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2014都知事選日記。


どの大手メディアも、


今回の都知事選を大きく取り上げることはなかった。



取り上げるとしても端の方に申し訳程に、

あたかも

「盛り上がらない都知事選」

として。



争点としての「脱原発」も同様。



果たしてそうだったのか?



街頭演説の場、

すなわちネットではなく、

リアルな場では「脱原発」はどのように捉えられていたのだろう?



細川護煕・小泉純一郎さんは「原発即ゼロ」を前面に押し出し、

選挙戦を闘ってきた。

それを聴衆はどう捉えたのだろう。



ぼくは全日(大島は除きます)彼の街頭演説を追った。



GO!


【1月23日】

初日23日@都庁前.jpg
初日23日@都庁前


最初の演説。.jpg
細川さん第一声@新宿都庁前



同日、続いて、


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渋谷ハチ公前一回目地上.jpg
渋谷ハチ公前一回目別アングル2.jpg
細川さん・小泉さんの最初の@渋谷ハチ公前街頭演説光景。

ここまで聴衆を集めたのは、三宅洋平さん選挙フェス以来だろう。



【1月24日】

この日一日だけはぼくは街頭演説に立ち会っていない。

彼は伊豆大島に行っていた。



【1月25日】

JR立川駅南口

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歩道橋「外周」の聴衆。


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歩道橋「外周」の聴衆。


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歩道橋「内周」の聴衆。


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歩道橋「内周」の聴衆。


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地上の人びと1


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地上の人びと2


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地上の人びと3


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地上の人びと4


いたるところ、

選挙カーが見えるところ、

立てる場所すべてには、

人びとがいたという感じ。



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細川さんの演説。


数えるのは不可能といえるくらいの聴衆。

今思い返しても、すさまじいとしか言いようがなかった。


そこにいるひとびとみんなが、息を凝らし、

彼らの演説を一字一句聞き逃すまいと微動だにせず聴き入っていた。



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練り歩き1。


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練り歩き2。


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練り歩き3。



南口から北口まで移動したのだが、

連絡通路はほぼすべて全幅に渡って「人の河」状態。


この様子をメディアが取り上げなかったということが、

今でも信じられない。

報道カメラは多分、

ほとんどのテレビクルーが入っていたんじゃないだろうか。



【1月26日】

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@巣鴨地蔵商店街入口

ここもすごい聴衆数で、

地蔵通りが一時、通行できないほどになっていた。



風が強かった1.jpg
風が強かった2.jpg
風が強かった!



