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初概念、元年? [超夢]



超長い、初超夢を、見た。



(それでも2分半ほどで読めます)



新居へ移った。



たいへん大きな家で

外側は白いレンガのような風体で

まさに「お屋敷」のようだ。



庭もたっぷりどころか

どれだけ畑をやっても大丈夫そう。



時勢なのかそんな家が

格安で手に入ってしまった。



ただし、中古で

築40年は経っているから

気付いたところからメンテしてないと

突然故障して

二進も三進も行かなくなる。



とはいえ

40年前かそれ以上であろう

把手、スイッチ類、水栓金具などは

なかなか趣があるので

ついつい

交換せずに直したくなる。



家族構成は今と変わらず

そして妻は他界していない

つまり7人家族。



幸い家が大きく

部屋も覚えていられないほどあるので

引越し荷物などはいくらでも

いくつもの部屋に突っ込んで置けた。



疲れを癒そうと風呂を入れて

初風呂をしていると

あれ?と、気付いた。



ざぶんと満杯の風呂に入り

流れ出たお湯が

洗い場から引かないのだ。



どき。



もしかして排水溝?



思った通りだった。


前の方が洗浄しないままだったようで

蓋を開けると

ものすごい様相を呈していた。


しかも風呂も風呂場も大きいので

排水溝自体が大きく

温泉場の大浴場のようなものが付いていた。



仕方ないので裸のまま蓋を取り

中を指で探ると

出る出る、いくらでもゴミが出てくる。


その中にはドリルのヘッドまで。


誰かが修理したまま

置き忘れてたんだな、きっと。


ビニール袋を持ってきてもらって

その中にどんどん詰め込んで

やっと開通、ふぅ。



そんなこんなな日々を過ごしていると

電話が鳴った。



はて、まだほとんどの人は

この電話番号を知らないはずだが

と思って出てみると

昔勤めていた会社の知り合いからだった。



たしか、以前に一度その方から

頼まれ事があったような気がする。


ある人を紹介して欲しいという話だったかな。


ただ、ぼくはすでに

その方とは疎遠になっていたので

紹介できないな、と

思っていた事を思い出した。



そのことを伝えると

「実は、今お宅の目の前に来ているんですが」

という。



え”!?

なんで?

まだほとんどの人に

住所も知らせてないのに?



と思って窓から外を見てみると

たしかに

チョロQのような形の

アメリカのスクールバスのような

でもちんちくりんで

色はダークグリーンで

ジープのようなタイヤが付いていて。



なんだ、これ。


でも、なんか

ちょっと面白そう。



玄関を開け、外へ出ると

先方もドアを開け、出てきた。



お互い歳をとったけど

うん、確かに昔の彼だ。



「お久しぶりです
急に来ちゃってすみません。
できれば例の方を
ご紹介頂きたいと思ったもので」


「そうでしたか
わざわざお越しいただいて。
でもちょっと
ご期待には沿えそうにないので
申し訳ありません」


「はい、了解です。
ではお食事などいかがですか?
ご家族ともども、で?」



ん〜、まいったなぁ

ぼくは引っ越したばかりで

やること山積みだし

子リスたちも疲れてるし、なぁ。



その彼は畳み掛けるように

「もしよろしければ
近くに美味しそうな店がありますので」

と、言うなり

ぼくの返事を無言で待ち続ける。



わかった、行こう。



家族にその旨を伝えると

ちょっと意外な目付きをされたが

たしかにこのところ

ずっと外食はしていないし

行ってみようということになった。



案内された先は

新居からほど近い

ビルの中のレストラン。



不思議な構造で

階段を降りていると思ったら

実は階段ごと階が移動していたり

つまりなんていうか・・・

うまく言えない・・・
(夢ですから)


通路の天井が異常に低いところがあって

屈まないと先へ進めなかったり

面白いといえば、面白い

変だといえば、明らかに、変だ。



やっと着いたその店は

どうやら東南アジア風?なレストラン?



