パンケーキ?
当時小学生だった三女子リスに
プレゼントした「ギタレレ」。
世に発売されてすぐだったから
てことは
20年くらい経ってるのかな。
当時の彼女の小さな手には
ネックが分厚すぎて
ぼくが削ってアジャストしたけど
なかなか癖のある楽器なのと
チューニングが難しく
やがて
チェロとかヴァイオリンに興味が出て
埃をかぶっていった。
このところ黒い森家族は
音楽と戯れることが多く
彼女も触発されたのか
久しぶりに弾いてみたいというので
じゃ、レストアするか。
ギターとウクレレの良いとこ取り
そんな楽器で
面白いだけじゃなくて
なかなか良くできているんだけど
ただ、価格が安いだけに
素材とか塗装とかも
それなりのクオリティ。
大掛かりになるけど
塗装はすべて剥がした。
チューニングペグの動きも渋いので
バラして
グリスを塗って再組み立て。
ネックは以前大分削って薄くしたけど
さらに薄くした。
(集中してたので、写真撮り忘れた)
どうも音がこもりがちなのは
安物の塗装のせいなんじゃないか
剥がしたボディには
再塗装はせずに
くるみ油を塗り込んだ。
丸一日かかったけど
なかなか愛着の湧きそうな
楽器に仕上がった。
ところで。
作業に入る前に
清掃していて気付いたんだけど
この楽器の指板に
かなり弾き込んだ形跡がある。
つまり、指との摩擦で削れて
凹んでいる部分がたくさんあるのだ。
三女子リスに
「秘密の特訓でもしてたの?」
と訊くと、
「ううん、ぜんぜんしてないよ
だからカビが生えちゃったくらいだもの」
・・・たしかにそうだ。
でも、ぼくはもちろんのこと
他の子リスたちも
この楽器に触っていない。
でも、相当に弾き込まないと
ここまで指板に凹みはできない。
買った楽器はもちろん新品だ。
いったい、だれが、どうやって???
と、この指板の話しを
キーボードで打ち込んでいたら
カーソルが勝手に動き始めた。
不思議なことが、続くなぁ♪
それはともあれ。
三女子リス
見るなり抱えて
弾き始めたまま手放さない。
パンケーキの焼き色と同じだから
「パンケーキ」と名付けたって。
気に入ったみたい。
よかった。
2020-01-19 05:27
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