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かわいいじじいには、旅をさせろ(出雲大社篇)。


去年、初の伊勢神宮を参拝した。

その時、次は出雲大社を、と思った。



どちらの神社にも前々から行きたかったけど

なかなかご縁がないままだったので、

勢い(?)で、よし今だ、行こう!

と思ったまさにその時、

熊本で大地震が起きた。


阿蘇にも足を伸ばそうと思っていたので

すべてをいったん白紙に戻した。


そして、仕切り直し。


今度こそ、

GO!




広島からの道中、

うっとりするような景色に

しばし車を路肩に止めて佇む。


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なんて美しいんだ。


ここには八百万の神がいるんだろうなぁ。



古いナビ、ちゃんと仕事をしてくれて

なんなく


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到着。


ちなみに出雲大社は、

イヅモタイシャ、ではなく、

イヅモオオヤシロ、だそうです。



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ゆるい下り坂の、長い参道・・・、

???

「登る」のは多いけど、

「下る」というのは珍しい?


そういえば、



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樹々が、細い。



比較するものでもないのかもしれないが、

伊勢神宮は


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巨木がたくさんあった。


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このくらい。



古い歴史を持つ出雲大社、

その周囲の樹々が細いというのは、

どういうことなのだろう。


松が多いとみたので、

松食い虫による、松枯れ?

興味が深まるなぁ。



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拝殿と、大注連縄。


ここ出雲大社の注連縄は、巨大。

重さ1トンを超すという。

しかも、その捻方が逆なのだという。

なんでだろう?



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本殿は、ここからは見えないが、

参拝はこちらで。


ここでは 二礼四拍手一礼 だという。

ふつうは 二礼二拍手一礼 だから、

ここも、通常と違うということです。

なんでかな?



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本殿の屋根。

本殿は日本一の大きさを誇るという。


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千木(ちぎ)は、金属で補強したりしてるんだ。

昔はどうやって固定していたのだろう?



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鰹木(かつおぎ)は3本。



ちなみに、千木・鰹木の原型は



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古墳時代の埴輪に、すでにありますね。
(今城塚古墳発掘調査 平成13年度 第五次HPよりお借りしました)



なにかと、いろいろ、

はてな???が続く、出雲大社。



どうしても比較してしまうが、


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伊勢神宮とはかなり趣が違う。



大社の敷地内にある

「彰古館」

という建物に惹かれて入ってみた。


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大正3年(1914年)に、

出雲大社の宝物館として造られたそう。

かなり新しいものなんですね。
(それでも100年以上経っていますが)



大国主命=大黒様(?)ということのようで、

大黒様が所狭しと並んでいる、

その中で、


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左甚五郎作


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一休和尚作


というものがあった。



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明治天皇御即位時の「御幣(おんみてぐら)」

御幣(ごへい)でなく、「おんみてぐら」と呼ぶそうだ。

御幣といえば、まさに「ごへい」だと思っていたけど、

形状もまったく違うものだし、

なんなんだろう???

でも、美しいものだな。



ぼくが気になったのは、ここ。


本殿の真裏にあります。



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素鵞社(そがのやしろ)というそうです。


帰宅して調べてみたら、

大国主命の父神である須佐之男命(スサノオ)が

祀られているという。

大国主命の正妻は須勢理比売命(スセリヒメ)といい、

須佐之男命の娘ということです。



本殿よりも気になったのは、なんでだろう?



さて、そろそろここを出発する時間。


いろいろな、はてな???があった。


あれこれ思いを巡らせながら境内を歩いたが、

出雲大社に関してぼくが行き着くところは、

やはりこれです。


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(ネットからお借りしました)


あくまでも個人的な感想なのですが、

この地には、この古代出雲大社の姿が

一番ぴったりきます。


下り坂を経て本殿、というよりも、

長い階段を何段も何段も踏みしめて

本殿にたどり着くのが自然な気がします。



どの絵にも「大注連縄」が描かれていない、

鰹木(かつおぎ)が五本、などなど、

さまざまなディティールが、

昔と今の伊勢神宮では

どこかで入れ変わっているんじゃないだろうか、

そんな勝手な想像をしました。



出雲大社周辺の立地ですが、

海からほど近く、海抜が低い。


「FLOOD MAPS」で調べてみると、

2〜3mで周辺の町は水であふれ、

9mでは出雲大社にまで及びそうです



長い歴史の中で、

水害・津波などでたびたび被害を受け、

神様はなんとしても守らねば、

そんな気持ちがあったと考えられないだろうか。




最初から最後まで、

不思議な印象の出雲大社でした。




興味深かった。


今度は周辺まで、もっと見てみようかな。




資料1:

ネットではいろいろな情報がありますが、

朝日新聞のこのページは見応えがありました。

写真で見る出雲大社


資料2:

たくさんのはてな?がありました。

こちらに代表的なQ&Aがありました。

出雲大社HP「よくあるご質問


資料3:

こちらにも興味深いトピックがあります。

「出雲大社と古代遺跡の謎に挑む」島根県立古代出雲歴史博物館



旅は、続きます!



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