そば屋が、焼肉屋の宣伝を、しますとも。「錦糸町 とんつう」
いやぁ、すごい店に行った。
若いご店主の牛肉への情熱、知識は半端なものではない。
しかも環境問題、原発問題にも詳しいのだから、
今どき、こんなに安心して焼肉を食べられるお店って、
あるのだろうか？
前々からずっと行ってみたいお店だったが、
なにせ今は女将を中心にぼくら家族は動いている。
女将には申し訳ないが、
前々からスケジュールを立てて、
女将抜きで、
家族でどうしても行こうということになっていた。
お、そろそろ病院の面会時間終了、
女将の顔色、OK。
熱、ない。
頭痛その他不具合、すべてなし。
おし！
GO！
「とんつう」っていえば、豚じゃないのか？
店の看板だって、豚のイラストが書いてあるじゃないか。
でも、韓国焼肉の店？
牛肉？
なんだかよくわけのわかんないスタートだが、
とにかくお店の名前は
「とんつう」
明るく、清潔な店内。
強力なファンダクトが各テーブルにむき出しで、頼もしい。
メニューに釘付けな、親子。
ああ、どうしたらいいの！
ご店主とは
以前、
黒森庵のお客様としてご来店いただいていて、
その実直なお人柄は存じ上げていた。
その彼が料理するものなら何を食べても間違いがない。
ユッケが食べられる！
あ、レバ刺し食べたい！！
などとこーふんしていると、
まさにご主人自らが注文を取りにきてくださった。
久しぶりにお会いした彼、
以前お会いした時となにひとつ変わっていない。
「実直」
「正直」
が、人の形となってぼくの前に立っている、
そんなかんじ。
もうそれだけで、この店の素晴しさが伝わる。
おいしくないわけ、ないじゃないか。
どう、なにを注文をしたら良いかと思案していると、
その気持ちを読み取ってくれたのだろう、
「それでは、お飲物をご注文いただいて、肉はお任せということで」
「あ、はい、あと、ユッケと、レバ刺しは、ぜひ」
「かしこまりましたっ」（小さな「っ」は、静かながらも彼の気迫です）
今日はぼくは自動車で来ているので、アルコールなし。
くやしいから飲み物の写真はカットしてしまえ。
（でも、こちらには魅力的な酒のラインアップがあります、いつか必ず）
すぐにカンカンの炭火がやってきて、
素晴しいタイミングで、
続々と、料理がやってきた。
タン塩
カルビ
ハラミ
ミノ
ハチノス
シルクロース
ユッケ
レバ刺し（感動が先に立ち、写真を撮る時はすでに半分なく）
カイノミ
写真撮り忘れたけど、リードヴォー。
ユッケジャンスープ
冷麺
柚のシャーベット、黒胡麻のアイスクリーム、杏仁豆腐、すべて自家製。
どの料理も、食材のよさが際立っている。
美味しい部位を、美味しい、まさに「そのとき」をねらって提供する姿勢。
これだけの食材を確保・管理するのは至難だろうと思うが、
彼はあくまで涼しい顔。
すごいなぁ。
いやぁ、久々にとことん牛肉を堪能した。
しかもレバ刺し、ユッケまで。
しかもしかも、ものすごい食材を惜しげなく使っていて、
価格は、申し訳ないほど安い。
味は、って？
みなさん、ぼくが文章で伝えるよりも、
一度行ってみてください。
しいていえば、
焼肉なのに、おいしい水を飲んだあとのような清涼感。
まったく脂っこさとか、味というものが残らない。
おいしいという印象だけが残る、そんなかんじでしょうか。
毎日でも食べたい。
それにしても、
安心して食べられるって、
なんて大事なんだろう。
そういえば3.11以後、ほとんど毎日、
「これ、だいじょうぶかな」
「産地はどこなんだろう」
「あ、牛乳じゃなくて、ソイにしよう」
とか、なにかを口に入れる度に、
そういった思考回路が自然と働いているんだよなぁ。
だからその分、
「ああ、おいしい」
といういちばん大事な部分のピークが下がっちゃうんだよなぁ。
「とんつう」さんを一言でいうなら、信頼、だ。
彼は3.11以後、何度か被災地に行っている。
福島原発から20kmのところまで行っている。
それだけでも彼の生き方の一端がかいま見られる。
そうした行動が、この店の太い支えの一本になっているのは間違いない。
ごちそうさまでした。
電話：03-3829-5191
住所：東京都墨田区太平3-3-2 喜月ビル１Ｆ
アクセス：半蔵門線 錦糸町駅 徒歩 5分
JR総武線 錦糸町駅 徒歩 6分
オリナスから1分
錦糸町駅から341m
営業時間：[火～日]
17:00～23:30(LO)
日曜営業
定休日：月曜日
注：予約をお勧めします。
ご主人のブログ：錦糸町とんつうのブログ
2011-08-09 19:05
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