スロット・カーと、お好み焼き。：黒森庵の、こんくらい：SSブログ

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スロット・カーと、お好み焼き。　[超夢] [編集]

このところ一段と

超夢のディティールが

さらにリアルになってきている。

もう、ほんとに

どっちがどっちなのか区別がつかないほど。

GO！

旧友たちと集まっている。

男女半々くらい。

夫婦同伴だったり

伴侶が他界していたり様々。

どこかの集合ビルのような

昔のSONYビルのようでもあるようだけど

でも、ちがう。

ちがうけど、雰囲気が似てる。

何階かにはレストランもあるし

今はほとんど見かけなくなってしまった

いわゆる「模型屋」が入店していた。

男連中は面白がってそこへ行く。

女性たちはウインドウショッピング。

模型屋へ入ってみて、驚いた。

なんとスロットカーレーシングのサーキットがあった。

棚には新旧のプラモデルが所狭しと並び

塗料の多さもハンパない。

さらに

お客が自由に使える工房まで設置されていて

その場で組み立てることもできる。

そこには電動工具を含めて

ほとんどどんな工具も揃っていた。

夢のような世界。

工房は超〜長い作業台があり

何人ものお客が作業をしていた。

その奥がサーキットだから

異常に広い模型屋さんだ。

作業風景を見て回ると

ひときわ目立つ物があった。

F1カーのようだ。

でももちろん原寸ではなく

むしろけっこう小さいから

フレームはゴーカートかもしれない。

ボディは純白で・・・ん？

リアのエンジン部分が人の顔になっている。

なんだこれ。

サンタクロースのようでもあり

カーネ◯・サ△ダースのようでもあり。

その他の部分は

実車そのものといってよいくらいなのに

なんでここだけ？

するとすぐそばで作業していた初老の男性が

「いいですよね、これ、ウイットが効いてて」

「はぁ」

「ここね（といって顔を指差す）、

オーバーテイクするとするでしょう、

そうするとね『ニコッ』って笑うんですよ」
（オーバーテイク＝追い抜き）

は、そうなんだ！

そらぁ、おもしろいわ。

「他にもいくつも表情が変わったり

怒ったりもするし

スピードを出す時の顔なんて

すごくそれらしいんですよ。

スポイラーと連動してるし・・・おっと

製作者が戻ってきたから

ちょっと彼に

デモンストレーションしてもらいましょう」

といって初老の目線を追うと

まだ小学生５〜６年？

もしくは中学へ入ったばかり？

のような少年が立っていた。

彼はぼくらの話しを聞いていて

おもむろにキーをひねり

スイッチをオンにした・・・

でも爆音は聞こえず・・・

そうか！

これはエンジンじゃなくてモーターか！

「で、たとえば抜いた時の顔は、これです」

といって見せてくれたのは

満面の笑み。

抜かれた方はさぞかし悔しかろう

そんな表情だった。

「じゃ、フルスロットル、行きます！」

といって変化した顔は

口をすぼめて息を吹き出す・・・

ひょっとこのような口元で

目はまん丸くて寄り目になり

同時にスポイラーが寝る姿勢へと変化した。

おもしろい！

そう思った途端

「でしょう？そうなんです、この子、天才だね」

と初老の男性。

その時だ。

いけね、そうだ

レストランへ食べ物をオーダーしてたんだった。

どうなってるかな。

慌てて階段で、一階下のレストラン・・・

ていうか

高速の大型サービスエリアのように

様々なレストランが集まっていて

できた食べ物を好きなテーブルに持って行き

そこで食べるセルフシステムだった。

行ってみるとちょうど出来たところで

「ああ、よかった、お待ちしていました

模型屋さんでも召しあがれますが

もしよかったらお持ちしましょうか？」

と言いながら

彼がトレイに並べていた料理を見て

驚いたのはその量だ。

広島風お好み焼きを頼んだはずなんだけど

下はピッツアサイズから徐々に直径が小さくなり

一番上はダラーパンケーキのような

ピラミッドのように積み上がった「お好み焼き」だった。

メープルシロップの代わりに

天辺から麓にかけて

ソースとマヨネーズが惜しげもなく。

その一番下のピッツアの下には

焼きそば、豚肉、キャベツなどが満載・・・

って、どうやって・・・。

無理！

残したくないし

なんてこった

みんなも同じもの注文しちゃってるから

シェアできないし。

女性たちも戻ってきて、唖然としている。

これ、ほんと、無理！

ぜったい無理、どうしよう。

目が覚めた。