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すてきな、名前。 [超夢]



今朝・・・ていうか

眠ってる間ずっと見続けてた夢・・・。



超長い超夢だったので

できるだけ掻い摘まんで。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

友人宅で超鮮明巨大スクリーン(液晶テレビ?)を

なんとはなしに見ている。



我が家はテレビというものを

まったく見ないので

ものすごく時代のギャップを感じる。



チャンネルを友人が切り替えると
(リモコンはまだ使うようだ)

どうやら大相撲の千秋楽らしい。



結びの一番、東西横綱の優勝決定戦。



見合う力士同士の顔のアップが写る。


巨大スクリーンだからか

顔が異様に大きい。


まるで、ねぶたのようだ。



制限時間が過ぎ

行司の軍配が返り

横綱同士の正面からぶつかり合う音が

異様な

聞いたことのない重低音。



画面が大きいのか

密度が濃いのか

オーディオ装置が素晴らしいのか

なんだか分からないが

この異常なほどの重量感は、なんだ。



まるで砂被りで観戦しているような臨場感。



大相撲とはよくいったものだ。


大画面で見ると

お相撲さんが本当に大きい。



その昔

大相撲が始まった当初は

観客の眼も慣れていなかっただろうから

さぞかし驚いただろうなぁ

まるで異世界の大きさだもの。



がっぷり四つで組み合っているところを

カメラがズームインする。



片方の横綱は、顔が写り

もう片方の横綱は、背中が写る。


汗が光る。



力が肉薄しているのだろう

がっぷり四つのまま

お互い一歩も引かず

その場で息を整えている。



やがてきっかけを掴んだのか

背中を見せている力士の

背筋・背中の筋肉がぎゅっと

まるでターボがかかったかのように引き締まり

肌の色は血液が集中したのだろうか

赤黒くなったかと思うと

一気に大技をかけ

同体のように土俵際に倒れ混む。



勝負あった。



背中を見せていた側の横綱の勝利だった。



そのあと、だ。



優勝を決めて嬉しいはずの横綱

苦しそうな表情がアップになるのだが

それもなにか腑に落ちないのだ。



どうも顔そのものが異形だ。


崩れているというか。



そして

肩から胸辺りの筋肉が

顔というか頭の方に少しずれている。



ずれる?


なんだ?



疲れとは違う何かの要因で

苦しそうで

立つ以外の姿勢が取れない。



蹲踞の姿勢が取れないので

賞金を持った行司もただ立ち尽くす。



場内が騒ぎ出す。



やがて再度アップになったその力士の顔を見て

ぼくは、声がでないほど驚く。



和服の係員?救護員?が

力士の肩に足をかけて

肩にずり上がってきた筋肉を

押し戻しているのも異様な光景だが

その救護員の背の高さは

なんと

その力士の顔くらいの大きさなのだ。


汗まみれなので

滑らないように注意している

その足元は草鞋だ。



崩れかけていた顔も

「整形」がうまくいったようで

やっとなんとか蹲踞の姿勢がとれ

勝ち名乗りを受け

賞金を受け取って・・・



そうか

モビルスーツじゃなくて

力士スーツだったんだ。



そして小さな救護員は

いわゆる「整備士」で人間だったんだ。



行司も力士と同じ大きさということは

行司スーツを着ていたんだな、きっと。



・・・数日後。



その優勝した力士の相撲部屋は

なんと

我が家から自転車で行ける距離らしいので

行ってみた。



なぜか

人払いされているかのようで

ぼく以外に、誰もいない。



入り口の引戸をがらがらと開けて

声をかけてみると

ぴかぴかに磨かれた白木の廊下の奥から

女将さんが生まれたばかりの赤ちゃんを

抱っこしながら出てこられた。



壮絶な試合を観たこと

横綱の顔が歪んでいたこと

お疲れで蹲踞の姿勢がとれなかったこと

などを見たままにお伝えする。



女将さんはまだ若く

三十の初めくらいだろうか

笑顔で、はい、ありがとうございます

もう、横綱は回復していまして

ほら、あそこをご覧ください

あの芝生一帯は

昨日横綱が刈り取ったくらいですから

といって指を差す庭を見ると

定規で測ったかのように

見事に平らに刈られた芝生の庭があった。


力士スーツを操縦していた横綱は

ものすごく几帳面だということが分かった。


そしてすでに

元気が回復していることも分かった。



ちょっとほっとして赤ちゃんに目を向けると

「そうなんです、長男なんです

名前は蘭畑(らんぱた)

きっと外国だったら

ランプとかランパとか発音するんじゃないかな

暗いところでも明るく照らすことができますように

と思って付けました」



良い名前。



あれ、お腹がもう大きく・・・と言いかけると

そうなんです、次の赤ちゃんを待ってるんです・・・

といって、ちょっとほほを赤らめ

うれしそうに微笑んだ。



目が覚めた。




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