女将、卒業証書、授与。 [卒業]
女将の最後のセレモニーが、昨日あった。
火葬。
この地球の上には、
様々な葬送のやり方があるようだ。
ぼくはどうもこの、火葬というのになじまない。
理由はいくつかあるけど、
一番の問題は、
そうとうな火力を必要とするから、
それがぼくの「自然感」から遠いからだと思う。
でも、ここは日本。
火葬が義務づけられているから、
最愛の人といえども、法律は守らなければならない。
おし。
じゃ、
最後の最後のところまで、
ぼくら流で、いこう。
小麦粉だよ。
天然酵母、ね。
塩だよ、塩、母さん。
天然酵母、塩、砂糖。
女将といえば、Beatles。
女将といえば、ウゴウゴ・ルーガ。
ロケット・パーンチ!
ぼくたち、道案内します!
女将、食いしん坊だから食器も、ね。
裁縫が好きだから、ね。
旅の途中で、退屈するといけないから。
Beatlesカード。
一応、ぼくらの写真も、ね(わ、若い)。
おし、完成。
しばらく、できないから、ちゅ。
愛、コンタクト。
女将は閉所恐怖症だったから、蓋はなくしてもらった。
北口商店街を通って、
ぼくら家族だけ、普段着。
さらに花攻め。
さらに、花攻め。
くーっ、つらい。
女将は、ここでとうとう釜に入った。
生身の女将とは、ここでお別れだ。
焼き上がる(?)まで、
待合室で、古いアルバムで、懐古タイム。
懐古その2。
懐古その3。
「女将さんの火葬が終了しました」
「はーい」
遺骨を骨壺に納めてすべてが終了した。
外はうってかわって、どしゃ降り。
女将を清めてくれているんだろう、
清々しいぞ。
すべて終了して、
おし、今日も、お祝い!
鍋!
ナイスなぼく、ギターを弾く。
これでひとまず、
女将の卒業式がすべて、終了しました。
これで、これからは、
女将はぼくたちの心の中の人となった。
卒業、おめでとう。
卒業証書です。
おめでとう、女将、
また会おうね、
きっと。
2011-08-28 03:03
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