サドルの上から平和を、祈った。 [サドルノ上カラ平和ヲ]
前日までは天気予報は晴れマークだったのに。
どさっと降ったり晴れたりと不順な天気だったけど、
今は晴れている。
持てばいいな・・・。
今日の出で立ち。
なにせ、今日は官邸前〜国会議事堂で「 #サドルノ上カラ平和ヲ」という、
食糧無補給で祈り続けるという、一人イベントをやるのだ。
だから、ボトルは2本、
それから万が一のときのために口にいれる補給食、
それから深夜はこの調子だと涼しいというよりは、
たぶん寒いからウインドブレーカー、
もちろん工具、予備チューブ2本、ポンプ。
おし、金曜日の官邸前へ、GO!
官邸そばの自販機で水分を購入して、ね。
チャリデモ隊に、合流。
今日の自転車隊の前半分。
後ろ半分。
このほか、中野から参加のまさに「ママチャリ部隊」十数人がおられたので、
総勢40台、いやもっといたのかな、
けっこう長いトレインが作れた。
お!
高校生たちがたくさんいるではないか。
うちの娘も、先日でもデビューしたけど、
若い世代が一緒に参加してくれるというのは、ほんとうにうれしい。
ヤッシー(田中康夫)さんから白い風船をもらったり、
歩道側の参加者のみなさんと手を振り合ったり、声をかけ合ったり、
補給地点ではボランティアの方々が補給食を配っておられたり(ぼくはいただかなかったけど)、
炎のドラム隊を聴いたり、
あっという間に時間が過ぎて行き、20時に。
ここからは、ぼくはソロ走行に。
そう、20時からはサドルの上から平和を祈るからだ。
START!
数周していると、Nさん、@websaito_jp さんが参加して並走してくれた。
うれしい、たのもしい。
しばらく周回を重ね、@web_saitoさんが帰宅のため離脱、
そのかわりに @bikes_not_nukesさんが参加してくれた。
左@bikes_not_nukesさん、右Nさん。
彼らも帰宅のため離脱すると、今度は @nobdylan2001 さんが参加してくれた。
彼は会社の会議さえサドルの上でやりたいというほどの「サドルの上マニア」だから、
おたがい話しがはずんだ、楽しいぞ。
その彼も帰宅のため離脱し、
いよいよ単独走の開始。
それまでパラパラ程度だった小雨も、やがて本降りに。
昨日の天気予報だと晴れマークだったんだよぅ。
体を濡らしてしまうと体力が激減するのは信州までの自転車ツアーで体験済み。
近くにコンビニがあるのを思い出し、簡易レインコートをげっと。
これがことのほか身体に合い、快適に周回を重ねることができた。
地下鉄永田町駅の交差点で赤信号で止まっていると、
大声で呼び止められドキッとする。
だって、深夜1時を回ってる。
ああ、おやまぁ、なんと、@tontsu_yakiniku さんだ!
身体を冷やさないように、水分補給のためにと、
ホット・ミルクティーを持ってきてくれた、感謝だ。
ついでにぼくも走りながら祈ります、と。
うれしいなぁ。
とんつうさんの激走。
彼は明日も仕事なので、帰宅。
そして、ふたたび、ぼくは単独走へ。
ペダルを踏み、祈った。
ぼくは宮城東松島・石巻にご縁があったので、
亡くなった方々の鎮魂の祈りを。
そして、その他の地域の皆さんすべてのなくなられた方々の鎮魂。
なにかスイッチが入ったように、外からの音が聞こえなくなり、
こころがなにかに触れたような感覚があった。
つながったのかな。
そうしたら、なにか「腑に落ちる」というか、
得心がゆく心持ちになる自分がいた。
よかった。
これをしたかったんだ。
無心に走っていると、あることに気付いた。
信号停止していなかったのだ。
いやいや、信号無視じゃないよ。
国会議事堂一周の、どの交差点も青信号で通過できていたのだ。
それまではしょっちゅう引っかかっていたのに。
偶然なのか試してみるが何回やっても青信号で通過できる。
それは平均速度で決まることが分かった。
たぶん、平均27km/hくらいで走行しているとその状況が出現する。
それを見つけてからは面白くて、
何周もノンストップの快感を味わっていた。
周回を重ねていると、
国会議事堂正門参議院側に止まっている一台の車が目に入った。
もう2時を回っている。
ここらへんに停車している自動車といったらタクシーが仮眠のため停まっているくらいだ。
なんだろうなぁ、と思いながらその車の横を通り過ぎると、
なんかちょっと大きな声がしたような気がした。
ぼくは「ノンストップ走行状態」を味わっていたところだったので、
そのまま走り続けたが、バックミラーを見ると、
なんと、その車がぼくを追走してくるような気配。
これって、やばいのか?
