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タッチ、ダウン。 [超夢]



このところ

学生時代の仲間が

しばしば超夢に登場する。



ぼくは最初の大学を中退して

違う大学に入り直したので

どっちにも友達がいる。



その彼らと久しぶりに再会。



総勢12人くらいか。



場所は・・・

表参道交差点の角のようでもあり

絵画館前のT字路の角のようでもあり

いずれにしてもその店は角に面していて

ガラスが多用されて、パリのカフェのよう。



LIVEも出来るというので

その日は、じゃ

みんなでバンドでもやるかと

ぼくはギターを3本、家から

友達二人にも手伝ってもらって。



店に着くが、満席。



予約をしていたんだけど

と伝えると

前のお客様が長引いていて

順番に空いた席にお通しします、という。



なんか、話が違うけど

空いてないものは仕方がない。



しばらく外で待つこと2~30分?


やがてポツポツと席が空き

まずは女性陣から。



程なくして全員が着席できたが

それでもテーブルが離れていて

なかなか落ち着かない。


それもだんだんと店側の配慮で

一箇所に集まることができ

全員集合、まずは乾杯



皆それぞれに飲み物・食べ物を注文し

久しぶりの話に花が咲く。



やっぱり、リアルは、いいねぇ。


だれもマスク、してないし。



あっという間に

楽しい時間は過ぎ

スタートが遅れたので

今回はバンドなしで、一次会終了。



ま、それもよかろう。



だれかが会計を済ませたらしく

あとで頭割ということらしいが

そうはいっても男性陣は

たくさん飲んだし

たくさん食べたし

頭で割るのは女性陣に酷かなと

一応ぼくは自分が食べたものだけでも

計算しておこうと思った。


女性陣の方でも

飲みっぷり食べっぷりの良い子が

やはり同じことを考えていたようで

みんなには二次会会場へ行っててもらって

二人でメニューを見ながら計算する。



ぼくは

「ビールジョッキで2杯でしょ
 ポテトサラダでしょ
 鳥のから揚げでしょ
 そのあとチューハイでしょ
 おなかが激空きだったから
 ハンバーグステーキ・ライス・・・」


「あ、加藤くん
 それセットメニューだったよ
 単品じゃないよ、値段違ったと思う」


よく見てるなぁ。



ま、だいたい見当はついたから、と

その女の子には先に二次会へ行ってもらい

ぼくは最後の計算を。



メモをポケットにしまい

店を出ようとするが

そうだ、ギターだ、


3本持ってきたんだった、


エフェクターケースもあるし。



どうやっても持ちきれない。



店長さんに訳を話すと

いいですよ

明日取りに来ていただくまで

お預かりしておきます、と

快諾してもらえた。


よかった。



おし、じゃ、二次会だ・・・


・・・って、どこだっけ?


そういえば

話を聞き流してたな

近くなことだけは確かなんだけど。



きっとメールが来てるだろう。



スマホを見ると

写真のアプリが開いていて

なぜか大量のスクショが。


なんでこんなにスクショを

と思いながら

アプリを終了しようと思うが

なぜか終われない。


どうやら大量のスクショで

バグが発生したらしい。


全部消去しないとアプリが終わらない。


アプリが終わらないとメールが開けない。


いやというほどスクロールし続け

やっと消去してメールを開くも

誰からも二次会の場所案内は

来ていなかった。



ありゃま。



どうすんの。



じゃ、だれかにメールしてみるか。



と、ふと気がつくと

ぼくの後ろに

友達全員が

一列に並んで笑っていた。



なんなんだ、よぅ。



どうやら

なかなか良い場所が決まらないので

あちこち探していたら

必死なぼくを見つけたので

そーっと並んでみたのだという。



ま、みんなと合流できたから、いいか。



それはそうと


と、だれかが言う。


「加藤くんの前にも
 列ができてるの知ってた?」


「知らない、あ、ほんとだ」


「その列って
 ずっと繋がってて
 歩道橋を渡って
 反対側の歩道に繋がってるでしょ?

 その先もずっとあるんだよ」


「なんで並んでるの?」

と尋ねると


「なんか、国連が今度新たに
 宅配便事業に参入するらしくて
 その配達の仕方がユニークで
 ユニフォームがかっこいいんだって。

 そのデモンストレーションを
 あの列の向こうでやってて
 それを見る人たちなんだよ」



なんか、おもしろそうだ。



どんどん列は進んでいるようだし

ちょうどこのまま列についてたら

じきに見られるだろう、と

みんなで見に行くことにした。



いつのまにか会場内に入ると

そこは大きなグラウンドで

夜間照明が煌々と照り

ブラスバンドも入って

チアリーダーもいて

ちょっとしたアメフト会場のようだった。



その中心に

段ボールを運ぶ姿が見られた。



ユニフォームはまさにアスリートのそれだし

たしかに動きはキビキビとしているし

その段ボールを「パス」するように

ホイ、ホイ、と次から次へと

投げては受け取り

受け取ると

サッと、タッチダウン。



タッチダウンが、玄関なのか。



なるほどこれは、一味違う。



エンタメが加味されてる、てわけか。



でも、なんで国連が?



一通り見終えて、二次会探しへ。



そうだ、この近くに

子リスたちが来てるんだった。


ちょっと様子を見てから

と友達に伝え

子リスたちがいるカフェへ。



我が家はほとんどの日々を

家族で過ごしてるから

こういう別行動も

なかなか楽しい。



みんな元気なことを確認して

ぼくはまた仲間と合流の旅。



今度はメールが入ってた。


二次会の場所が決まったらしい。


近くだ。



土地勘があったので

この道を行き

この階段を上ってゆけば

元来た道に戻れて・・・


・・・ところが

階段を上った先は行き止まりで

昔は道路だったところには

一軒の家が建っていた。



前は道路だったのにぃ。



幸い

芝生の生えた

敷地的空間と思しき所を

ちょっとだけ横切れば

道路に出られる。



そう思って

ちょっとだけだから、と

通らせてもらおうとしたら


「ちょっと、あなた、なにしてんの」



どきっ。



「そういう人たちが後を絶たないから
 こうやっていつも、見張ってんのよ」



すみませんでした、と

引き返すと

なんと

その女性は

ぼくを追いかけてきた。



中年というよりは高齢な

しっかりとした体格で
(有体に言えば、太目、です)

胸もお尻も大きくやや重そうで

髪は茶色で60’s的パーマ(?)で

白いファンデーション強めで

眉毛をしっかり描いていて

赤いロイドメガネで

口紅も真紅で

直径2cmくらいの

真珠色の数珠のようなネックレスをし

水色のサマーセーターを着て

白いサブリナパンツを履く

その女性は

決して身軽ではないが

ぼくはこの日に限って

なぜか着物の出で立ちで

裾が足に絡む、絡む。


徐々に、彼女との距離が縮まってきた

その時

やっとの事で乗り越えた塀の向こうは

見慣れた原宿の歩道だった。



女性は塀を乗り越えられないようで

家へ戻って行った。



ぼくは、[あせあせ(飛び散る汗)]びっしょりで

二次会へと、向かった。



どんな一日なんだ。



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