夢の味。

ある朝、次女が起きてきて



「とうさん、すっごいリアルな夢見ちゃったの！」



「へぇ、どんな？」



「あのね、なんだか料理を作ってる夢なんだけど、

　それがものっすっご〜くリアルで、おいしそうだから、

　作ってみていいかな」



「もちろん！」




ふんふん、マッシュドポテトを作って、




ん？　なにしてるんだ？




変わった、かたちだなぁ。（形状に、すごくこだわっていたね）


へぇ、なかには明太子を敷くのか。




オーヴンに入れて、焼く。





できた！




とっろとろの、半熟玉子状態！　




こんなかんじ。





いただきます、わくわく。




あ、おいしい！



おいしいおいっしぃ！



ぱくぱくぱくぱく。





これはね、なんちゅうかね、


あれだな、


とろり玉子がマッシュドポテトに絡んで、


ふわふわしていて、


ほんわりしていて、


ああ、


きっと、夢の中できみの母さんが


「ちょっと思いついちゃったんだけど、作ってみて」


って言ったんじゃないのかな？





いやぁ、夢の味ってやつだな、ほんと。


こんなこと、あるんだね、


ごちそうさまでした。





ああ、おいしかった、


次女そして、母ちゃん！


I'll See You In My Dreams