SSブログ

成城NEBAの、風味焼き。



成城NEBAの風味焼き。


ああ、なつかしい。



その響きだけで、ご飯丼一杯いける(そら、ないか)。




「伝説の風味焼き」とまでいわれるレシピ。


子どもの頃から足繁く通っていたし、

出前もしてくれた時期もあった。

出前が無理な時は、父が車で取りに行くこともあった。


出前をしてくれる時は、

我が家では、

父はカニ(エビ)クリーム・コロッケ、

母はチキン・クリームコロッケ、

ぼくは風味焼きか、ハンバーグステーキ、

そういうことが多かったな。



でも、お店に行けばなんといっても風味焼きだった。

味は醤油ベースで、油が多く、味は濃く、

学生向けのその味は、

だから丼でお代わりできるほどだった。



なつかしい、涎がじゅわ。



じつはぼくは、一度だけ、

風味焼きを作っているところを目の当たりにしている。


ただしそれは、小学校か中学の頃の記憶だ。


NEBAというお店は路地角にあり、

一方は商店街に面しているが、

もう一方はとても狭い小道で人通りもほとんどない。

そこにキッチンが面していた。

比較的開放的な窓の向こうで、

痩せ気味・ボブカットのおばさんが

コックの白衣を着て調理していた。


HH480-.jpg
こういうのだったかな。

包みボタンのようなところが

ところどころほつれていて、

かっこよかったな。



ぼくはそれをじっと見ていた。



ガスレンジに火をつけ、(当時はチャッカマンはなかった。レンジへの着火はホース付きのバーナーだった)


すぐにフライパンを乗せる。


大ぶりのパンに入った小麦粉に肉をほわっと落とし、

手早く両面に粉をつけ、

パンパンと粉をはたき落とし、

その頃にはフライパンが熱せられていて、

多めの油を、たぶんお玉のようなもので敷き、

すぐに油の湯気が立ち、

そこへ粉をまぶした肉を投入、

ジュ〜ッ、という勇ましい音、

あっという間に裏返し、再び焼き、

そこへ確か、

「秘伝のタレ」を投入、

ワッ、と一瞬炎が上がり、

すぐに肉を取り出し、

フライパンに残ったグレービーをかけ・・・、

なんか、そんな段取りだったような気がする。



問題は、その秘伝のタレ。


NEBAには、風味焼きと、

もう一つ、生姜焼きもメニューであった。


伝説のお店ではあるけど

格調高いというようなお店ではなく、

むしろ学生相手メインの洋食屋というかんじだったから、

そんなにたくさんの手間暇をかけるというよりも、

スピードを重んじていたような気がする。



だから。


もしかしたら、

生姜焼きという洋食屋定番メニューを

アレンジしたものじゃないかと

推理しているぼく、だ。



つまり、生姜をニンニクに。

生姜はピリッとするけど、

ニンニクではそんなにピリッとしないから、

そこは一味唐辛子で。


学生相手だから、味は濃いめで。

学生相手だから、油も多めで。



こんなかんじで、どうだね、ワトソン君。


(※時々、下に敷いてあるのはレタスですが、オリジナルはキャベツの千切りです。出来上がりの色味が違いますがそれは写真が下手だからです)


RIMG0099.jpg
22014年4月15日


RIMG0492.jpg
2015年11月9日(※キャベツがない時はレタスで代用しています)



RIMG0055.jpg
11月30日


RIMG0145.jpg
12月7日


RIMG0459 (1).jpg
12月18日



ん〜、けっこう近づいてる気が(にやり)。


ただし、還暦+2の爺いには

油どっぷりというのはけっこう厳しい。

なので、試作は油少なめで調理している。


記憶では、何度も書くがかなり油が多い。

下に敷いてあるキャベツは油まみれだった。

その油にタレが混ざっているので、

丼のご飯の最後は

その油まみれのタレ風味のキャベツでかっこむ、

そんなスタイルだったと思う。



辛さの調節もできて、

肉は普通と大盛りがあって、

ご飯の量はたしかS・M・Lとあった。

肉はヒレとロースが選べた。


だから、注文を通す時に

「風味、ロース、大盛り、Mで」

とか、じゃなかったかなぁ。



もやしそばも、そろそろ本気モードに入ろうという時、

風味焼きも、本気モードに入ろうか。



ネットで検索したら、

「NEBA」の名前が(探してみてください)。



a31fcf48.jpeg
記憶に間違いなかった、ほっ。




nice!(0) 

nice! 0