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女将、かなりきわどく低空飛行中、そして。




驚異的、いや、奇跡的に、かな、


いったんは上昇気流に乗れるかと思われた女将。



しかし、手強いよ。


ほんとうに手強い、

悪性脳腫瘍ファイナルステージ君は。



女将が、土俵際で粘り腰を使ったら、


いったんは退くそぶりを見せながら、


一気に攻めたてて・・・、


いやいや、勝負じゃないんだ。


「病」は「敵」じゃない。


「闘病」という言葉も、ぼくはきらいだ。


癌というのは自分の細胞の異常増殖なわけだし。


「友病」とでもいいたいくらいだ。


脳腫瘍君自体に、良いも悪いも、ない。


発生する理由があったから発生しただけのことだから。


世の中にはいろいろな病気があるわけだけど、


多くの場合、その人の生き方と密接にリンクしている気がする。




ぼくと女将はラヴラヴだし、


家族もみんな仲良しだし、


食べ物だって、3.11以前からずっと、


30年くらいかなぁ、


人一倍安全な食品に気を遣ってきたけど、


なんで? 


という気がしないでもないが、


病気のスタートというのは、


きっと奥がとても深いことなんだろう。




ま、それはそれ。


ちょいと、つらそうだったり.jpg
最近は、不調だとこんなかんじの時が増えている。


三女のパワー.jpg
三女のミラクル・パワー全開。




女将は、このところ食欲がなくなり、

固形物はまったく受け付けなくなった。

嚥下もしづらくなり、なにか食べると咽せるようになった。

気管に食物が入ると肺炎の危険が出てくる。



心配だ、たいへん心配だ。



心配だけど、

でも、ぼくらは健康だから、

女将が食べないからといって、

それじゃ、ぼくらも食べない、

というのは、ちと、ちがう。



やっぱりぼくらは食べ物をちゃんと食べて、

元気で女将の看病をするのだ ヾ(^▽^)ノ



親戚が国立に住んでいて、

疲れを取りがてら、夕食を一緒にしようと、

ありがたい誘いがあった。



女将、すまん。



油そば「国立 三幸」.jpg


いろいろと、あれやこれやいただいたのだが、

カメラがなぜかぴんぼけで、

でもメインの二つがちゃんと映っていたので、よかった。


鶏豆腐.jpg
鶏豆腐


油そば.jpg
そして油そば。


もうほんと、最初の一口でノックアウトされる。

小さなお店なので、ご紹介はこれだけで。

それはそれは、素晴しい料理を堪能させていただきました(Sさん、Kちゃん、ありがとう)。



さて、女将は、

あんなに好きだった食べ物とは、

今は完全に別世界。



でも、ぼくらは食べられちゃうから、

食べるなら、

できるだけおいしくて、

安全に、

楽しく、

食べたいから、

女将、ごめん。


高糖度トマトとアヴォカドのサラダ.jpg
高糖度トマトとアヴォカドのサラダ(by三女)

野菜のマリネ.jpg
野菜のマリネ(by三女)

大蒜の芽の炒め物.jpg
大蒜の炒め物(by次女)

南瓜の素揚げ.jpg
南瓜の素揚げ(by次女)


ほんと、ごめん、

元気なってまた一緒に食べようじゃないか。



こんなのも食べたんだ、じつは。


シーフードカレー・ココナッツ風味.jpg
シーフードカレー・ココナッツ風味(by三女)

チキンカレー.jpg
ポークカレー(by三女)

サフランライス.jpg
サフランライス(by三女 すでに半分消えてます)


