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そろそろ、卒業一周年だね。



妻がこの世を卒業して、もうすぐ一年になろうとしています。




みなさまには、その節はいろいろお世話になりました。




そらぁ、なんつたって我が家の中心だった彼女でしたし、

7人家族が6人家族になったことは、やはり我が家では大きな出来事でした。



いや、今も大きな出来事であり続けていますが、

みんな仲良し家族で助け合えているのと、

子どもたちみんなが妻譲りの明るさなので、何事も前向きに生きています。




さて、世の中では「一周忌」という法事をやる習わしがありますが、

ぼくたち家族は、命日といわれる日にはなにもしないことにしました。




ぼくも妻も特定の宗教は持たず、

冠婚葬祭・宗教的な行事は今までも参加してきませんでしたし、

妻の葬式自体も身内、親友たちだけで行いました。




なかなかこの感覚は分かっていただけないかもしれませんが、

ぼくも妻も、「死」というのはこの世からあの世へ、

一枚のドアを開けて行く程度にとらえており、

それは「永遠の別れ」ではないと思っているからです。




でも一方では、毎日花を飾り、朝のカフェラッテを二人分いれ、

「おはよう」

と、こころで会話し、

「ああ、今ごろはどこで、なにをしてるんだろうなぁ」

と思ったり、彼女のあっちの世界での幸せを祈ったりはしています。

たぶん、これは我が家のみんなもそういうことをしていると思います。




「行事」を執り行なわないと成仏できない、といわれることもあります。

でも、もしそうだとしたら、3.11のときに行方不明のままだったり、

あるいはお棺もなく、火葬もできず、 お葬式もできず、お経もあげられず、

初七日も、三十五日も四十九日も百か日も、

そして一周忌を行えなかった御霊は成仏できないのでしょうか?



ぜったいにそんなことはないとぼくは思っています。

これは仏教での話しですが、他の宗教でも同じことだと思います。



宗教行事によって、ひとの幸せは決まるものではない。



3.11以後、原子力発電の裏、政治の裏、さまざまなヴェールが剥がされてきています。

これからは宗教というものの本質に迫る動きも出てくるかもしれませんね。



日本人の多くは、ふだんはまったく無宗教的な生活を営んでいますが、

お盆の時は民族大移動というくらい、故郷に帰ります。

今はちょうどお盆が終わった時期ですが、昔は旧暦でしたね。

大事な大事な先祖供養の日が、あっという間に新暦に変わりました。
(都会は旧暦、地方は新暦、という流れもあるようですが)



キリスト教ではなくても、クリスマスも国民的行事ですね。


年が明けると、神社に初詣に行きます。


結婚式はキリスト教会で。


そして、お葬式は仏式だったりします。




外国から見ると、日本人の宗教観というのは、どういう風に見えているのでしょう。

不思議といえば、これほど不思議な民族もあまりいないのではないでしょうか。




最初にも書いたように、ぼくは妻のためにいわゆる宗教での葬式をしませんでした。

それをしなかったことで、彼女が不幸になるとはとうてい思えないからです。




ぼくと妻は、ほんとうに愛し合っていました(今でも、です)。

それを子どもたちは日々、目の当たりにしてきました。

そしてぼくと妻は全身全霊で子どもたちに愛情を注ぎました。




この「愛」という行為が、どれだけ愛する人の死に対して救いになるか。

ぼくも、子どもたちも、

妻を、おかあさんを愛し尽くしたという心の感覚を持っているので、

「きっと幸せだよね」

という安心感があります。




日々、愛しながら生きているということは、

突然の死があったとしても、

それをしっかりと乗り越える原動力になるということが、

妻の卒業でほんとうによく分かりました。




いま、ぼくは毎週金曜日の官邸前抗議行動に参加していますが、

いつも妻に応援してもらっている感じがしています。


「悪いことでなく、当然のことをやっているのだから、胸を張ってやってね」


そう言われているようで、勇気が出てきます。




いまの、ぼくたち家族は、こういう状況です。


6人家族にはなったけど、こっちはしあわせだよ、かあちゃん。




IN MY LIFE

There are places I remember
All my life, though some have changed
Some forever not for better
Some have gone and some remain

All these places have their moments
With lovers and friends I still can recall
Some are dead and some are living
In my life I've loved them all

But of all these friends and lovers
There is no one compares with you
And these memories lose their meaning
When I think of love as something new

Though I know I'll never lose affection
For people and things that went before
I know I'll often stop and think about them
In my life I love you more

Though I know I'll never lose affection
For people and things that went before
I know I'll often stop and think about them
In my life I love you more
In my life I love you more


人生で、覚えてる場所っていろいろある
変わっちゃったところ、
ぜんぜん良くならないところ、
なくなっちゃったところ、
そのまま残ってるところもある

どこにもその時の思い出があって、
恋人たちや友だちといたことを今でも思い出せる
死んじゃったひともいれば、生きているひとも、
ぼくはみんな愛してるよ

でも、どの友だちや恋人たちも、君とは比べられない
君との愛を考えたら、そんな思い出は意味がなくなっちゃうんだ

愛情がなくなっちゃうんじゃないよ、もちろん
立ち止っては、よく過ぎ去った出来事や人々のことを考えるんだけど、
でも君を、ずっとずっと愛してる




もうじき卒業一周年!.jpg



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