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山形の親友からの手紙



親友Yさんは山形の自社工場の敷地一部を、


NGOの被災地支援活動のために提供している。



3.11以後、すぐに活動を始めた彼女からは、


すでに25通の被災地頼りをいただいている。




それによると、3ヶ月経った今も、


清浄な水が飲めない人々がいるということだ。



3ヶ月経って、まだこの状態。



圧倒的な被災規模。



「被災していない人々はできるだけ普通の生活に戻り、

仕事をし、経済効果を高める動きをする」



たしかにそういう考えもあるかもしれないが、

はたして、それでよいのだろうか。



今一度、隣人の被災を考えてみる時期にいるんじゃないだろうか。



全国、世界各国からの義捐金の分配額が決まったそうだが、

いまだに被災された多くの方々は一銭も受け取っていないというし、

たとえそれらが適正に分配されたとしても、

きっと、それだけではこれからを生き抜いてゆくことはできないのではないか。

(ぼくのこのブログでも、少し述べました)




国の、県の、市の動きが遅いなら、

それを批判するだけでなく、

みんなで助けあうことが大事なのではないだろうか。



なんらかのかたちで、被災地と縁を作ることで、

そこからなにかが生まれると思う。



ぼくたちにできることは、なにか、きっとある。



一度、被災地を訪れることをおすすめします。




Yさんからの手紙、ご一読ください。




みなさまへ

六月に入り、梅雨に入った地域もあるようです。
山形は、今日も雨です。
太平洋地域の沿岸部のほとんどは、地盤沈下しており
雨が降る度に、かなり浸水しているようです。
せっかく泥の掻き出しが済んだというのに、
雨が降る度に浸水に見舞われるのは、きついですね。

がれき撤去や浸水対応といった、超ハードな支援と共に
これからは健康や仕事といったソフト面での支援が必要ですね。
数日前のテレビで、プールの水を汲み上げて濾過し、
飲み水に使っている映像を見ました。
テレビのレポーターは一口飲んで、何も言いませんでした。
日本は、一応文明国家だというのに、もうすぐ三ヶ月経つ
というのに、何ということ!
死亡者が出る程の食中毒も流行する中、
こんな不衛生な避難所があっていいはずがありません。

東北は、おいしい水の宝庫だったはず。
大気だけでなくきちんと水の調査をしてもらわなければ、
安心して水を飲むことはできませんね。
水は命の源ですから。
原発周辺の水は大丈夫でしょうか?
昔、環境ホルモンが論じられた時に読んだ『沈黙の春』
*1962レイチェル・カーソン*を思い出しました。

そんな折り、被災者の支援をしているNPO『日本ユニバ』スタッフが
大量の飲料水と共に、今日弊社へやって来ました。
ペットボトル1ダースの水が、700箱。
マレーシアから支援された水だそうです。
とりあえず弊社のテントへ受け入れ、備蓄します。
もし、きれいな水が手に入らない場所がありましたら、
是非このメールにお知らせ下さい。
ユニバさんが届けに行きます。

現在は一通り支援物資が行き届き、避難所によって不足している物に、
かなりの差があるとのことでした。
ユニバさんでは、物資援助から
医師やカウンセラー等の支援に切り替えているとのことです。
息をつく間もなく、次々に新しい問題が浮上してきます。

菅内閣が信任されたようですので、ごちゃごちゃするのはもう止めて、
嘘を言わず、実質的な対応をお願いします。


付録
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/6353
野菜と海藻(ワカメ・コンブ・のり) 放射能汚染調査の全記録
「隠したがる」「減らしたがる」国より環境NGOのほうが信用できる




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