Cruiserと、Life On Mars。：黒森庵の、こんくらい：SSブログ

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Cruiserと、Life On Mars。 [編集]

子リス２匹が

誕生日プレゼントに

クルーザーという

スケボーの一種がほしいという。

一匹はもうすでに誕生日は終わってるけど

なかなかどれがいいか決まらず

持ち越しだった。

そして今日はまた一匹の誕生日。

「メカに強いお父さん」

ていうイメージなのか

「転がり系は得意」と踏んだのか

相談してきたので

いろいろぼくなりに調べてみた。

その「クルーザー」というのは

どうやらスケボーよりも

全長は短く、幅も狭く、そして軽く

街中を流すように「クルーズ」でき

歩く時もコンパクトだからじゃまにならなくて

持ち運びにも便利というものらしい。

そのためホイールは直径が大きく

一蹴りでよく転がり

材質はソフトにできているので

スケボー特有の「ガ〜」とか「ゴ〜」という音がせず

静かに走れるようだ。

開発者の意図は

「スケボーが始まった頃のシンプルさをもう一度」

ということのようだ。

写真を見た第一印象は

確かにその感じはした。

Penny-Board

カラフルなグラフィックだったりもする。

ぼくがいわゆる「スケボー」を

生まれて初めて見たのは

小学校６年生の頃かに

ハワイで見たのが最初だった。

もう、５０年以上前なんだ、なぁ。

ただの単板の板に

ローラースケート用の車輪が付いたような
（しかもその車輪は鉄製だった）

いたってシンプルなものだった。

記憶はほぼ、こんなかんじ。

恐々と乗ってみたけど

たしかに面白かった。

「クルーザー」というジャンルは

それを現代風に「復刻」したようなものか。

なるほど。

いいじゃないか。

さっそく、現物を見てみた。

触れ込み通りだ。

短く狭く軽い。
（軽さは、思ったほど軽くなかったけど）

ホイールは爪を立てると凹むくらい。

でも直感した。

初心者には難しいんじゃないだろうか。

当時の鉄の車輪と違って

ベアリングからなにからなにまで

すべてが洗練されているから

スピードは出るだろうし

その割には

コントロールするデッキは最小サイズだ。

トレッド（右車輪と左車輪の福）も狭い。

慣れればいいかもしれないけど

初心者がすぐに乗りこなせるだろうか。

そこでその足で

スケボー専門店へ行ってみた。

５歳からスケボーに乗っているという店長さんが

とても良い感じの人だったので

質問をぶつけてみた。

すると

クルーザーはたしかにコンパクトなので

持ち運びには便利かもしれないが

初心者にはちょっと難しいかもしれない。

トリックは高度なテクニックが必要。

スケボーとクルーザーは違うもの。

というような答えが。

情報を家に持ち帰り

子リスたちと検討の結果

ボードは通常のスケボー用で

ホイールは柔らかめのクルーザー用で

組んでもらうことになった。

そして今日再び

長女子リスとお店に行き

取り付けるホイール・部品を選んでいると

デヴィッド・ボウイさんの

" Life On Mars " がBGMで流れてきた。

先立った妻の愛聴の曲。

子リスと二人で、ちょっと感動。

「よかったね、それでいいんじゃない？」

と言われた気がした。

次女子リスは所用でこの時はいなくて

「いっしょにいたら、みんなで感動したのに」

とお互い思い合った。

やがて、遅れて次女子リスも到着して

２匹で悩みながらも

デッキ、ホイール、トラック（車軸）、ベアリング

すべてが決まり

店長さん自ら目の前で組み付けてくれる。

まず長女子リスの一台が組み上がる。

目の前で、自分用のスケボーを

店長さん自らが組み上げてくれるのを見て

本人、感動。

そして続いて

次女子リスのを組んでいる時に

なんと再び

" Life On Mars " が。

そして

「はい、これで２台目が完成です、どうぞ」

と手わされるまさにその時、曲のエンディング。

次女子リスが受け取ったところで

曲が終わった。

親子リス、びっくり仰天だ。

三匹で思わず顔を見合わせた。

妻よ、すごいメッセージだね！

これで子リス二匹への

良い誕生日プレゼントができたね。

帰宅すると、今晩も三女子リスが