

ちょっとつらいだろうが、ここはがまんなのだ、女将。



それにしても、半身の動きの悪さ、

そして今日の痙攣など、

ちょうどのタイミングで再入院した感じだ。



明日からの治療、


うまくゆくと、いい。




h 0.jpg
病室の、計測値。



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