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炒り米と、にんぎょう町草加屋。



100歳で他界した母は

醤油煎餅が大大大好きで

晩年自分の歯がなくなりかけても

それでも煎餅が手放せない人だった。



とくに人形町の


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「草加屋」さんの


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煎餅が好きだった。



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今も備長炭で、ご主人の手焼きです。


ぼくは子どもの頃

こちらの先代のご主人から

焼きたて・醤油塗りたての煎餅を

手渡しでもらうのがうれしかった。


熱々で

醤油の焦げた香りがたまらなかった。



母の煎餅好きは

当然ぼくに伝播し

小さい頃は

お風呂で一緒に食べたくらいだ。


煎餅を湯で濡れた手で持つと

醤油が溶け出し

その指を舐めると

煎餅を食べるのとはまた別の

おいしい世界が待っていた。



寝る時は寝る時で

母は布団の中に持ち込んで

やっぱり一緒にパリポリと食べた。


上を向いて食べると

粉が背中に回って痒かった。



そんな親子だから

煎餅がないと困る。



困った時は、炒り米だ。



炒り米、と聞いてピンと来る人は

だいたい同年代以上か。



これはぼくの祖母から母へ

母からぼくへ伝わった炒り米です。



いつもは「こんくらい」かなと

米びつから一握り

取り出してるだけだったので

計ってなかったけど


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ま、だいたい30〜40gか。


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玄米でも白米でも、お好みで。



昔は片手鍋で炒っていたけど

それだと結構時間がかかった。


ここ10年くらいはずっと

炒り網を使っているけど

これだとあっという間に爆ぜてくれる。


3分くらいかな。


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爆ぜたら


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すかさず醤油をかけ

満遍なくかき回す。


それだけ。



動画だと、こうなります。



中火で、やや火から離して炒り始める。



しばらくそのまま炒り続けていると

爆ぜる音が聞こえてくる。



ほぼ全粒が爆ぜ終わったら容器に移し

すかさず醤油を垂らす。



この時の香りが、なぁ、をい。


これが嗅ぎたくて

今まで炒ってたようなもんだ。


一瞬で子どもの自分に戻った

気になるてなもんだ。



醤油オンリーもよし。


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醤油バターもよし。


一味・七味もよし。


酒、みりんを加えて

「特製タレ」を作るも楽し。


甘辛もよし。



まだやったことなければ

騙されたと思って

お試しあれ。



ああ、人形町、行きたくなった。


にんぎょう町草加屋
〒103-0013
東京都中央区日本橋人形町2-20-5 
甘酒横丁
TEL&FAX:03-3666-7378 
Emai:soukaya@basil.ocn.ne.jp                       
                  
◎営業時間◎                 
平日 10:00〜18:00
土曜・祝日 10:00〜17:00
日曜・月曜休み

◎最寄駅◎
日比谷線 人形町 A2 3分(A1閉鎖中)
半蔵門線 水天宮前 7 4分
都営浅草線 人形町 A3 5分
都営新宿線  浜町 A2 5分


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