1月26日池袋東口.jpg
同日池袋東口1


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@池袋東口2

歩道はほとんど動けない状況。

どこにいっても、人、人、人。

一時、将棋倒しになりそうな瞬間があり、

警察の迅速なコントロールがなかったら歩道で事故が起きていたかもしれない。


警官隊、必死.jpg
警官隊も必死だった。



【1月27日】

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@池袋西口

東口ほどではないがかなりの人で埋まった。



【1月28日】

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@自由ヶ丘駅前


自由ヶ丘.jpg
ロータリーは人で埋まる。


聴衆には女性が多い.jpg
聴衆には女性が多い。


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若い人々多し。


土地柄、というかもしれない。

たしかにその傾向はあったかもしれない。

でも細川さんの聴衆には、

常に若いひとびと、カップル、

若い、子ども連れの親子、

老若男女、非常に年齢層が広いと感じた。




【1月29日】

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@三鷹駅北口

最初は、ちょっと少なめかと思ったが、

どんどんと増えてゆく様を2Fのカフェからずっと見ていた。




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同日、吉祥寺北口駅前1


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吉祥寺北口駅前2


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吉祥寺北口駅前3


吉祥寺の、警官隊.jpg
吉祥寺北口駅前4


ここ吉祥寺北口ロータリーも、聴衆で埋まった。



1月29日細川もりひろさん@吉祥寺北口駅前瀬戸内寂聴さんと.jpg
瀬戸内寂聴さんが応援演説に。


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細川さんと小泉さん。



【1月30日】

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府中伊勢丹前1


1月30日細川もりひろさん@府中伊勢丹前2.jpg
府中駅伊勢丹前2


ここも聴衆で埋まった。

雨が降り出すも人びとは帰ろうとせず、

どんどんと聴衆は増え続け、


1月30日細川もりひろさん@府中伊勢丹前3.jpg
府中伊勢丹前3


伊勢丹店内.jpg
伊勢丹の中から見続ける人びと。




1月30日細川もりひろさん@調布駅北口パルコ前1.jpg
同1月30日@調布パルコ前



【1月31日】

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@有楽町駅広場イトシア前


有楽町後半部分.jpg
@有楽町駅広場イトシア前「後半部」


@有楽町イトシア最後尾.jpg
@有楽町駅広場イトシア前「最後尾」


「細川さんは、もっと人びとの交流のための握手タイム、写メタイムを」

などという意見もあったようだけど、

じつのところ、彼はどこでも握手はしていた。

できるだけ「練り歩き」のようなことも試みていた。


でもそれがほとんど意味をなさない状況だったということ。

それは、彼らの求心力が強すぎたということなのかもしれない。



ちゃんと握手タイムは設けてたんだけど・・・.jpg
握手タイムその2.jpg握手タイムその3.jpg


焼け石に水、というか、

やってもその場が混乱するだけで、

事故などの危険を天秤にかけて、

それでもよくやったなぁ、と思った。



1月31日細川もりひろさん@有楽町駅前2.jpg
演説風景。




【2月1日】

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2回目@渋谷ハチ公前1


2月1日細川もりひろさん@渋谷ハチ公前2.jpg
@渋谷ハチ公前2


ここでも前回同様の聴衆数。

しかし、いかんせん選挙カーの音響が非力で、

聴衆の後ろまで声が飛ばなかった。

それ故、

ある一定以上に聴衆がふくらむということはなく、

常にその場が新陳代謝を繰り返しているといった印象。

もったいないと思った。




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同日、@新宿アルタ前1


新宿アルタ前2.jpg
新宿アルタ前2


新宿アルタ前3.jpg
新宿アルタ前3


新宿アルタ前4.jpg
新宿アルタ前4


聴衆の数は、相変わらずすごい。




【2月2日】

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@銀座三越前1


2月2日細川もりひろさん@銀座三越前2.jpg
@銀座三越前2


2月2日細川もりひろさん@銀座和光側.jpg
@銀座和光側


ものすごい聴衆数だった。

しかし、ここでも音響の非力さからか、

それ以上の聴衆は望めなかった。

音響が強力なものであればさらに聴衆が集まったと思う。



【2月3日】

2月3日細川もりひろさん@上野西郷隆盛像下.jpg
@上野西郷隆盛像下



この時はポカポカと暖かく、


上着を脱ぐほどの暖かさだった。.jpg
上着を脱いでの街頭演説となった。




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同日、@浅草雷門


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@浅草雷門雷門商店街より


ここはどの陣営も苦戦をするところだと思う。

そこでこれだけの聴衆が集まる。




【2月4日】

氷雨で始まった、


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@品川駅高輪口1


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@品川駅高輪口2


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雪が降りだした



雪の中の聴衆@品川駅高輪口.jpg
雪の中の聴衆@品川駅高輪口

寒くても、雪が降っても、

聴衆が減ってゆかないのを目の当たりにした。



【2月5日】

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@荻窪駅北口1


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@荻窪駅北口2


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@荻窪駅北口3

すごい数の聴衆。

当然、警察の歩道確保も入った。




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同日、@八王子駅北口東急スクエア前1


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@八王子駅北口東急スクエア前2


2月5日細川もりひろさん@八王子駅北口東急スクエア前3.jpg
@八王子駅北口東急スクエア前3


ここもすごい聴衆。




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同日、@町田駅東急ツインズ前1


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@町田駅東急ツインズ前2


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@町田駅東急ツインズ前3


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@町田駅東急ツインズ前4


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@町田駅東急ツインズ前5


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@町田駅東急ツインズ前6


ここも、すごい聴衆だった。


選挙戦、残すところあと3日。

求心力はまったく衰えていない。




【2月6日】

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@練馬駅1


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@練馬駅2


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@練馬駅3


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@練馬駅4


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@練馬駅5


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@練馬駅6


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@練馬駅7


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@練馬駅8


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@練馬駅9


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@練馬駅10


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@練馬駅小泉さん


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@練馬駅細川さん


ここは、場所的にあちこちに歩道橋があり、

人びとがかなり分散していたが、

それでもどこに行っても、人、人、人。



しかし、どのメディアもこの現象を取り上げない。



【2月7日】

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@渋谷ハチ公前、ふたたび


2月7日細川もりひろさん@渋谷ハチ公前2.jpg
今回も前回と同じくらいの聴衆。

しかし、何度も言うが音響が非力なため、

どうしても聴衆がふくらんでゆくエネルギーには至らず。




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@新橋SL広場前


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@新橋SL広場JRホームから



ここは前回はものすごい聴衆だった場所。

今回もすごいのだけど、前回ほど爆発的なところまでには至らず。

ここ数日、急に寒くなってきているのも影響しているんだろう。


6℃.jpg
6℃

翌日は予報では雪マークがついた。




【2月8日、最終日】

2月8日、渋谷ハチ公前.jpg
築地へ行く途中の渋谷ハチ公前は、すでに雪が積もりだしている。


今日は暴風雪になるという予報も出ている、

ほんとかな。



2月8日細川もりひろさん@築地交差点.jpg
@築地交差点前


テレビ報道クルー.jpg
テレビ報道クルーが4〜5社。


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魚河岸の人ではない、細川もりひろさんだ。

彼は築地のためにわざわざこの服装を選んだのではない。

彼は元々は、いつもこのような格好で過ごしている。

自宅で農をやり、ろくろをまわすときの「正装」。



さすがに、聴衆はものすごい、というわけではない。

わけではないが、この厳寒、すでに吹雪きはじめている天候の中、

よく人が集まってくると感心しきり。




数寄屋橋交差点13時48分.jpg
数寄屋橋交差点13時48分



三宅洋平さん@数寄屋橋交差点(後ろは湯川れい子さん).jpg
三宅洋平さん@数寄屋橋交差点(後ろは湯川れい子さん)