ま、でもなにかあっても近くにおまわりさんいるし。
そのまま走り続けていると、
「黒森庵さん!」
「!?」
「@amatotoです」
おおぅ、チャリデモ隊でいっしょに走っていたあまととさん!
ブルベの鬼の、あまととさん。
千葉から自走で官邸前に駆けつけ、2時間走った後、
ブルベで完走してしまう、あまととさん。
あまととさんと、おくさま。
2時過ぎなのに、ありがたいなぁ、うれしいなぁ。
数周、並走していただき、彼らは帰路に。
再び単独走。
午前3時くらいかな、雨足が強い。
なんだか止みそうな気配がないな、これ。
でもまだ走りたい。
ここまで水分以外、まったく無補給。
でも空腹感ゼロ。
ハンガーノック感、ゼロ。
踏めばまだまだ加速できる。
どうなっちゃってるの、これ?
しかしいかんせん雨が本降り。
考えた。
体力的にはまだまだ走れるけど、
最初だし、無理しなくてもまたやればいいし、
それならどこかで区切りとしよう。
国会議事堂一周路というのは、およそ1.3km。
ぼくのメーターでは走行距離は120kmを越えている。
ということは、130kmを越せば、国会議事堂100周したということになる。
お百度を踏む、という言葉があるじゃないか。
いっしょじゃないけど。
今回は100周回でゴールということにして、
残りを全力で走りきろう、祈りきろう。
そう、最後の周回は、
ずっと国会のことを祈った。
空転しないで、ねじれないで、
野党欠席の中で単独強行採決なんてしないで、
ほんとうに国民のための法案を決める国会になってください。
ひとびとが、こころから安心して、幸せに人生を味わえる、
そういう法案を議決してください。
そしてその結果、ひとびとが本来もっている才能を生かし、国が豊かになれば、
それは世界中のモデルケースになるでしょう。
そうあってほしい、と、最後の周回数を祈り続けた。
GOAL!
無補給で100周、11時間、できました。
ゴールしたとたんに、虚脱した。
虚脱したとたんに、国会中の秋の虫の音が、カラスの鳴き声も耳に飛び込んできた。
自然に触れている。
金曜日の抗議行動のときとはまったく違う、いまの国会議事堂。
ごきぶりだっているんだよ。
同じ地球に生きていながら、
ぼくたちは法律によって守られたり、あるいはがんじがらめになって生きている。
でも、虫も、カラスも、動物も、法律とは無縁に生き続けている。
どちらが良い・悪いなんてことはいわないが、
ぼくは、自然に生きたいなぁ。
そんなこんなで官邸前抗議行動に始まり盛り沢山の、
「サドルノ上カラ平和ヲ」
は、無事に終わることができました。
次回はいつか分かりませんが、またやりたいな。
みなさん、応援をありがとうございました。
132.96km
PS1:国会を自転車で100周したひとって、いるのかな。
PS2:向き・不向きというのもあるだろうから、もし無補給をやってみようと思っても、よくご自分の身体と相談してくださいね。ぼくはおもしろかったけど。体調によっては重大な事故にもつながりかねないと思うので。
どさっと降ったり晴れたりと不順な天気だったけど、
今は晴れている。
持てばいいな・・・。
今日の出で立ち。
なにせ、今日は官邸前〜国会議事堂で「 #サドルノ上カラ平和ヲ」という、
食糧無補給で祈り続けるという、一人イベントをやるのだ。
だから、ボトルは2本、
それから万が一のときのために口にいれる補給食、
それから深夜はこの調子だと涼しいというよりは、
たぶん寒いからウインドブレーカー、
もちろん工具、予備チューブ2本、ポンプ。
おし、金曜日の官邸前へ、GO!
