「昔の味」、再現シリーズ(前編)
ぼくが昔、
「おいしい」
と感じたものを自宅で再現するのが、
ちょいと我が家の「マイブーム」となっている。
今回は大昔、
つまりぼくが大学1〜2年生くらいの時に、
親友が作ったカレーを食べて感動した、
それをなんとか我が家で再現してみたい。
すごく、おいしかったんだよ。
どこのレストランで食べるカレーよりもおいしかった。
そういうことって、忘れないものだし、
できればもう一度食べたい、って、
思うよね、だれだって?
よし、40年前にタイムスリップ!
この、Tom(ちなみにTomは日本人ですよ)が作ったカレーがあまりにもおいしく、
もう一回食べたいと、
何度もリクエストしてきたのだが、
Tomとぼくは同じ年の生まれだから、
とうぜんアチラも加齢中。
「どうやって作ったか、覚えてないんだよね」
・・・そうか、それは残念だ。
でも、ぼくの脳裏そして口腔内には40年前のあの風味が、
今でもなんとか残っている(おたがい、若かったね)。
ならば、それを頼りに作ってみよう。
その1)具は、なかった。
普通だったらなにかしら「具」的なのもは入るところだが、
Tomのカレーには、まったくなかった。
いわく、「漉した」という(当時の記憶より)。
その2)どこかしら「チキン」的な味がしたようだった。
その3)どちらかというとサラサラ的、でも舌に残る感覚はちょっと「ザラザラ」だった。
その4)甘みと塩気のバランスがじつにドンピシャリだった。
その5)甘みは野菜とくに果実の甘みを感じた。
その6)甘みの裏には酸味がしっかりと味を支えていた。
その7)何杯でも食べられるような、しつこくない、
それでいて味はしっかりとしていた。
だいたいこんなところだ。
じゃ、作ってみよう。
チキン風味・・・、てーことは、
ちょうどたまたま
こんなんなって、
「鶏大根すいとん」
をやった残りがある(残りで、すまん、友よ)。
つまり、鶏のもも肉、大根(すいとんは食べ尽くしてある)の、
味が滲みたちょうどとろとろの、
それをすべて、フードプロセッサーでミンチした。
(ここからはいろいろ考え考えやっていたので写真がありません)
それとはべつに、
鶏ガラで、スープをとった。
玉ねぎを炒め倒し、
そこにフード・プロセッサード・リンゴを投入、
薄力粉と油でルーを作り、
全部まぜて、
レモン果汁を投入、
当時カレー粉といえば、S&Bか、インディアンマークくらいだったから、
きっと、
こっちだろう。
塩、胡椒、醤油、
A1(Tomが入れたかどうかは知らない)、
Lea & Perrins(これも入れたかどうか知らない。推測)、
などをうんとてきとーに入れ味を整え、
できた!
うんうん、チキンベースだ。
うんうん、玉ねぎと果実の甘味、出てる出てる。
酸味、オッケー。
かなりの再現性ではないか。
よし、あとはTomを呼ぶだけだ。
できたよ〜、Tom!
(後編に続く。チャンネルは、そのままだよ!)
2012-02-03 18:12
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