彼は今回宇都宮けんじさんを応援するという立場を取ったが、

同時に細川さんとも直接会い、話し合い、

お互いの陣営・応援者が、今後分裂したりするのでなく、

理解しあい、ともに脱原発で共闘してゆければ、

という旨のスピーチをされていた。

素晴らしい。



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RESPECT


湯川れい子さん、三宅洋平さんの真摯なハグ@数寄屋橋交差点.jpg
湯川れい子さん、三宅洋平さんの真摯なハグ@数寄屋橋交差点



そして完全に吹雪。



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くらげのような傘、傘、傘@数寄屋橋交差点


くらげのような傘、傘、傘@数寄屋橋交差点2.jpg
傘、傘、傘@数寄屋橋交差点2


くらげのような傘、傘、傘@数寄屋橋交差点3.jpg
傘、傘、傘@数寄屋橋交差点3


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小泉純一郎さん@数寄屋橋交差点


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細川護煕さん@数寄屋橋交差点


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元首相二人@数寄屋橋交差点



そして今回の都知事選最終の新宿アルタ前へ、


GO!



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傘、傘、傘@新宿アルタ前


2月8日アルタ前.jpg
ほぼ水平に降る雪。


帽子すら飛びそうな吹雪.jpg
帽子すら飛びそうな吹雪


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熱弁と笑顔


すべての演説が終わり、


だれからともなく、


モリヒロコール.jpg
モリヒロコール。



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戦い抜いた、ふたり。




あえて主観だけど、ぼくの意見を簡単に。



ぼくの目からは、

彼らの選挙戦後半に、

聴衆に対する求心力が落ちたとはまったく感じられなかった。



最後の数日は氷雨、あるいは雪が降りだし、

最終日は猛烈な吹雪・猛烈な寒さになったが、

それでも人びとは彼らの街頭演説に集まり続けた。



最終日の吹雪の中に集まる人びとも、

「やらせ」「動員」などではなく、

ただただ彼らの演説を聴きたい人たちだった(と思う)。



細川さんそして小泉さんの脱原発演説にたいする聴衆の態度は、

ほんとうに真剣そのものだった。



今まで言えなかったことを、

やっと言ってくれる人びとが現れた、

しかも元総理大臣が、

そういうある種の安堵ともとれるような、

しかし最後の一字一句まで聞き逃さないぞ、

という緊張感も同時に漂う「場」だった。



だから、演説場所が繁華街にも関わらず、

その場がむしろ、逆に静かだったことが、

じつに不思議な感覚として印象に残っている。


人びとはただじっと微動だにせず、

静かに、

二人の演説に聴き入っていた。



じつは人びとが心から望んでいること、

それは細川護煕さん、そして小泉純一郎さんが掲げていた

「原発即ゼロ」

ということではなかったか。




なによりも原発をこの世界からなくすこと。


それも即ゼロ。


再稼働は一切させない。


新たな建造もしない。




なぜならそれは、

もし再び福島のような事故が起きたら、

こんどこそ、この国は終わってしまうから。




どんな公約の前にも、

まず原発をなくすこと。




なんか、ぼくは全日聴衆の聴き入る姿にそれを見た。


できるだけ冷静に見たつもりだけど、そうだった。


そして、ぼくも、そうだった。





細川護煕さんは今回の選挙では当選できなかった。


それはとても残念なことではあるけれど、


でも彼ら二人の元総理大臣が、


このたった17日間で、


「脱原発を話すのはタブー」


という空気を一変させた。




311以後どんな大規模なデモがあろうが、

毎週毎週官邸・国会前で反原発抗議行動が行われ、

一時は10万人とも20万人ともいわれる参加者がありながらも、

どうやっても切り崩せなかった「タブー」を、

彼ら二人はたった17日間でやってのけた。



また、彼らは「新たな脱原発層」を開拓した。

今まで声を出せなかった人たちの代弁をする事によって。



先の都知事選では宇都宮けんじさんは

脱原発を掲げて968,960万票を獲得した。

そして今回は982594万票を獲得。



細川護煕さんは956063万票を獲得した。

二人合わせて1938657万票にまでなったのだ。



タラレバではあるが今回の雪がなかったら、

宇都宮けんじさんも、そして、

多摩・町田で驚異的な聴衆を集めた細川さんも、

さらに票を伸ばしたのではないか。



この、せっかく彼らが身体を張って開けた風穴を、

これからどうやって広げてゆけるか、

それは、

脱原発を望む人びとすべての行動にかかっているのだと、

ぼくは思う。




喜ぼう。




NUKE IS OVER!(If You Want It)



原発は終わる!(あなたが望めば)



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