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跳ね上げ橋、と、茶色の小箱。 [超夢]


定番になりつつ、ある、のか、なぁ

今日の超夢。

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四家族で旅行に来ている。



ぼくらリス家族

一組は男性カップル

もう一組は、女性カップル

そしてもう一組は夫婦。



皆、親友たちだ。



どうやらヨーロッパのようだ。



過ごしやすい季節。



今日の宿泊先は

古城をリニューアルしたホテルだという。

わくわく。



レンタカーで高速道路をひた走る。



やがてミニバスから見える景色に

その城が目に入るようになった。



すごく、大きい。



ナビと立て看板のおかげで
(看板はとても小さいが
要所要所に立っていて
とても分かりやすくありがたい)

迷うことなく入り口に到着。



なんと、そのホテル(お城)は

周囲はすべてお堀に囲まれていて

「入城」するためには

木製の跳ね上げ橋を渡るようになっていた。



昔ならその橋は

もし敵が襲ってきたときは

鎖によって巻き上げることができ

外界と遮断できるようになっていた。



その巻き上げ機も完全にレストアされ

冬場の豪雪の季節は閉鎖されるため

その時は橋を上げるそうだ。



「巻き上げ室」はガラス張りで

巨大な、鎖が巻き取られるシステムが

だれでも見られるようになっていた。



自動車のまま、入城する。



角が丸くなった石畳。



どこに何台駐車しても

だれも文句は言わないだろう

というくらいの敷地。



美しく整備された庭には

いたるところに美しい花々が咲き乱れ

生け垣の迷路もある。



そして、なんといっても

見上げるほど大きな城。



適当なバーキングエリアに駐車して

ラゲッジを持ちフロントへ。



異様に高い天井からは

煌めくシャンデリア。



チェックインを済ませ

これぞ紳士という感じのフロントマンに

「良い時間をお過ごしください」

と上質の笑顔とともに

部屋のキーを渡される。



四組とも最上階だった。



いかにもアンティークな鍵をあけ
(当時のものだから、アンティークそのもの)

いかにもアンティークなドアノブを回し

重い扉を開けると

目の前の大きな背の高い

上下にスライドする窓は

半分ほど開いていて

純白のレースのカーテンが

そよ風と共に、たなびいていた。



ピカピカの床は使い込まれ

ワックス手入れが行き届いたもので

窓の外の景色が反射するほどだ。



暖炉があり

洒落た、落ち着いた暖色の壁紙。



大きくて広い

上がるのも一苦労しそうなベッドが2つ。



別室が2つあり

そこにもベッドが2つずつ。



なんともすばらしい調度品に囲まれた

美しい部屋たち。



その瞬間

ぼくの視界の右上ギリギリに

なにかチラッと光るものが見えた気がした。



気のせいかな。



残念ながら夕陽は見られないが

黄昏時だ。



例のお堀は、ボートで一周できるという。

乗らない手はない。


子リスたちも、乗りたい、乗りたい、という。



船着き場にはキャプテンハットを被った

白い髭もじゃの

パイプをくわえた横ボーダーシャツのおじさんが

笑顔で子リスたちを迎えてくれた。



なんだかここは「お伽の国」のようだ。



みなそれぞれボートに乗って

ぼくはまだ小さい末子リスを乗せて

Go!



お堀は、四角く掘ってあるのでなく

自然の地形に沿うように掘られていて

様々に蛇行し

ある種「川下り」の趣だ。



だいぶ夕暮れが進んできたなと思った頃

堀のあちこちで

シルクハットにロングコートの人々が

一つ一つ、松明に火を燈し始めた。



ブラッドオレンジのような夕焼けに

松明の炎がゆらゆらと重なる。



まるで時間が止まったようだ。



その時

ボートから程近い城側のお堀の水面で

「チャプっ」

という音がした。



そっちに首を向けると

魚かなにかが跳ねたあとのようで

丸い波紋だけが目に入った。



なんだろう?



そりゃ、そうだよな

これだけ広いお堀だもの

さまざまな生き物がいて当然だし

いなけりゃむしろ不自然だ。



あちこちから

他のボートに乗ってる

子リスたちの

喜びの声が聞こえてくる。



ああ、来てよかった。



ほっ、

と、深呼吸をひとつすると

またぼくの視線に

なにか一瞬

光が動くのが見えた。



今度は確実にとらえた。



妖精だった。



そうかぁ、妖精だったかぁ。


そうたよなぁ

これだけの城だもの、なぁ。



次のチャンスには

末子リスにもみせてやりたいと思い

その旨を伝えると

「お城に来てからずっと見てるよ

きれいだね、ピカピカってして」



がーん。



そうだったか。



見たなら言ってくれれば、とも思ったが

彼らにしてみれば

当たり前の光景だったんだな。



ま、でも、見てるならよかった。



すっかり暗くなり

ボートを返却して、部屋に戻る。



すると子リスたち

「あ、なにか置いてある!」

といって

きれいに花が生けられた

レース編みのテーブルクロスのかかった

大きな丸テーブルに駆け寄る。



そこには 四角の焦茶色の小箱があった。
(縦横15~6cm、高さ10cmくらい)



ていねいに縫製された本皮の箱を目の前に

開けたくて仕方がない子リスたち。



そのすぐ横には、達筆でかかれた手紙が。

「お暇なときに、どうぞ」



開けていいよ、というと

歓声とともに一斉に蓋を開ける。



そこには上質のおもちゃと

キャンディと、ビスケットが。



子リスたちは狂喜乱舞だ。



そしてなぜかぼく用にもある

やったー。



ぼくにも、って

いったい何が入ってるんだろう

わくわく。



開けてみると

子リスたちと同じものだった。



・・・ま、そうだよな。


でも、これすごく上質だし

箱は本革製だし

なにかに使えそうだし・・・。



と、なにげなくおもちゃを取り出してみると

底に小さなメモが。



「あなたが大人になれば役立つものが」

と書いてあった。



なんだ?



すると、じわじわと、だんだんと

底の部分が変化して

どうやら二重底になってきた。



どきどきしながらその蓋を開ける。



そこには

ちょっぴりえっちそうな

でも飛びきり美しい

古い古いセピア色の写真が

数枚入っていた。



ちゃんと見てみようか。





目が覚めた。


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