官邸そばの自販機で水分を購入して、ね。
チャリデモ隊に、合流。
今日の自転車隊の前半分。
後ろ半分。
このほか、中野から参加のまさに「ママチャリ部隊」十数人がおられたので、
総勢40台、いやもっといたのかな、
けっこう長いトレインが作れた。
お!
高校生たちがたくさんいるではないか。
うちの娘も、先日でもデビューしたけど、
若い世代が一緒に参加してくれるというのは、ほんとうにうれしい。
ヤッシー(田中康夫)さんから白い風船をもらったり、
歩道側の参加者のみなさんと手を振り合ったり、声をかけ合ったり、
補給地点ではボランティアの方々が補給食を配っておられたり(ぼくはいただかなかったけど)、
炎のドラム隊を聴いたり、
あっという間に時間が過ぎて行き、20時に。
ここからは、ぼくはソロ走行に。
そう、20時からはサドルの上から平和を祈るからだ。
START!
数周していると、Nさん、@websaito_jp さんが参加して並走してくれた。
うれしい、たのもしい。
しばらく周回を重ね、@web_saitoさんが帰宅のため離脱、
そのかわりに @bikes_not_nukesさんが参加してくれた。
左@bikes_not_nukesさん、右Nさん。
彼らも帰宅のため離脱すると、今度は @nobdylan2001 さんが参加してくれた。
彼は会社の会議さえサドルの上でやりたいというほどの「サドルの上マニア」だから、
おたがい話しがはずんだ、楽しいぞ。
その彼も帰宅のため離脱し、
いよいよ単独走の開始。
それまでパラパラ程度だった小雨も、やがて本降りに。
昨日の天気予報だと晴れマークだったんだよぅ。
体を濡らしてしまうと体力が激減するのは信州までの自転車ツアーで体験済み。
近くにコンビニがあるのを思い出し、簡易レインコートをげっと。
これがことのほか身体に合い、快適に周回を重ねることができた。
地下鉄永田町駅の交差点で赤信号で止まっていると、
大声で呼び止められドキッとする。
だって、深夜1時を回ってる。
ああ、おやまぁ、なんと、@tontsu_yakiniku さんだ!
身体を冷やさないように、水分補給のためにと、
ホット・ミルクティーを持ってきてくれた、感謝だ。
ついでにぼくも走りながら祈ります、と。
うれしいなぁ。
とんつうさんの激走。
彼は明日も仕事なので、帰宅。
そして、ふたたび、ぼくは単独走へ。
ペダルを踏み、祈った。
ぼくは宮城東松島・石巻にご縁があったので、
亡くなった方々の鎮魂の祈りを。
そして、その他の地域の皆さんすべてのなくなられた方々の鎮魂。
なにかスイッチが入ったように、外からの音が聞こえなくなり、
こころがなにかに触れたような感覚があった。
つながったのかな。
そうしたら、なにか「腑に落ちる」というか、
得心がゆく心持ちになる自分がいた。
よかった。
これをしたかったんだ。
無心に走っていると、あることに気付いた。
信号停止していなかったのだ。
いやいや、信号無視じゃないよ。
国会議事堂一周の、どの交差点も青信号で通過できていたのだ。
それまではしょっちゅう引っかかっていたのに。
偶然なのか試してみるが何回やっても青信号で通過できる。
それは平均速度で決まることが分かった。
たぶん、平均27km/hくらいで走行しているとその状況が出現する。
それを見つけてからは面白くて、
何周もノンストップの快感を味わっていた。
周回を重ねていると、
国会議事堂正門参議院側に止まっている一台の車が目に入った。
もう2時を回っている。
ここらへんに停車している自動車といったらタクシーが仮眠のため停まっているくらいだ。
なんだろうなぁ、と思いながらその車の横を通り過ぎると、
なんかちょっと大きな声がしたような気がした。
ぼくは「ノンストップ走行状態」を味わっていたところだったので、
そのまま走り続けたが、バックミラーを見ると、
なんと、その車がぼくを追走してくるような気配。
これって、やばいのか?
