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女将、治療終了、退院! 



女将の病名は、悪性脳腫瘍。


神経膠芽腫(こうがしゅ)といい、


神経膠腫(グリオーマ)の中でも最も悪性度が高いとされる(ウイキペディアより)。




発病前は、まったくなにも予兆がなかったから、


当の本人も、家族みんな、


ほんとうに驚いた。


サッカーでいうと、一発レッドカードというところか。




以後、一番長い手術の12時間というのを始めとして、

計三回の手術を経て、

放射線治療を経て、

抗がん剤治療を経て、

さらに別種の抗がん剤治療を経て、

サイバーナイフという放射線治療を経て、

今回、さらに新たな抗がん剤治療を行った。


発病し、入院した時、

担当したお医者さんに

「このままだとあと10日保たないかもしれない」

とまで言われた、女将。



これはもう、奇跡的といってもいいだろう。



今回も、副作用が心配される抗がん剤治療を、

なんなくクリアしたのだから。


退院だよ! お〜よ!.jpg
おっかあさんっ、むっかえっに、きったよっ!  おーよ。



計測、計測.jpg
計測、計測、0.09μSv/h、いつもコンスタントに低いなぁ、病院。



4日間の抗がん剤の点滴中、

ただの一度も、不具合、不調のなかった、女将。


食欲不信などという言葉は、女将の辞書にない。


よかった。


4人部屋だけど.jpg
4人部屋だけど、今日は女将が最後の一人だったから「貸し切り状態」。



ただいま!.jpg
ただいまぁ〜。



昼ご飯時。


寿司三昧.jpg
女将といえば、寿司。


これが、おいしいのよ.jpg
これがおいしいのよねぇ。



今日は雨が降っているせいか、

なんか、部屋の空気が重い。


このところ数値もちょっと高めなのが気になっている。


雑巾がけ!


5/29室内2.jpg
before


雑巾後.jpg
after



雑巾がけだけで、0.03μSv/h下がった


ごしごし、ぴかぴか、

一押し!

おすすめです!



雑巾がけの次は、夕ご飯のお使いに。



すごいどしゃ降りだったので、自動車で、ネギを買いに。

こういうことやってるから、地球規模の大気汚染に繋がるんだよなぁ、

ごめん。



帰路、ガソリンを入れると、30リッター以上入る。

30リッターてことは、牛乳パック、30本てなわけですな。


ぼくの自動車は燃費がとても悪く、

都内だと6km/lは走らないだろう。


てことは、永福町・浜田山往復するだけで、

牛乳パック一本のガソリンを消費している。



そう考えると、すごい量使ってるな。

ネギが198円だとしても、ガソリン147円/lを加算・・・。

もちろん、ネギを買うだけじゃないけど。


h 18時くらい.jpg
計測、計測、0.08μSv/h。

低い。

雨が降ってての、この数値は、じゅうぶんに低いと思う。

この調子で、なんとか原発事故が収まってほしいものだ。




帰宅すると、


どう? お母さんてば.jpg
三女、女将に迫るノ図。


なにが迫るかって、これはもう、女将のパンに限りなく近い。


三女、女将に迫る.jpg
焼き色、肌目、女将のパンに近い。


味見のために、一切れ試食。


うまい!


女将も


「あ、すっごく、おいしい!」


当の女将がそういうんだから、こりゃ間違いないな。



自分で酵母をおこし、管理し、

ネットであちこちから小麦粉を取り寄せ、

焼き比べし、

いやぁ、がんばってるな、三女(ちょっと親ばか、入ってます)。




さて、ぼくはといえば、

女将に風呂を沸かした。


病院では、身体は拭いてもらっていたけど、

風呂へは入っていなかったようだ。


「お風呂、入ったよ」


「うん、ありがと」



ここで、問題発生。



女将の足が上がらない。


風呂桶のふちを跨げないのだ。



風呂場からSOSが来た。



なんとか手伝って、

無理して上げようとすると、体勢を崩してしまう。



いろいろ考えたが、

ぼくが介助して風呂桶へ入れることにした



介助というのは、なかなか難しい。

どこまでやって、どこからはやらないほうがいいのか、

その一線を探さなければならない。


夫婦といっても、そこはしっかりと見極めないと。



結局、

彼女が左手でできない範囲を手伝った。



結婚して初めて、彼女の頭を洗った。

初めて、彼女の身体を洗った。

初めて、彼女の顔を洗った。

初めて、彼女の身体を拭いた。


幸せだ。


役に立てるなんて。



しばらく、彼女がリラックスして身体を温める間、

横でスタンバイし、

なんていうことのない会話をし、

ぼかぁ、しあわせだなぁ。



そういえば、こんなに時間を忘れて話し合うなんてこと、

恋人時代以来かなぁ。



じゅうぶんに温まったらしく、風呂から出ることに。



ここでまた問題発生。


血圧の関係からか、

女将は、まったく立てない。


へたに身体を起こそうとすると、

二人とも滑って転んでしまう。


そこで、湯船のお湯を全部抜いてから、

ぼくが抱いて風呂から出すことにした


無事、湯船から出られたところに


「かあちゃん、とおちゃん、ごはんだよ」


すいとん.jpg
すいとん!


すいとんアップ.jpg
女将の大好物(ぼくも、ね)。


今日の晩酌は、山形みやげ.jpg
ぼくの晩酌は、山形みやげで。



ああ、ぷるぷる、

おいしいおいしい、

ぱくぱく、

ごちそうさまでした。


すいとんと、夫婦.jpg
すいとん夫婦。



いやぁ、


まずは女将、


退院おめでとう。



今日からフルメンバーに戻った。



よかった。




家族団らん.jpg
ぼくも。




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