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見事、ということ。


このところ

半年以上、かなぁ

格闘技動画を見続けている。



格闘技?


ぼくは他人と戦うことと

最も対極にいると

自分では思ってるんだけど。



そんなぼくだけど

交友関係に

ただひとりだけ

武術家がいる。



甲野善紀さん。



彼とは30ん年のご縁。



彼を通して

武術の世界そして

身体の使い方などを

垣間見させていただいている。



松聲館には何度かお邪魔し

蕎麦打をさせていただいたこともあった。



我が家に遊びに来られると

子リスたちの目の前で

手裏剣投げを披露してくださったり

彼の出来立てほやほやの

体術の体験もさせていただいている。



甲野さんの体捌きというは

体感した方なら

だれでも感じると思うが

不思議、の、一語だ。






眼前での彼の一瞬の動きに

目、というか、身体が

まったく追いついて行けないので

狐に摘まれたような感覚に陥る。







ところが彼の世界には

マジックのような

タネも仕掛けも、ない。







実際に

目の前で起きている事象なのだ。




しかも

70歳を越える年齢で

ますます技のスピードが速くなる。



(甲野さんが持つ刀は、真剣です)



ネットでいくらでも

動画を見られる時代になり

甲野さんの動画を

いくつも見ていたからか

「おすすめ動画」として

なぜか分からないが

ブルース・リーさんが現れた。



ブルース・リーといえば

燃えよドラゴン」だ。



学生時代に観たなぁ。






スタントでもなく

CGもない時代に

どうやったら

こんな動き

こんな映像が撮れるんだろう。



思えばこれが

ぼくが「格闘技」の世界を

初めて知った時だった。



ぼくは俳優の家庭で生まれ育ち

映画撮影所へ行き

特撮などの撮影風景を見学したり

多少なりとも

「舞台裏」を知ってるつもりだが

この映画の驚きというか

人間ってすごいという感動は

当時も今も変わらない。



そしてさらに

ブルース・リーさんの

おすすめ動画として現れた

ぼくが初めて目にするその動画は

One Inch Punch 」というものだった。



振りかぶることなく

わずか

1インチの距離から放たれた拳が

相手の身体に触れた途端に

世界重量級空手チャンピオン

吹っ飛んで行くというものだった。






我が目を疑った



何度も何度も、見直した。



最近は動画再生速度は

0.25倍速まで落とせるから

0.25倍速の動画を

さらに0.25倍速まで落として

何度も見直した。



トリックはない。



リアルな出来事。



好奇心は高まる一方。



そこで

ONE INCH PUNCH」で検索してみると

なんと

日本人でその技を使う武術家がいた。



石井東吾さん。



ブルース・リーが降臨したかのような

体捌きで繰り出されるそれは

日本の格闘技界トップランクの選手たちが

彼の「ONE INCH PUNCH」を

体験しにやってくるほど。




矢地 祐介さん




久保 優太さん




朝倉 海さん




那須川 天心さん




朝倉 未来さん



AI(ていうの?)の

おすすめの流れに身を任せていたら

また別の「おすすめ動画」が現れた。



それは「システマ」という

ロシア発祥の格闘術だった。



石井東吾のワンインチパンチを
システマの達人が受けたらどうなるのか?



そして、システマの北川貴英さんは

なんと、甲野善紀さんとご縁があるという。





ここで対談をされている

精神科医でありタレントでもおられる

名越康文さんは

甲野善紀さんとともに

我が家に遊びに来られたこともある。


どういう流れなんだ。



システマの創始者ミカエルリャブコさんの

パンチ(?)を受ける、北川さん。





リャブコさんが触っただけに見えるような

かるそうなパンチで倒れる、って

なにがおきてるんだ?



システマの動画を追いかけていたら

すると、またまた

「おすすめ動画」が出てきた。




ワンインチパンチと八極拳!【石井東吾・宮平保】


宮平保さんが、また凄まじい。



宮平さんのところにも

多くの格闘家、武道家が訪れている。



凄まじい、世界



いま、ここ。



さて。



長くなってしまったが

なにぼく感じ

なぜこんなに格闘技

興味を持ったかということだ。



それはぼくの目から見ると

武術家・格闘家の皆さんの技の見事さ

長年、何回も目の当たりにしてきた

甲野善紀さんの動きと重なり

美しいからだった。



甲野さんもご自分の技を

様々な分野のプロアスリートたちに

惜しみなく披露ないしは伝授しているし

石井さんも彼の技をやはり同様に

格闘家たちに伝えている。



また、システマ北川さんも

そして、沖縄の宮平さんも同様に

彼らの技を惜しみなく披露している。



この、垣根を取り払ったかのような

清々しさは、いったいなんなのだ。



もちろん

人と人とは

争わないのが一番だろう。



でももし不幸にも

そういう場に遭遇した時に

「勝つ」のではなく

「負ける」のでもなく

「笑ってしまうほど見事な一時」

が、その場に発生すれば

恨み.妬み、嫉み

などの感覚は生まれないだろう。



彼らは、じつに、見事、なのだ。



武術、格闘技、などの世界は

これから

どういう展開になってゆくのだろう。



大きな変化の波を

ここでも

ぼくは感じている。



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