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もう少し、休業を続けさせていただきます。


3月26日の、右往左往。


ぼくは、こう考えて、黒森庵を休止した。



自分のブログを読み返して、


2012年2月1日現在も、


なんら危機的な状況は変わっていないことを実感する。




今回の3.11東日本大震災の凄まじさ、


そしてその直後に起きた原発事故の底知れぬ規模の大きさ、


これから起きるであろうさらなる地震災害・火山活動などなど。




新年を迎えたと思ったらもう2月になってしまったけど、


今年は気を抜けない一年になりそうな気がする。




ぼくは今も黒森庵を再開したい気持ちにかわりはないし、


店はいつでも再開できるようにはしてあるけど、


今後の水・食材の安全性などを考え合わせると、


これはたいへん難しい判断になる。



そんなに心配してどうする、という意見もあるだろう。



現にぼくは毎日放射能の空間線量を計測しているが、


ここ最近の東京杉並和泉の、


ぼくが住んでいる地域の大気中の汚染は


低値で安定的だ(個人的にそう思っています)。



しかし、水・食材に関しての「安全性」はどうだろう。


福島の汚染米の問題もあった。


蕎麦でも微量ではあっても検出されている地域がある。


スーパーではもう、何事もなかったかのように


あらゆる野菜・食材が買えるようにはなったが、


それらは「暫定基準値以下」だからといって、


ほんとうに安心して食べていてよいのだろうか。



いったい、水・食品の現状を正確に把握している人が、


どれだけいるのだろう。




そば屋では大量の水、さまざまな食材を使用するが、


それらがどこまで安全なのか、


それをきちっと確認がとれないで再開する気持ちに、


ぼくはなれないでいる。



ぼくは事故が起きてからというもの、


日々、食品の測定機の購入を考えてきた。


しかし、厳密な測定をするには数千万円の機械の導入となり、


とても個人で購入できる金額ではない。



数百万円というのが次のランクだが、


これでも充分に高額だが、


しかし、測定限界は先の数千万円の機器には及ばない。


いったいどうしたらよいのだろう。



そして、今後、さらなる最大余震が発生した時に、


福島原発は持ちこたえられるのだろうか?


その他の原発は大丈夫なのだろうか?


東大地震研アウトリーチ室からは以下のメッセージが発表されている

「首都直下地震が起こるということや,それが切迫しているということは,
以前から,政府をはじめ多くの研究者が指摘しているとおりです.
今がその時と思って,備えてください.」




ぼくは、お客さまの安全を最優先に考え、


いましばらく休業を続けることにしました。



ご理解はいただけないことかもしれませんが、


こういう人間ですので、


申し訳ありませんが、


いましばらくご不便をおかけいたします。



黒森庵店主 加東良卓

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