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タイニーハウスと、花火大会。 [小黒森庵]



うれし・たのしな、夢を見た。

大きな花火大会があるから

行こうと、誘いがあった。



自分たちで行こうと思っていたら

誘ってくれた友達が

車で迎えに来てくれた。



彼女の運転で、親友は助手席に。

細い道から大通り十字路を横切るのに

一時停止をしなかったので

一瞬こわばった。



たしかに

止まれの標識も信号もなかったから

自動運転・・・か。



子リスたちも全員乗ってるから

8人乗りのワンボックスだな

でも名前が分からない。



そういえば、自動車の数が少ない。

さっきの大通りでも

ヒヤッとはしたけど

自動車は、数えるほどしか走ってない。



初めての場所での花火大会

初めての街、初めての道路

車窓からの眺めがどれも珍しい。



わくわく。



街・・・とはいっても緑が多く

空が、なんとも広い。

大きな商業施設・タワーマンションは

どこにも見当たらない。

ほぼ、どの家も平家か

あっても、二階建て。



やがて森へと進む。



すると、そこここに

小黒森庵のような

バイシクル・トレーラーハウスが走っている。


何台も、何台も、何台も。


みんな花火大会に行くようだ。


皆それぞれに工夫を凝らして

空力的に考えられた飛行船タイプとか

二人で旅行できそうな大型のものとか

どれも、個性的。


二人旅行用は自転車もタンデムだ。

カップルが笑顔で漕いでいる。



森に点在する住居も

そのほとんどはタイニーハウスだ。



ちょっと上り坂になると

タイニーハウスからは

おばさんが

トレーラーハウスを牽くライダーたちに

「がんばれ〜」と手を振っている。



ここは、どこなんだ。


ああ、なんだか

うれしいぞ。



ここも大型の住居も

マンションも

コンビニも

ただの一つもない。



あるのは「巣」のような

タイニーハウスばかり。



そこでは人々は

動物たちと同じような

森の一員だった。



やがて突然、視界が開け

花火大会会場の大きな川へ出た。



たくさんの人々がすでに集まっていて

その多くは男女問わず、浴衣が多い。



ぼくらも浴衣を着てくればよかった

と思ったそばからなんと

雪が降り出した。



やがてあっという間に川岸は真っ白に。



でも観客たちは浴衣のままで

落ち着いたものだ。


「ああ、これは通り雪だからだいじょうぶ」


そう教えてくれた通り

すぐに太陽が顔を出し

雪はその場で溶け出した。



ちょっとぬかるところもあったが

そこは泥遊びの子どもたちで

すぐにいっぱいになってしまった。



あ〜あ、浴衣、泥だらけ。



あれ、そういえば、みんな裸足だ。

あれ、大人たちも裸足だ。

ぼくも、脱いじゃえ。



ああぁ、アーシングは

やっぱり気持ちいいなぁ。


目が覚めた。


いつの、

どこの世界か分からないが

超リアルな、夢だった。



こんな世界、いいな。



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