バネでバタンバタンと開閉する

開放的な扉を押し入ると

なんだか、中国的でもあるような。



天井には大きな扇風機が回ってるし

あちこちに

背の高い植物がレイアウトされてるし

デコラのテーブルには

透明ビニールがかかっているし

足は鉄パイプだし。


椅子の座面も真っ赤なビニールだし

やはりこれも足はパイプだ。



はっきり言って、安っぽいけど

味はいいんだろうな、きっと

ていう期待感に、賭ける。



知り合いがいくつか注文したうちの

一つが早速やってきた。



女性の店員さんが足早に

でもどうやら仏頂面。



なんだか、へんなかんじ。



どん!



とテーブルに乱暴に置かれたその皿には

巨大な胡麻豆腐?

のようなものの上に

挽き肉あんかけ?

のようなものがたっぷりと。


たっぷり、ゆえに

どんと置かれたその衝撃で

すでにテーブルに

だいぶこぼれている。



ははぁ、これがこの店の演出?



と思った瞬間



「私が取り分けるの?

それとも自分たちでやる?」



と、ぶっきらぼうにその店員さん。



知り合いが

「お願いします」

というと

店員さんは無言のまま

バシャバシャと

乱暴極まりなく

銘々の皿に盛る・・・


盛る、というより

投げる、といったほうが正確か。


大事な餡のタレは

大方テーブルのビニール上へ。



子どもたちは、すくんでいる。



さすがにこれは、ない。



これではいけない、と思うが

知り合いは受け入れているようで

食べるモードに移行しているようなので

ぼくは厨房へ行くことを決意する。



これがこの店のサーヴの仕方なのか

そうだとしたら、不快だ、と伝える。



するとサーヴをした店員が胸を張り

ぼくの目をキッと睨み


「私はいつもこうやっているの

文句を言われたことはないわ

あなたが初めてのことよ、失礼ね」


という。



そうか。



どっちが失礼かはともかく

これでは話しにならないので

責任者と話しがしたい、と伝える。



さすがに事の重大さを感じたのか

厨房の中が一瞬静かになり

やがてその「責任者」が出てきた。


スーツ姿だ。


社長かな。


しわ一つなく

身体にぴったり沿ったラインは

オーダーメイドのそれだろう

高価な布地だ。


靴もピカピカだ。



ぼくを見るなり、まずニコッ。


そして、ウインク。



「これはこれは、どうも。

うちの店員が失礼をしたみたいで」



慇懃無礼を絵に描いたような

シチュエーションだな、これ。



続いて


「さぞかしお気に召さなかったでしょう

アソコがキュッとなったでしょう」


と笑みを浮かべながら

ぼくの股間を指差した。



その瞬間、厨房からは

くすくす笑いも聞こえてきた。



この場で、下ネタでくるか。



もう、なにも言う気は失せていたけど

それでも、一言言った。



こういう出来事は

あなたの態度も含めて

ぼくには合わないので

このまま帰ります

食べませんが代金は全額支払います。



と本気を伝える。



その時、社長は初めて真顔になった。
(今までこのようなクレーム、なかったのかな?)



「いや、本当に申し訳なかったです。

お代はけっこうですから

私の気持ちとして

なんでもご注文くださって

召し上がっていってください」


という。



知り合いは、もうすでに

スイッチが切り替わっているのか

メニューに目を通し始めていた。



申し訳ないが、ぼくにはできない

と彼に言い残し

子リスたちを連れて家へ戻った。



家で作った有り合わせの炒め物の

なんとおいしかったことか。



後日、聞いた話しによると

その店は、ビルごと終了していた。



社長はビルのオーナーでもあったんだね、きっと。



・・・・・・・・・・・・・・・・・



けっこう、厳しい初夢だったけど

ぼくには、なかなか良い初夢だった。



はっきり、古い時代が終わり

なんだか、新しい時代が始まりそう・・・



概念が変わる、そんな年になるのかな


わくわく、どきどき





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