枝豆.jpg
杏林大学病院近くの路地販売の有機枝豆がおいしくて、


ずんだ.jpg
ずんだを作り(by三女)、

餅を焼いて食べたり(食べてしまって写真なし)。




女将の世界から、食事というものが消え、

一方、

ぼくたち家族は、食欲の世界に浸っている。



一口でも食べたいと願っていた女将に、

ぼくらはとにかく

「なんでもいいから、彼女が食べたがりそうなものを」

と、

もちろん、

自宅で作ったものを病室に持ち込んでは食べさせたり、

デパ地下などで、

とにかく1.jpg
とにかく2.jpg
とにかく4.jpg
中華.jpg
とにかく5.jpg
スイーツ.jpg
日々、探し歩いた。



その女将がとうとう、

「食べたくない宣言」

をした。



その瞬間、

彼女の世界から、食べ物が消えた。



これからは、

鼻腔からの流動食注入か、

点滴栄養剤での日々となるのは、

たぶん、間違いがない。



食欲のない世界に身を置ける女将がうらやましいとも言え、


食欲にまみれながら生きるぼくらの世界も、


まんざらじゃないな、とも思う。




そして、

食欲が消えた女将は、

とうぜんだけど、

体力が落ちてきた。



今回の低空飛行は、本格的だ。



頑張ってほしいと願う気持ちはもちろんあるけど、


いま、一番願うことは、


彼女が人生を味わい尽くしてほしいことだ。




幸い、今日は味わってくれたようだ。



腕枕で、寝てくれた.jpg
ぼくの腕枕で、眠ってくれたときもあったし、



愛してるよ、うん.jpg
ぼくの手を握って、眠ってくれた。



ああ、至福(ぼくは、ね)。




女将、きみは?





君が好きな歌を、You Tubeで見つけたからプレゼント



YOU'VE GOT A FRIEND (by Carol King)

When you're down and troubled
And you need some loving care
And nothing, nothing is going right
Close your eyes and think of me
And soon I will be there
To brighten up even your darkest night

君が落ち込んで、困っていて
誰かの助けがいるんだったら
そして、なにもかもがうまくいかないと思ったら

眼を閉じて、ぼくを想って
そしたら、すぐに君のところに飛んでいって
君の暗闇を明るくするから


You just call out my name
And you know wherever I am
I'll come running to see you again

Winter, spring, summer or fall
All you have to do is call
And I'll be there
You've got a friend

ただぼくの名前を呼んでくれれば
どんなことがあっても
君のところへ飛んでゆくから

冬でも、春でも、夏でも、秋でも
ぼくを呼んでくれたなら
必ず行くからね
だって、君は大切な友だちなんだから


If the sky above you
Grows dark and full of clouds
And that old north wind begins to blow
Keep your head together
And call my name out loud
Soon you'll hear me knocking at your door

もし、空が暗い雲に覆われていたら
そして、あの北風が吹き始めたとしても
しっかりと、
ぼくの名前を呼んでくれ
そしたらぼくは、すぐに君のドアをノックするから

You just call out my name
And you know wherever I am
I'll come running to see you
Winter, spring, summer or fall
All you have to do is call
And I'll be there

ただぼくの名前を呼べば
そうすれば、ぼくがどこにいようと
ぼくは走って君の元に行くから
また君に会うために
冬、春、夏、秋
ただ君はボクの名前を呼んでくれれば
きっと、きっと、君のところにぼくは行くから

Now, ain't it good to know that you've got a friend
When people can be so cold
They'll hurt you, and desert you
And take your soul if you let them
Oh, but don't you let them

悪くないよね、友だちがいるって
まわりの人が冷たかったり
君を傷つけたり、見捨てたり
そのままだと心までこわれちゃいそうだけど
どうか、そうならないで

You just call out my name
And you know wherever I am
I'll come running to see you again
Winter, spring, summer or fall
All you have to do is call
And I'll be there
You've got a friend

きみがぼくの名前を呼んでくれれば
どんなことがあっても
ぼくは君に会いに行くからね

冬でも、春でも、夏でも、秋でも
ぼくを呼んでくれたなら
きっと行く
だって、君は大切なひとだから

ずっと、大切な人だから


                                    (訳詞 byぼく)
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