ま、でもなにかあっても近くにおまわりさんいるし。
そのまま走り続けていると、
「黒森庵さん!」
「!?」
「@amatotoです」
おおぅ、チャリデモ隊でいっしょに走っていたあまととさん!
ブルベの鬼の、あまととさん。
千葉から自走で官邸前に駆けつけ、2時間走った後、
ブルベで完走してしまう、あまととさん。
あまととさんと、おくさま。
2時過ぎなのに、ありがたいなぁ、うれしいなぁ。
数周、並走していただき、彼らは帰路に。
再び単独走。
午前3時くらいかな、雨足が強い。
なんだか止みそうな気配がないな、これ。
でもまだ走りたい。
ここまで水分以外、まったく無補給。
でも空腹感ゼロ。
ハンガーノック感、ゼロ。
踏めばまだまだ加速できる。
どうなっちゃってるの、これ?
しかしいかんせん雨が本降り。
考えた。
体力的にはまだまだ走れるけど、
最初だし、無理しなくてもまたやればいいし、
それならどこかで区切りとしよう。
国会議事堂一周路というのは、およそ1.3km。
ぼくのメーターでは走行距離は120kmを越えている。
ということは、130kmを越せば、国会議事堂100周したということになる。
お百度を踏む、という言葉があるじゃないか。
いっしょじゃないけど。
今回は100周回でゴールということにして、
残りを全力で走りきろう、祈りきろう。
そう、最後の周回は、
ずっと国会のことを祈った。
空転しないで、ねじれないで、
野党欠席の中で単独強行採決なんてしないで、
ほんとうに国民のための法案を決める国会になってください。
ひとびとが、こころから安心して、幸せに人生を味わえる、
そういう法案を議決してください。
そしてその結果、ひとびとが本来もっている才能を生かし、国が豊かになれば、
それは世界中のモデルケースになるでしょう。
そうあってほしい、と、最後の周回数を祈り続けた。
GOAL!
無補給で100周、11時間、できました。
ゴールしたとたんに、虚脱した。
虚脱したとたんに、国会中の秋の虫の音が、カラスの鳴き声も耳に飛び込んできた。
自然に触れている。
金曜日の抗議行動のときとはまったく違う、いまの国会議事堂。
ごきぶりだっているんだよ。
同じ地球に生きていながら、
ぼくたちは法律によって守られたり、あるいはがんじがらめになって生きている。
でも、虫も、カラスも、動物も、法律とは無縁に生き続けている。
どちらが良い・悪いなんてことはいわないが、
ぼくは、自然に生きたいなぁ。
そんなこんなで官邸前抗議行動に始まり盛り沢山の、
「サドルノ上カラ平和ヲ」
は、無事に終わることができました。
次回はいつか分かりませんが、またやりたいな。
みなさん、応援をありがとうございました。
132.96km
PS1:国会を自転車で100周したひとって、いるのかな。
PS2:向き・不向きというのもあるだろうから、もし無補給をやってみようと思っても、よくご自分の身体と相談してくださいね。ぼくはおもしろかったけど。体調によっては重大な事故にもつながりかねないと思うので。
2012-09-22 17:11
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