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普段着と、透明の裃。 [超夢]



毎日、「超夢」を見ない日はない。



この日は、こういう超夢だった。



GO!




誰かの結婚披露宴に呼ばれる。



ぼくは冠婚葬祭とは無縁に生きてるんだけど

なぜかこの日は出席している(夢だから?)。



場所は日本のどこか。


ほぼ(たぶん)全員が日本人の様子。



早めに着くと、そこは大きな一軒家。


茅葺き屋根をトタンに変えたような

古民家に増設を繰り返したような

昔の旅館のように「別館」へ続く

段違いの廊下を歩くような。


かなり大きな家だ

お屋敷だな。



花嫁のお父様のような方に歓待され

部屋をあちこち案内される。



ある一室は、ちょっと暗くて

電気を点けてもまだ暗め。


「ここは、オーディオルームなんですわ」

といって案内されると

確かに壁一面は頑丈な棚になっていて

そこには様々な

アンプ、プレーヤーなどが並んでいた。



正面には数台のスピーカーシステムが鎮座。



暗いのだけれど目が慣れてくると

ダウンライトが多数使用されていて

それらの周囲はカマキリの卵のように

発泡スチロールのような不思議なものが

いちいち巻かれていた。



「あ、それらはね、みんな音響特性のためね」



ちょっと、カビ臭いのが気になるけど

機器に影響はないんだろうか。



「あ、これ、MDもカセットも再生できる機械ね」



懐かしい響きだなぁ。



そうこうしてると隣の部屋が

どうやら慌ただしい雰囲気に。


時間的にももうそろそろ始まるのかな。



ぼくは「来賓」扱いらしく

名前の書いた席へ案内される。



ぼくの隣は・・・

あれ、ぼくの父も同席だ。


親父に会うの、久しぶりだなぁ。
(とっくに他界しています)


あ、義父の名前も。
(こちらも他界しています)



その時、玄関と思しき方向から

「あれ、お父さん、中央テレビさんだってよ
取材したいんだっていうけど
お父さん、どうする?」

という声が聞こえてきた。



「どうするもなにも
いいじゃないか
おめでたいんだから。
取材していただきなさい」


「あ、そう、はいはい・・・
お父さん、良いっていったらね
結婚式の場面も撮りたいんだって。
でもうちら、結婚式やってないじゃん
そう言ったんだけど
やってなくてもやってほしいんだって。
どうする?」


「んじゃ、どこかで結婚式やるべ」


「でもね、テレビ的には教会がいいんだって。
うちの村に教会なんてないしさ、どうする?」


「んじゃ、ちょっと調べてみっか」


とお父さん、指につばをつけて

タウンページを検索しだす。



なんだか、長丁場になりそうだ

まいったな。



やがて父そして義父も予定前には到着するが

この予定変更にはあっけにとられている様子。



いくら探しても
近くに教会はないことがわかり
車で1時間程度のところには
一つあることは確認されたが
これから行ってすぐは
神父(牧師)も今は不在で
無理だと言われたらしい。



そらぁ、そうだと思う。



時間はどんどんと過ぎてゆく。



来賓客を始め次々と人々が集まってきた。



親戚と思しき地元のおばさんたちが

なかなかに姦しい。



どうにも一歩も先に進まなそうな状況になり

父と顔を見合わせていると

なんと料理のサーブが始まった。



といっても

おばさんたちが「機転」を効かせて

台所から勝手に

これから出す予定のコース料理を

持ち出してきてしまった

ということの成り行きのようだ。



ワインだかシャンパンだかのグラスを

「はい」と渡され

向付のような小皿を

「はい」と渡され

「あ、箸ね、これ」

と手渡されて

置くテーブルがないって、一体。



どう頭をひねっても

食べることは不可能・・・。



もう一人のおばさんがそれを見て

「あら、ごめんなさいね」

といって

折りたたみのテーブルを持ってきてくれた。



ふぅ。



そこへ新婦が登場・・・

といっても茶色のワンピース・・・

普段着???



あれ?親戚だ・・・

彼女が結婚するのか・・・。



ちょっと遅れて新郎も登場・・・

新郎はアノニマスのような

透明なマスクをつけていて

どういう顔立ちなのかわからない。


さらにパッと見は

「裃(かみしも)」なんだけど

それも透明なのだ。



透明の肩衣と袴・・・

そこに柄・・・赤と青の模様が点々と。


なんだか理髪店の店先で

ぐるぐる回っているのに似てる・・・。



ぼくがよほど

びっくりした顔つきで見ていたのだろう

新郎が説明してくれた。



「これ、ガラスでできてるんすよ。

でもガラスなんすけど

柔軟性があるんっすよ、ほら」

といって

腕とか肩とかを

ボディビルダーが「形を作る」ように

クイッと捻ってくれた。


見事にその動きに追従するガラスって。



中央テレビ・・・教会・・・

アノニマス・・・柔軟ガラス・・・

一体ここはどこなんだ!?



目が覚めた。



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