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「死都日本」


2000年の三宅島噴火の時、

ぼくは、

「ある火山学者のひとりごと」

という掲示板を知り、

火山学者の方々の発言に注視し続けてきた。



その時、2002年だったと思うが「死都日本」(石黒 耀著)

という本を知った。

あくまでも小説ではあるが、

その内容はリアルですさまじいものだった。



現実世界において、

その後2011年には新燃岳が噴火し、

3.11東日本大震災が発生し、

富士山直下でも最大震度6強の大地震が起きた。

「予言書」ではないかと思われるくらいの戦慄が走った。



まさかという311、

まさかという福島原発事故が起き、

事故の収束がまったく見られない中で、

今また、

まさかと思われるような川内原子力発電所再稼働問題が浮上している。



この原発がどういうところに立地しているのかどうか、

ぼくたちは知る必要があると思う。



火山学者の方々の意見は、

いま、とても重要だと思う(ツイッターより転載させていただきました)。



渡辺博之(魯) ‏@litulon 3月13日
まあ、姶良カルデラが前回噴火したのは2万5千年前だから
「可能性は低い」というのは間違ってはいない。
とは言え、姶良カルデラの観測結果をみると順調に膨張を続けている。
要するにマグマがどんどん溜まっている訳でいつかはドカンと行く筈。 http://img.ly/yjeV

Hibikilla @hibikilla30 3月29日
桜島先輩も川内原発君を配慮する九電シミュレーション。

早川由紀夫 ‏@HayakawaYukio 3月29日
原発の立地条件としてカルデラ破局噴火の検討は、カルデラ破局噴火のリスクをこの日本社会が知るきっかけとなろう。社会がこのリスクを認知したら、管理すべきは原発事故ではなくカルデラ破局噴火そのものであることにやがて気づくであろう。

早川由紀夫 ‏@HayakawaYukio 3月29日
カルデラ破局噴火は予知できない。短期的にも長期的にも、現在の火山学ではお手上げだ。地下にマグマがたまるのが万年単位か千年単位か百年単位かで議論したようだが、たしかなことはまったくわからない。明日いきなり阿蘇5火砕流が出ても文句言えないと私は覚悟している。

早川由紀夫 ‏@HayakawaYukio 3月29日
カルデラ破局噴火に備えてマグマが地下に集積し始めた瞬間なんて定義できない。それが、観測すればわかる前提で議論しても砂上の楼閣。

早川由紀夫 ‏@HayakawaYukio 3月29日
代表的なカルデラ破局噴火とそのリスク。原発事故のリスクと比べてください。

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Ryusuke IMURA ‏@tigers_1964 4月3日
上空から地形を見るといいよ.川内原発の周りにわずか3万年前に作られた火砕流台地が点在する.

川内原発「新たな課題ない」=現地調査で規制委-鹿児島
時事ドットコム: http://www.jiji.com/jc/zc?k=201404/2014040300738&g=soc … @jijicomさんから

Ryusuke IMURA ‏@tigers_1964 4月3日
あくまでも,カルデラ巨大噴火を無視して行くわけね.

Ryusuke IMURA ‏@tigers_1964 4月3日
火山に触れないのね.突っ込まないマスコミも同罪.Reading:川内原発で規制委が現地調査 NHKニュース http://nhk.jp/N4Ch5eN3

早川由紀夫 ‏@HayakawaYukio 4月3日
川内原発の運転再開審査で、2万8000年前の入戸火砕流のリスクを無視するなら、今後全国の原発審査で2万8000年より前の活断層のリスクは無視しないと基準に統一性を欠くことになる。

早川由紀夫 ‏@HayakawaYukio 4月4日
私自身は、原発の安全審査に2万8000年に1回程度のリスクを無視するのはありうると思うし、そうすることに反対するものではないが、今後もし他の原発で2万8000年より前の活断層変位を運転再開不可の理由にしたら、納得しない。

Ryusuke IMURA ‏@tigers_1964 4月4日
地球科学者なら,火山学が専門でなくてもカルデラ噴火の破壊力とそれに対して対応策がないことくらい知ってる.原発反対派の市民よりずっと知ってる.だからこそ,きちんと俎上に上げて,活断層のように議論してほしい.それによって地域も,そのリスクを認知するようになる.その上で決めてほしい.

Ryusuke IMURA ‏@tigers_1964 4月4日
噴火のリスクを議論の俎上に上げないことが許せないのだ.

Ryusuke IMURA ‏@tigers_1964 23時間
きょうの南日本新聞。
規制委員会の現地調査のあとの島崎氏・一問一答。ヤッパリ火山学者を入れないとダメだ。 pic.twitter.com/8U04NFWZ5t

Ryusuke IMURA ‏@tigers_1964 22時間
カルデラ噴火を俎上に上げないための議論しかしていないじゃないか。敷地内やその周辺の火砕流の分布なんかを九電の調査結果をもとに検証しろよ。審査委員会は、サイトから2.8㎞にある薩摩川内市寄田の火砕流の露頭に行ったのだろうか?




火山学者の言葉に耳を傾けよう。

火山噴火、しかも破局的噴火の被害というのは、大地震の比ではない。

桁・スケールがまったく違うのだ。



九州の火山群、富士山がひとたび目覚めたらなにがこの列島に起きるのか。


そのとき原子力発電所はどういう状態になるのか。




「死都日本」、


日本列島に住む人びとに必読の書、


いや、


世界中の人びとに読んでもらいたい本だと、ぼくは思う。 



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追伸:今朝のニュースから。

福島原発事故「深い反省」削除 エネルギー基本計画の序文 - 47NEWS(よんななニュース)
http://www.47news.jp/CN/201404/CN2014040401001513.html


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