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小黒森庵、再始動。  [小黒森庵]



あっというまに11月の8日だ。


五十嵐威暢さんの個展のオープニングに行き

北海道を堪能して戻ってきたのが

10月8日だから、ちょうど一ヶ月。



そう、この一ヶ月

おおげさなようだけど

人生の流れに翻弄された感じがするなぁ。




ぼくの計画では

9月中旬には小黒森庵を作り上げて

走行テスト・ソーラーパネルテストを重ねて

満を持して

10月2日には小黒森庵を引っ張って

東北から北海道に入っている予定だった。



でも9月はびっくりするくらいの天候不順で

ソーラー発電・充電のテストはできず

もちろん走行テストもできず

じりじりと出発予定日だけは容赦なく近づいてきて

最後の手段として

フェリーに乗せて北海道に入ろうと決めた途端に

台風の襲来となり

さらにはご丁寧に風邪までひいた。



それでもどうしても

五十嵐威暢さんの個展の内覧会には出席したく

小黒森庵で行くのは諦め、飛行機で行った。



素晴らしい個展北海道の日々だった。


でも

風邪が治りきらないまま無理をした(?)のか

帰京してから気管支喘息(?)を併発した。
(医者に行かないので正確には分からないが、たぶん)



天というか神さまというか運命というか
(そのどれも大袈裟に聞こえるかもしれないが)

どうしても小黒森庵を作れない流れになっていた。



できないものは、できない。


そうとしか、いえない。



でもそれは自然の流れだったし

そういうものだった。



時期じゃなかったのだ。



風邪というか気管支喘息(?)が完治した今

ほんとうに完成させたいという

ぼくの気持ちが分かる。



久しぶりに「カロッツェリア=工房」へ行き

小黒森庵としばし会話をする。



なんかもう、我が子のようなんだ。


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ずっと、静かに、この一ヶ月間待っていてくれた。



愛おしくなり摩っていると

あれ?

なんだか、ちょっと、なにかが違う?



いろいろ調べてみたら


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「エアサスペンション」の空気が抜けてた。



そうか

こんなに簡単にエアが抜けるんじゃたまらん。



近所のハイパーマーケットなるところへ行き

空気の弾力に頼らず


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素材の素性によって弾力を出すボールを購入。



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若干ソフトな印象はあるけど

サスペンション効果は実感できる。


これでしばらく様子を見てみることに決めた。



TREK eBike Verve+ のバッテリーは


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一部を削って


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把手部分の干渉を避け


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箱に無事収納できた。



最後の難関は


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この凄まじいコード類の処理だ。


ソーラーパネルが可動式なので

ピーンと伸びきった状態と格納時の弛みを

どこで、どう

納めるかが頭を悩ませ続けている。


でもそれも、きっと解決法がある。

だって、どうしても仕上げたい

そういう気持ちでいっぱいだから、ね。



さて、晩ご飯、

なんだかとても食べたかったので


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食材を買い求め


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料理した。



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ラグー・スパゲッティ


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たっぷり野菜のサラダ


久しぶりに、リス家族全員で食卓を囲った。

おいしかったな。





最近ぼくは

家族と一緒にいたとしても

あるいは街中を歩いていても

時々エアポケットに入ったかのように

まったく一人の世界にいるような感覚が訪れる。



もちろん家族の会話は聞こえているし

ぼくはぼくでみんなと会話している。


街の喧騒もちゃんと聞こえているし

通り過ぎる人々の会話も耳に入ってくる。



でも、そういうことじゃなくて

なにか

純粋な、ぼくだけの、今という時を

ぼく一人で味わっている

そんな感覚が、しばしば訪れる。


疎外でもなく、孤独でもなく

自分が自分である瞬間。


とても大事な時間。



そうして

今という時を味わっていると

いつしか流れが生まれ

落ち着くべきところに、落ち着く。



明日を案じるのではなく

「今」を感じ

「今」を察し

「今」を行動する。



今という瞬間の積み重ねこそが

未来なのだ。



そう、小黒森庵の

最後の追い込みなんだ

今が。



それを、したい。





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