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UFOと、南の島。 [超夢]


ますます、超リアルな

超夢の世界。



なんでこうも毎日

夢を見続けるのだろう。


どこまで行くんだ

ていうかんじだけど

延々と見続けた、そのダイジェストです。



リス家族

どこかの山奥に住んでいる。



ここに住みだして

もう20年くらい経つだろうか。



しっかりした洋風の木造建築で平屋。


周囲の外壁は

黒に近い焦げ茶のステイン仕上げ。


どことなく

フランク・ロイド・ライトの匂いが漂う。



この日も

子リスたちは

コロコロとみんなで遊んでいる。


一番上が12歳くらいか。



晴れたり曇ったり

晴れの時の森の緑が見事。



カメラを首にかけ

散歩に出ようとすると


「お父さん、これから雨らしいよ

 出掛けても早く帰った方がいいよ」



わかった、ありがとう、と言い

玄関先のだだっ広い

カバードポーチ(屋根付きのベランダ)を抜けて

枕木で出来た階段を三段降り

両側の芝生・植木の今日の具合を見ながら

道路に出て、右へと歩き出す。



静かだ。



山に住んで本当によかったと感じるのは

だれも声を出さなければ

その瞬間に静寂が手に入ることだ。


お気に入りの散歩靴は

天然ゴムソールなので

道路を歩いても音がしない。



左に長い登りの

登山道へ繋がる階段が。



ここがまた、気持ちよい。



どこまでも登ればやがて登山道だが

山を登らずとも途中には見晴台があり

そこを目指す

それがほとんど日課になって久しい。



ただこの日は着いたとたんに

ポツンと雨が落ちてきた。



山の天気は変わりやすいというが

この日はまさに教科書のような変わり方だ

一望して帰ろう。



雲も空を覆い出し・・・



ん?



UFOのような雲が

右に一つ左に一つ出来始め

両方とも半円くらいになった。



なんだこれは。



あまりに巨大なので

写真に収まりきらない。



魚眼レンズを持ってくるんだった。



仕方ない

右のと左のを別々に撮ってあとで繋ごう。



二粒三粒と雨足が早まってきたようなので

気を付けながら

急いで階段を降り自宅を目指し

庭に着いた時は

そのUFO雲は合体して


supercell-storm-montana-sunset-wallpaper-preview.jpg
超巨大なUFO状になっていた。(ネット画像です)



子リスたちを大声で呼び出す。


声は出ず

みんなただただ

静かに見上げるだけだった。



やがて別の雲が出てきて

UFOを覆い隠した途端

バケツをひっくり返したような

どしゃ降りが始まり

バリバリバリという

弩級の雷が鳴った。



家に入っても

屋根を叩く雨音と雷で

大声でしか会話ができないので

皆静かにしていると

やがて雨が上がり

雷も遠くへ行ったようだ。



玄関のベランダに出てみると

すでに日差しが戻っていた。



濡れた緑を照らす。



ああ、なんて美しい。



一雨降ると

空気の匂いも一変する。



この匂いがまた、おいしい。



もう一回散歩しよう

今度は左だ。



左はどこまでも続くなだらかな下りで

行きは楽だが

調子に乗って足を運んでいると

帰りは痛い目にあう。



そこそこのところで折り返し

家に戻ってみると

ベランダに人影が見えた。



だれかな?



近付いてみると

見知らぬ中肉中背の
(やや腹は出ている)

銀縁眼鏡の初老とおぼしき男性だった。



ベランダに常に置いてある

数冊の本の一冊を手に取り

熱心に読んでいた。



ぼくが軽く挨拶をすると

返礼ではなく

「これください」

という。



その本は父が書いた

「南の島に雪が降る」

という本だった。



P4150415.jpg
P4150416.jpg
初版で

「晴之へ」と

父のサインが入ったものだったのと

売り物として置いていたわけではないので

その旨を話すも

それも珍しいのでこれが欲しいんです

と、頑なだ。



さすがにこれは手放せない

申し訳ないが

これは父との思い出でもあるので

差し上げられないですが

まだ数冊くらいはどこかにあるはずだから

それでよろしければ

と話しているところへ

奥さまそしてお嬢さまとおぼしき女性が

坂を上ってきたところだった。


「あら、お父さん
 そんなところでなにしてらっしゃるの」

と言いながら、ベランダに。



これこれこうで

と「お父さん」が説明すると

あらやだ、そんなのダメに決まってますよ

そんなわがまま言っちゃダメよ

ねぇ、どうもすみませんね

と初めてぼくの目を見た。


奥さまもやはり銀縁の華奢なデザインの丸眼鏡で

生なりの大きめの日よけの帽子を被っていた。


カーディガンを羽織っていて

緑基調で所々赤、黒、白が入った

チェック柄のワンピース。


お嬢さまとおぼしき女性は

似たようなコーディネーションで

黄色いワンピース。


住所をお聞きして

見つけ次第お送りしましょうかと尋ねると

いや、それには及びません

この人、欲しくなると

なにがなんでも欲しくなっちゃうんです

子どもみたいでしょ、という。


はい、了解しましたとお答えした時

ご主人はいつの間にか

すでに道路に立って

知らん顔をしていた。



目が覚めた。



P4150417.jpg
「南の島に雪が降る」スチル写真より。



せっかくなので

読んでいただけたらと思うのだけど

住所も電話番号もわからない・・・[あせあせ(飛び散る汗)]



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