自然に、生かされて。

ほやほやの、短編超夢です。

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S*NYが農業分野に進出した。
（夢です）



平社員のまま過ごしてたんだけど

どうしても管理職になれと言われ

いやいや試験を受けて、なったら

その新たな農業分野に配属された。



農は、好きだ。


とくに自然農法は、大好きだ。



どうやって

企業と農業を結びつけられるか。


どれだけ安全安心な作物を

消費者に届けられるか。



胸躍らせて配属先に行くと

収穫された白菜の

箱詰めの監督係だった。



だめだ、まるでおもしろくない。



せめて、ぼくらしい表現をしたいと

箱に入るサイズ基準を少しだけ緩め

わずかに小さいものの混入を認めた。



そうすればハネられずに

流通に乗る白菜たちが

増えると思ったからだ。



箱詰めラインを見に行くと

今まで通りきちんと箱詰めでき

べつに痛むわけでもなく問題なし


・・・と思ったら


上司が激怒して飛び込んできて

サイズは会議で決まったものだから

規格通りに戻さないとお前は首だ、と。


でもぼくが緩めた規格というのは

今までより背丈・幅１cmだけ

小さいものを認めるだけだ。


明らかな虫食い、とか

一部が腐ってる、とか

そういうのではまったくなく

わずかに小さいだけだ。



細かいこと言うなよ

白菜は工業製品とは違って

自然から生まれる農産物じゃないか


そう言いたかったけど

波風を立てたくなかったのと

あまりに職場が面白くなかったので

その場で、会社を辞めた。



農は、企業がするものではない。



そんな声が、聞こえた気がした。


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目が覚めた今も

もし同じ状況が現実にあったら

ぼくは夢の中の自分と

同じ行動をするだろうな、と思った。



宇宙船黒森庵号空中菜園は



キャベツ、そろそろ結球しだすかな。




春菊、順調！




ワケギだったかなぁ、元気！




タマネギだったか、ニンニクだったか、順調！




オクラ、まだやる気いっぱい！





自然に生かされているんだ、人間は。