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夢、なのか、今、なのか。 [超夢]



初夢は

超夢で見たんだけど

起きた途端に忘れちゃった。



初夢じゃないんだけど

いつもとはちょっと違う趣の

超夢を見たので記してみたい。




・・・・・・・・・・・・・・

時代は近未来。



世界はAIが

すべての人間を奴隷化していた。



人々はただただAIに奉仕する日々で

ウサギ小屋のようなシェルターと

わずかな食べ物を与えられるのみで

常に飢え、貧困と向き合っていた。



ぼくも、その中にいた。



ある時

毛布に包まり夢を見て

その夢の中で

ある答えを見つけた。



それは

この奴隷のようなシステムを

変えるきっかけになるような

アイディアだった。



完全無欠と思えるAIに

じつは大きな落とし穴があったのだ。



そのアイディアとは

人々が

「本来の自分の心に従って生きる」

それだけのことだった。



人々は型に嵌まるのでなく

自分本来の個性を育み生かしきる。



そういう生き方をしさえすれば

それだけで自由になれる。



夢を見ながら

でもそれは確信だった。



羊のようにコントローラブルな人間たち

つまり

「行動の予測可能な人間たち」が

あるとき突然

「予測不可能な行動」をし始める。



つまり

自分らしく生きるために

群れを離れることを意味する。



するとAIは

「なぜだ?」

と理由を探す。



ところが

群れを離れた人々の

行動原理のようなものは

なにひとつ、見つからない。



自分が、自分らしく、個性的に

という感覚が

AIにはなぜか、理解できない。



なのでこの案件は

メモリに一時保留ということになる。



AIといえども

「予測」することによって

次のアクションを決めているので

「保留」は好ましいものではない。



一方で人々の間では

徐々に徐々に

「自分らしく生きる」

人々が増え出す。



するとAIはそれに比例して

「保留事項」が増え出し

それに伴い

メモリを大量に必要とし出す。



最初はごくわずかな

「保留」であり

「解せない出来事」であったのが

次第に膨れ上がり始め

割かれるメモリが膨大になり

やがてそれは

「アラートレベル」に至り

解答・解決を見つけようと

猛烈な検索・演算を繰り返し

・・・やがて発熱し始める。



AIが行う

人々のコントロールの根底には

幼稚園・保育園に始まる「教育制度」

それを取り囲むように

「社会制度」「医療制度」があり

それらが機能することが前提なので

そこから人々が外れるということは

まったくの想定外だった。



人々の目覚めは加速し

一方で

AIの保留事項も比例して加速し

答えと対策を求めるAIは

最後は熱暴走が始まり

やがて破壊へ至る・・・。



人々は

一切抗うことなく自由になる

そんな夢だった。



夢なんだけど

なんだかほんとのような気が

ちょっと、した。



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