食品の、放射能測定値を、アップしてゆきます。 [食品放射能測定]
3.11以後、ぼくらの食生活は一変した。
説明をするまでもなく、
放射能汚染を気にしながらの日々が始まったということだ。
それまでもぼくと妻はかれこれ30年、
自然食、玄米菜食をやりながら、
自分たちで有機無農薬栽培、さらには自然農法など、
興味を持っては勉強し、
できることは実践してきた。
黒森庵で使用する食材も、
メニューには一切の表示はしていないが、
できる限りでの有機・無農薬の食材を使用してきた。
しかし今は、
農薬を使っていようが、
化学肥料だろうが、
それ以前にセシウムに汚染されていないことが、
最重要視されることになった。
まさかこのような時代に生きようとは思わなかったが、
生きてるんだから、仕方がない。
ならば、
こころの平安を得るために測定しよう。
そう思い、日々、
測定機の選定、測定方法などの情報収集に明け暮れていた。
しかし、正確な測定のためには、
かなり高性能な(それは高価格をも意味する)機器が必要で、
しかも打ち出された数値を正確に判断をするには、
かなりの知識と経験を必要とすることが、
調べれば調べるほど分かってきた。
空間線量を測定するだけでもそれが簡単なことではないのは、
日々測定して理解していた。
しかし、食品の汚染レベルというのは、
空間をただよう放射能よりも、
さらにずっと微小な放射線量を測定するわけで、
デリケートかつ、経験がものをいう世界だということが分かった。
そこで、ぼくは立ち止まることを余儀なくされた。
いったい、ぼくにどこまで追い込むことができるのだろう?
非常に高価な機器を導入したとして、
素人の付け焼き刃で、
正確な数値を得ることはできるのだろうか?
自問自答の日々が続いた。
ある日、思い立った。
「そうだ、最近できはじめた『市民測定所』で、まず測ってみよう」
そうして「ベクミル上野」さんに行き、
その翌日は、「こどもみらい測定所」さんに行った。
この、二番目に伺った「こどもみらい測定所」の代表石丸さんと、
たまたまぼくはご縁が生まれ(それもかなり密度の濃い)、
黒森庵で使用する玄蕎麦の測定を見学させていただき、
非常に信頼感を抱いた。
今日もお訪ねし、新たに牛乳と鰹節を測定していただいた。
鰹節はありがたいことにゼロBq/kg、つまり不検出だった。
いっぽう牛乳は、セシウム137とおぼしきピークが出てしまった。
ただしこれはもしかしたら機器の誤測定の可能性もあり、
時間をかけて測定すると消える場合があるということなので、
石丸さんのご好意で長時間測定をしていただけることになった。
「こどもみらい測定所」の帰路、ある考えが浮かんだ。
「ぼくらの食卓に上がる食材を測定したら、それをネットで公開しよう。
そうすれば、少なくとも、ぼくのツイッター・ブログを見る方々とは共有できる」
ぼくらの食卓=みなさんの食卓、です。
ただし、基本的には我が家で使う食材なので、
みなさんがふだんお使いのものとは違うかもしれませんが、
そこはどうかご了承ください。
それでは、これから順次、
測定したものをアップしてゆきます。
良い食卓を!
2012-02-15 22:59
nice!(0)