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畑と、ボンゴ。 [超夢]



またまた、超夢だ。



このところ

ほんとに眠りに落ちたら

ほぼ間違いなく「あっちの世界」にいる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


山小屋近くに

歩ける距離に、畑を借りた。



夏はたくさん収穫できたし

秋野菜もいろいろ味わった。



今日は

最後の収穫と

来シーズンの準備を少し。



3才になった子リスが

いっしょに行きたいというので

抱っこして畑まで歩く。



我が家では

赤ちゃんの間は

自分の自由意志で

洋服を着たければ着

着たくなければ裸のまま。



おむつはたいてい

みんな大嫌いだから

つけないで、よし。



この日も、なのでスッポンポン。



畑に着いて、子リスを大地に下ろす。



すると

嬉しそうに

裸んぼで、素足で

そこらじゅうを駆け回りだす。



太陽、燦々。


山の凜とした空気、吸い放題。


アーシング、し放題。



それを横目で見ながら

ぼくは最後の収穫をし、同時に

「来季の作付け」の手順・場所などを

あれこれと計算、想像する。



そこに次女子リスがやってきて


「あれ、赤子リスは?」


という。



「そこらへんにいるんじゃない?」


て答えるが、しばらく返事がない。



次女子リスを見ると

周囲を仔細に目で追っている。



「おとうさん、いないみたい」



え?



一気に空気が緊張した。



まずい。


探さなきゃ。



次女子リスは

周囲の畑、林など

「捜索」するも、見つからず。



ぼくはぼくで

次女子リスの捜索範囲の

さらに外側を「捜索」したが、いない。



駆け足で

今まで捜索した

さらに外側を見て回ったが、いない。



夕暮れが、近い。



日が落ちると

晩秋といえども

この辺りは一気に気温が下がる。



彼女は、スッポンポンだ。



たまたま畑を見に来た

となりの農家の方に事情を説明すると


「じゃ、ぼくの車に乗ってください
 いっしょに探しましょう」



それは

「マツダ ボンゴ」

というワンボックス4輪駆動車で

ぼくがまだ一度も乗ったことのない車だった。



「よく走りますね」

と言ったのが、いけなかった。



気を良くした農家のご長男。

「そうなんですよ、すごくいいんです
 少しくらいのガレ場でも
 なんなく踏破しちゃうんです」


といいながら、なんと

河原へ突っ込んで行く。



をいをい。



「タイヤもしっかりしてるのと
 車高も上げてあるので
 少しくらいの川なら走れちゃうんですよ」


といいながら

川の中をジャブジャブ。



を”い”を”い”。



「あ、娘さんを探すんでしたね」



そうそう、それなんです。



でも、結局、見つからずに

畑に戻ってくる。



すると。



次女子リスが顔面蒼白で


「いたの」


という。



「見つかったけど、動かないの」



すぐに横たわっている赤子リスに

手を当て、全身から気を入れる。



ぐったりしている。



もういちど、全身の気を送る。



その瞬間

閉じた瞼がピクリと動いた。



もう一度

全身全霊で気を送る。



「ん〜」



という声とともに

瞼がうっすらと開いた。



すかさず、抱いた。



抱いて、身体を温めた。



冷たい身体は徐々に解れ

やがてぼくと同じ体温に戻った。



もう、だいじょうぶ。



目が覚めた。


・・・・・・・・・・・・・・・・


これは、ぼくにとっては

「もう一つの世界での生活」

といえるような

そういうリアルな世界です。



長くなるので

だいぶ端折ってる

これでも「要約」なんです。



じつは

もっともっと

見ている描写は細かいんです。



見たことのない街を、歩き

交差点を曲がると、そこには

見たことのない世界が、広がっている。



出会ったこともない人たちが生活していて

顔のシワ、目付き、髪の毛の具合

着ている洋服、ヨレ加減

履いてる靴、などなど

見ようと思えば

すべて詳細に、見られる。



そういう人たちが立っているのは

道路のアスファルトなのか。


アスファルトだったら

どういう路面のアスファルトなのか。



あるいは、森の中なのか。


そこにはどんな樹々が生えていて

足元にはどんな葉が蓄積されて

堆肥化されているのか。


そこで吸う空気は、どういう空気なのか。



掘り起こそうと

超夢の中で思えば

瞬時にどこまでも行けるのです。



もちろんぼくの

今まで生きてきた「記憶」が

発動してはいると思いますが

会ったこともない人の

顔の表情、話し方、身振り、手付き

その他諸々の癖など

とうていぼくの想像では無理だと感じます。



目撃し、体感するから

こうして日々「書ける」のです。



要するに

「あっち」も「こっち」も

リアル、なんです。



毎日、毎晩、何年も

こういう「超夢」を見ていて

そこから推測できることといえば

「パラレルワールドがある」

ということです。



不思議なんですが

これが今のぼくの日常です。



それを備忘録として書いてます。




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