女将の爪切り 旧ブログより [デザイン]
女将はその病気の性質から、左半身にやや運動に不自由さが残っている。
ほとんどの日常的なことはできるのだけれど、
とくにむずかしいのは、爪切りだ。
左手の握力が落ちているのと、そのコントロールが難しいらしい。
じっさい、自分でもやってみたが
深爪しそうでとてもこわい。
ぼくが手伝うのは簡単なことだけど、
女将は粘り強く自分で切っている。
何分もかかって、やっと右手の爪が切り終わる。
いつもそれを見ていて、デザイナーとしてやってみたいことがあった。
それは彼女が「自分で切りたい」という希望はそのままに、
ただちょっとだけ陰ながら応援する、ていどのことだ。
こういうものです。
作りはいたって簡単です。
15~20mm厚くらいの板切れに爪切りを木ネジで止めるだけです。
ぼくは女将へのラヴを込めたので(照れてます)ハートにしましたが、
別になにも込めなくてもかまいません。
その場合は10cm×10cmくらいの四角でもいいと思います。
DIYセンターなどでは、そのくらいの板切れでしたら
「ご自由にお持ちください」
かもしれません。
ただ、紙ヤスリで角を滑らかにしてくださいね。
爪を切っていて、棘を刺したのではなんにもなりませんから。
女将が実際に爪を切っている図。
こうやっても切れます。
こういったものはなかなか商品としては流通しないので、
もし身近な方で半身に不自由をお持ちの方がいらっしゃったら、
どうか作ってあげてください。
2010-07-04 09:22