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牛の、丸蒸し焼き? [超夢]



なんと、超夢に

宮崎駿さんが、登場。



ずいぶんお会いしてないなぁ。



相変わらず

楽しそうなことされていた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


家族でスペイン旅行に来ている。
(あるいはイタリアか?)



宮崎駿さん経営の(夢です)

アグリツーリズムの宿へ向かっていて

もうじき着くというところ。



高台から下って行く道順なので

遠くに目指す宿

農園が見えてきた。



円形の車寄せ、というか

Piazzaというべきか

石畳の広場があり

真ん中は井戸で

その広場の周りをぐるっと囲むように

食堂、宿泊施設などがある。



その周囲は

どこまでも広く

地平線まで届くような

田畑、牧場だ。



今回は2回目の家族旅行だから

みんな異口同音に

「あ、みえた、みえた!」

と喜ぶのもつかの間

「あれ、なんか、お父さん、
 静かっぽくない?」



たしかに。



遠くから見ると

いつもなら賑わっているはずのPiazzaに

人っ子一人いない。



あれ。



ちょっと気になったのは

Piazzaの一部が剥がされて

巨大な穴が掘られていることだ。



工事でもやってるのかな

ま、いい、

行けばわかる、きっと。



Piazzaに着き

全員車から降りて

伸びをしたり、深呼吸したり。



前回見た白い可愛い犬はどこだろう?



「あ、いた!」

という声のほうを向くと

その犬は鎖で繋がれていて

木の枝に絡まって

動きが取れない状態になっていた。



くーん、くーん。



あれ、放し飼いじゃなかったっけ?



こんがらがった鎖を解いていると

林の茂みから

よいしょ

という声が聞こえてきた

日本語だ。



宮崎さんだった。



ちょっと怪訝そうな目付きで

ぼくらを見て


「なんでしょう、何かご用ですか?」


と尋ねられた。


「あ、加藤です、予約していた。
 リコンファーム(再確認)してこなかったんですが
 だいじょうぶでしょうか?」



ぼく(加藤)ということを確認できたようで

いつもの笑顔になったのもつかの間


「え? うちへ泊まるんですか?

 それ、聞いてなかったなぁ」



どき。



「あのね、取材が入っちゃって
 今日これから、ここの人間みんなで
 一週間ほど出かけちゃうんです」



がーん。



「まいりましたね
 だれか一人でも残れれば
 なんとかおもてなしできるんだけど
 今回は全員いなくなっちゃうんです」



そうか、仕方ない。



近くの宿を探そう・・・

といったって

ここはすでに田舎も田舎

周囲になにもない。



まだ出発はしない

出発は今夜ということは確認できたので

子リスたちをしばらく預かってもらって

車でひとっ走りして宿を探すことに。



さて、と気を取り直して

Piazza広場を眺めてみると

一台のかなり大きなサイズの

ロードバイク自転車が置いてある。


たぶん、2mくらいの体型の人用だろう。


大きい自転車って、見慣れないし

かっこいいんだよなぁ、なぜか。



子リスたちはどこかと探すと

土産物を売っているログハウスにいた。



ぼくも入ってみると果たして

そのまさに2mくらいの男性が

レースジャージ姿で壁に背を凭れかけ

子リスたちを笑顔で眺めていた。



お腹だけがぽこんと出ていて

足も腕も太いわけじゃなくて

顔も普通サイズだから

2mだと「小顔」にすら見える。



目があって、お互いニコッと挨拶・・・



頭が、ちょんまげだ。


宮崎さんのファンだから?


日本のアニメが好き?



好奇心の塊になってしまって

質問したい衝動に駆られたその時

いや、これはちょんまげじゃない

似てるけど、違う。


ちょんまげのようだけど

髪の毛と一緒に

白と青の、水引のような

繊維というか糸というか紐というか

編み込まれていて

それがなんとも美しい。



質問したい

でもスペイン語知らない

それならイタリア語? 


でも顔を見るとフランスっぽい。


Bonjour、と言ってみた。


すると満面の笑みとなり

一気にフランス語が

機関銃のように飛び出してきた。



だめだ、まるでわからん。



その時長女子リスが

「おとうさん、この髪型はね、
 自分が生まれた地方独特の伝統的なもので
 お祝いの時にだけするんだってことらしいよ」


長女子リスは独学でだけど

フランス語は少し話せる

そうか、そういうことか。



今度は

他の子リスたちが外から戻ってきて

「おとうさん、すごいこと始まってるよ!
 見に行こうよ」

という。



行ってみると

掘り返されたPiazzaの穴は相当深く

中を覗いてみると

兵馬俑のごとく

牛がまるまる一頭入っていた。


ただし毛は全部剃られて

微動だにしない。



宮崎さん曰く

ずっと飼っていたんだけど

昨日亡くなって

それならと

これから丸蒸し焼きにして

美味しく命を頂くんです

という。



牛の丸焼き、というのは聞くが

丸蒸し焼き、なんて聞いたことないぞ。



牛の身体中にはヘットがたっぷりと塗られ

立ったままの状態で

焼いた石?熾?炭?がたっぷり放り込まれる。



ヘットと皮の一部が焦げ出す。



じゅ〜。



ああ、うっとり。



あれ、監督、愛犬が見つかりませんよ

まさか穴の中に・・・


ワ”ンワ”ン!!


ヘットまみれで壁をよじ登れなくなっていた。



みんなでレスキューして

いよいよ総出で焼き石だか熾を投入。



もわ〜と上がる煙。



どんどんくべて、くべて、と宮崎さん。



今度は土投入。



あっというまに塞がり

土の一部からは白い煙がそこここに。


「これで放っておいて
 我々が帰ってきた頃には
 出来上がっているというわけです、ははは」

と満面笑顔の、宮崎さん。



うわ〜、おいしそ〜〜〜!



食べたいけど

出来上がるのは一週間後だし

子リスたちを

ひとまず農園に預かってもらって

ぼくはひとり

車を飛ばして宿探し。



もう大きな街へ行くしかないだろう

と到着した街は

東京とさして変わらない光景で

ちょっとがっかりするも

なにしろ、宿だ。



でもちょっとその前に

さすがにあの匂いを嗅いだら

お腹がすいた、喉も渇いた。



なんでもいいから

ちょっとお腹に放り込みたいと

入った店は日本人経営のお店で

多くの日本人観光客がいた。



コーヒーとサンドイッチを注文し

一気に食べ、飲み干し

代金を支払おうとしたら

外貨に換えていなかったのを思い出し

どうしようと考えながら

バッグに手を入れると

外貨どころか、財布がない。



がーん、無銭飲食になっちゃう。



どうしたらいいんだ、こういう場合。



事情を説明すると

とても良いご主人で

ああ、いいですよ

じゃ、ご連絡先を書いておいてください

とメモとペンを渡される。



書こうとすると、なんだか、おかしい。



手が震えている・・・

ていうか、これ

老人性の震えじゃない。



電動歯ブラシの超振動のように

微細な振動だ。



ぼくの身体の細胞すべてが

超振動してるんだ。



うわ~、書けないよぅ。



だんだんと怪訝な顔へと変化するご主人。



おかしな雰囲気を察知し

集まりだす日本人観光客たち。



そのうち、だれだかが

「あ、わかるわかる、上手、上手~♪」

と言ってくれた。



「ほんとだ、読める~」

「ちゃんと読めるよ、大丈夫!」



あのね、ぼく、まだ

そこまでおじいちゃんじゃないから。



目が覚めた。



P1071436.jpg



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