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分福茶釜と、形状記憶。 [超夢]



相変わらずの超夢のすごさからか

ここ数日特に

猛烈な眠味が続いているので

それならばと

思い切り眠りを楽しんでいる。
(眠るとまた「向こう側」へ行ってる)



「向こう側の世界」は

相変わらず超面白いんだけど

眠りから覚めると

このところ必ずと言っていいほど

消去されちゃうので

書けずにいた。



でも、今回は珍しく

しっかり覚えていたので

久しぶりに書いてみよう。



我が家の近くに

「ゴミ屋敷」と言われている家がある。



散歩の途中にあるのでいつも目に入るのだが

その日はなにやら騒がしい。



パトカーが数台と

救急車も来ていて

赤色燈がくるくると回っている。



なにかと思って近付いてみると

電信柱が倒れて

そのゴミ屋敷の屋根を直撃していた。



屋根はまるで漫画のように

アルファベットの「M」の字形に凹んでいた。



電信柱は木製だ。



てことは昭和?


と思って見てみると

なんと根っこが生えている。



消防士たちが

「昨日の大雨で地盤が緩んでたし

根っこも相当痛んでるからなぁ」

と話し合っているのが聞こえてくる。



この街の電信柱は

全部生きている樹木で出来ているらしい。



救急車は早々に引き上げていった。


怪我人はいないという。



ゴミ屋敷の住人とおぼしき人と

警察でなにか話し合っている。



ゴミ屋敷の人いわく

なんでも、めったに外へは出ないんだけど

たまたま出掛けたその隙にやられた

とかなんとかいうのが聞こえる。



もうこの家には住めない

追い出そうとしてるんだ

計画的なんだ、と。



ぼくは散歩中なので

耳に入ってきたのは仕方無いが

べつに聞きたい話ではないので

その場を離れるべく、歩き出す。



そのゴミ屋敷の斜向かいには

著名な建築家(巨匠)が設計したといわれる

建物が建設中だ。



いわゆるコンクリート打ちっぱなしの

直線を基調とするのが特徴の彼が

初めて曲線に挑戦したという話題の建物で

母屋と離れはガラス張りの通路で繋がっており

そこだけはまさに

彼のデザインだなと思わせる処理だった。



一方、引いて全景を見渡すと

だれがみてもそれは

茶釜・・・

ぶんぶく茶釜だった。



すれ違った年配のおじいさん二人は

「これ、建ったら

『茶釜御殿』て呼ばれるでしょうなぁ」

と話し合っていた。


ぼくは心の中で

うんうん、とうなづいた・・・



そうだ、今日は散歩の途中で

寄るところがあったんだ

GO!



行った先は坂の途中にある

アパレルの巨匠の事務所で

ぼくは蕎麦打ちでご縁がある。



入ると秘書の方がすでにお待ちで・・・

でも、なんだか顔色が良くない・・・

「お待ちしていました。

すみません、ちょっと背中を

ヒーリングしていただけませんか?」



え? 

そういうお待ちしていました、なの?

もちろんOKだけど。



別室へ案内されると

そこにはソファベッドがあり

彼女はさっさとうつ伏せになった。



背中に手をあてた途端に、胃だと分かる。



しばらく胃のツボを中心にヒーリングしていると

みるみる彼女の顔色が赤らんでくるのが分かった。



そのとき、こほん、というか

あはん、というか

咳払いのような声が聞こえた。



え?

他にもどなたかいたんだ?



なぜか、以前聞いたことがある声だ。



その声の方に視線を移すと

そこにはYoko Onoさんが

ソファに腰を下ろしていた。



ぼくはヒーリングをしながら

彼女に軽く会釈をし、すぐに納得する。


そうか、レコードとか彼女のインタビューで

聞き覚えのある声だったんだ。



するとYokoさんが

「彼女、気持ちよさそうね、よかったですわね」

と軽く微笑んでくれた。



そして彼女は視線を戻し

背の高い細長い

天井まであるかというような

ガラス窓に吊るされた

白いシルクジョーゼットのような

カーテン越しに差し込んでくる光と

その先の樹々の木洩れ陽を

うっとりと眺めていた。



ぼくは部屋に入るなりヒーリングだったので

まったくその窓の風景に気がつかなかったが

よく見るとそのカーテンは

テクスチャーにこだわる巨匠ならではというか

形状記憶素材で作られているようで

微妙に陰影がつくようにデザインされていて

光線の入り方によってキラキラと乱反射したり

まるで細胞膜を通して光が入ってくるような

夢のような美しさだった。



「美しいわね。

私、この光景

以前にも見たことがあるの。

シルバーソンで。

今、それを思い出しているのよ」



目が覚めた。



シルバーソン(Silverson)

シルバートン(Silverthon,もしくはSilverton)

シルバーストーン(Silver Stone)

どれだかはっきりしないが

そんな名前だった。



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