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モールトンさんと、モールトン。


親しくお付き合いさせていただいてるIさん、

八ヶ岳に引っ越され数年経つ。

なんつたって八ヶ岳つーくらいだから

そこは当然急坂だらけ。



乗るチャンスがないのでもしよかったら、と、

我が家にやってきたBS Moulton!



憧れの姫に、

会えるだけじゃなくて、

これから一緒にいていいんだって!


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夢じゃないか?!


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夢じゃなかった!


ただし、屋根下とはいえ長期間乗られていなかったので、



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決して健康体ではなかった。


おし!

ぼくが主治医になって治そう(レストアしよう)!



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まずは各部がどうなっているかをチェック。


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ヘッドパーツは?


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セーフだった!


洗浄して、


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グリスをたっぷり塗って調整。



ハンドルステムは日東のマットブラックのおしゃれなものだったけど、

蔦が絡まっていて、

その吸盤の足から出る何かでアルマイトが腐食、

その疵が取れないので、ここは交換。


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オリジナル。


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ITAL MANUBRIでちょうどいいのがあるんだけど、

このステムは黒森(CRーMO=クロモリ)だけあって、

しなる感じがある。



Moultonはフルサスペンションの自転車で、

ここはむしろしっかりしていた方が良さそうなので、


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同じ日東のPEARLで試してみよう。



クランクもステムと同様に、蔦が絡んでアルマイトを腐食させていた。


ちょうどたまたまオークションを見たら、

なんとDURA ACEの四角テーパードのクランクが出ていた。



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たまらず、ポチッ。



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軽量化もされたし、

なんといっても剛性感が、好きだ。



スプロケット、ビス・ナット類は


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灯油洗浄。



ハブは磨いて回転もスムーズのようだけど、


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やっぱりここはしっかり調整しなおそう。


タイヤも、


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交換。

トレッドパターンは同じかと思ったけど、

微妙にあちこち違うな。



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ハブスパナが老朽化していたので、新調。

ついでに、ブレーキレバーも新たに購入。

そうそう、チェーン。


チェーンリングは


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60t、巨大だ。

118リンクのチェーンでも足りないので、

2本購入した(^ ^;)

118+6=124コマで、ジャストのようだ。



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サドルも、磨く!


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じゃぶじゃぶ、洗って乾燥!



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シート・ポストも、磨き倒す。



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ブレーキレバー、STIレバーも装着。

ワイヤーを引き回す、が、


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ブレーキワイヤーとシフトワイヤーを・・・


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あれ?


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ちゃんと引き直しました。



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やっと、ここまでこぎつけた。



試乗してみるが、

フロントサスの動きがいまいちなので、


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分解してグリスアップ(シリコン)して組み直した。



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完成。


試乗してみる。


素晴らしい。


なんという乗り心地なのだろう。

シルキータッチ、というがまさにそれ。


あえて段差を探して走りたくなるような感覚。



こんな感動!


Iさん、ありがとうございました!




モールトンさん、やはりとんでもない人だ。

50年経っても、跨る人を魅了する。

そうでなきゃ、ね。



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A 1965/66 Moulton "New Look" Standard M1 bicycle



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