最終コーナー、か？

スペアタイヤ。


長距離を走るとするなら

スペアタイヤを積みたい。


じつはもっと簡単にすむはずだった。

とっくに解決しているはずだったのだ。






２週間ちょっと前に、そのためのスペースは作ったし

あとはベルトで固定すればいけるかと思ったのだが

大事なことを忘れていた。



それは「母屋」を



ボール４個で持ち上げ

フローティング・サスペンション化していたので

母屋、フレーム

どちらもバラバラの動きをすることになったので

スペアタイヤはどこに固定するかという問題が生じた。


当初はフレームの一部にタイヤの重量を任せて

固定するのは母屋の壁、という考えだったのだが

それができなくなった。



これがまた難問だった。



難問中の難問の

ソーラーパネル関連の配線と並行して

こちらもずっと解決策を練っていた。



いつも行くホームセンターで

蛍の光のメロディーが流れる中

ふと、ある部品を見つけた。


売り場の人に尋ねても

「ああ、そういった部品は当店には置いてありませんね」

とも言われていた、その部品。



なんで今まで気づかなかったのだろう。



これだ。



突然スイッチが入り

その場で頭の中で図面を描き

足早に部品を買い求めた。



いけそうだ。


そんな感じが身体を満たして行く。





この部品。



ナットを削り



組んでみた。



なんと。



以前作った



ホイールのスペーサー部品の



内側にぴったり収まる。



ロッドの長さもぴったりだ。



あとは、以前

なにげなく買っておいたゴムの部品が

加工すれば使えそうだ。


ちょっと直径が大きいのと

φ8mmの穴を開けたい。






おっと、ピントが。






ここまで、順調。




適当な木片に穴を開けて



ゴム部品が動かないようにして



慎重にドリルの刃を徐々に大きくして



最後に整形。






ぴったりだった。

すべてが、ぴったりだ。


天からのプレゼントじゃないのか、これ？




あとは用心のためにベルクロで固定すればいいだろう。



工作に時間はかかったが

なんなく、次のピークを乗り越えてしまった。



小黒森庵

最終コーナーを曲がれるか？