SSブログ

カナブンと、コガネムシ。【閲覧注意、ね】


虫が苦手な人は

閲覧注意、かもです、ね。



でも、ぼくにとっては

とても大事なことなので。




カナブンと、コガネムシ。



「カナブン」も「コガネムシ」も

子どものころから

しばしば耳にもするし

よく見かける昆虫だった。



「コガネムシーは金持ちだー ♪」

ていう歌があるくらい

ポピュラーな存在だけど

幼少記憶の中の語呂としては

「カナブン」のほうが印象として強い。



でもつい最近まで

その区別がつかなかった。



地方によって呼び名が変わるのかな

くらいにしか思ってなかった。



そのぼくが

見ただけで一発で

見分けられるようになった。


あ、見分けられるようになったのは

「幼虫」の方で

「成虫」は未だに

正確にはわかりません[あせあせ(飛び散る汗)]



ま、でも、じゃ、なんで

幼虫を見分けられるようになったのか?



それはね。



「コガネムシ」、「カナブン」

片方の昆虫の幼虫は

プランターなどの植物を

枯らしてしまう「害虫」とされるから。



今シーズンの黒い森空中菜園は

驚くほど好調なんだけど

それでも定植した苗が

弱々しかったり

枯れたこともあった。



それは

夏の暑い時に

あげる水の量が少なかったのか

とか

追肥が足りなかったのか

などと

ぼくら人間側のせいとしてきた。



でもある時

「おすすめ」で見た

「この虫を一匹でも見たら、注意!」

という動画が衝撃だった。



それが、コガネムシの幼虫。



その動画を見ると

うちの堆肥の中にいる

虫たちとそっくりじゃないか。



げげげ。



しかも、我が家には

それが、うじゃうじゃ[ふらふら][ふらふら][ふらふら]



でも、一方で

毎日欠かさずに出る生ゴミが

たった一週間で堆肥になるって・・・


もしかして

この子たちのおかげなんじゃないか?

と、心のどこかで感じてもいた。



んなら、テスト、開始。



すまない気持ちもあったけど

今までの堆肥場の土を

すべて篩にかけ


PA230742.jpg
幼虫を残らず取り出した。
(写真は、ごく一部です)



その幼虫たちを


PA070242.jpg
大きな漬物桶と


PA090317.jpg
衣類コンテナに引越ししてもらって


PA050160.jpg
PA090315.jpg
代わる代わる生ゴミを入れ

どのくらい堆肥になるか

テストをしてみた。



すごい結果だった。



幼虫の数にもよるのだろうけど

二日あれば

ほぼほぼ

生ゴミは土というか

糞へと変化していた。


しかもふかふかで、暖かい。



暖かいということは

好気性発酵も進んでいるのだろうか。



では一方の、それまでの


PA070247.jpg
堆肥場はどうかというと

今までのようなスピーディーな

生ゴミの堆肥化は進んでいなかったし

暖かく、ない。



つまり。



虫だ。



幼虫たちだ。



彼らが、コンポストの鍵だった。



幼虫たちのおかげで

生ゴミ処理が

スピーディーに

行われていたのだ。



ところが

それらの幼虫は

前述したように

「害虫」である可能性がある。



そこで今度は

再びすべての幼虫たちを土から篩い

ほんとにコガネムシなのか

調べることにした。



というのも

日々堆肥を世話していて

幼虫を目にする時

どうも二種類の幼虫がいる気がしていたからだ。



さて、ここで

ネットで調べた限りの

カナブンとコガネムシの幼虫の違いです。


一番わかりやすいのは、歩き方の違い。


カナブンは足で歩かない。


ていうか

足が短すぎて歩けない。


なので、背中をもぞもぞ

蠕動させて前進します。


一方、コガネムシは

6本の足を使って歩く。



驚いた。



我が空中菜園にいた

ほとんどすべての幼虫は

カナブンの幼虫、つまり

「益虫」だったのだ。



カナフ?ン&コカ?ネムシ.jpg
たしかにカナブンは仰向けで進み

コガネムシはうつ伏せで進む。


背泳と、クロールのようなものか。





コガネムシは

地中だったら根っこを

地上だったら葉っぱとか花とかを

食べまくるので「害虫」とされるんだけど

カナブンの幼虫は

おもに腐葉土を食べて育ち

成虫になっても樹液を吸って生きるという。


だからプランターにいても

作物に害を及ぼさないという。



その幼虫だけど


PA240778.jpg
7~800匹いるんじゃないか。
(これは「第一陣」で、575匹いました)

ものすごい数のカナブンの幼虫が

黒い森の堆肥場に、いた。



そして

ここでまた、驚いた。


カナブンの幼虫は

なかなか見つからない

貴重な虫のようだった。



そんな虫たちが

なぜか

黒い森堆肥場に

住んでくれているのだった。



じゃなんで

そんな貴重な昆虫が

うちにいてくれるのかな?



いろいろ考えたんだけど

それはどうやら


PA280844.jpg
アカメガシワ。


コガネムシ同様アカメガシワも

厄介者扱いされている樹木だけど

我が家では子リスたちの体調管理に

なくてはならない存在。



この樹もこぼれ種ていうか

鳥が落としてったんだと思うけど

ニョキニョキあれよあれよという間に

大木になった

この樹液が好物なんじゃないか。


実際、同じ仲間の

カブトムシ、クワガタなども

アカメガシワの樹液を吸いに来るという。



アカメガシワが大木になったおかげで

カナブンもやってきてくれた。


やってきてくれたおかげで

堆肥の調子が良い。


堆肥が良いから

作物がおいしい。



なんだか

どんどん

遡って行くと

繋がってくる。



いろいろと

0円で集まってきてくれる

生きものたちに支えられて

うれし、たのし、おいしく

生きさせてもらっています。






(追伸:どうも「カナブン」の生態というのは謎が多いらしく、幼虫が発見されたのが、なんと、2009年ということらしいので、「カナブン」と特定するのでなく「カナブン属」としておこうと思います)



nice!(0) 

nice! 0