ベクミルに、行った、測った、喜んだ。 [食品放射能測定]
食品の放射能測定というのは、
ぼくが調べた限りではけっこう難しい作業だ。
単にぼくが難しがっているだけなのかもしれないが、
空間線量を計測するのとは桁が違って小さい値を測定をするわけだし、
出てきた数値を「読む」作業にも専門知識が必要。
ぼくは3.11以後、測定機を購入したいと思い続けてきたわけだけど、
この、機器の選定も、これまた難しい。
でも、難しがってばかりいてはなにも先に進まない。
最近、市民測定所が東京にも数カ所できたので、
まずは、ぼくがツール・ド・築地で使うルートにある、
「ベクミル上野」さんに伺った。
店内はこのように整然としています。
おお、BERTHOLD LB-2045だ。
親切なスタッフの方が、手順を教えてくれます。
計測したのは、
黒森庵で使いたい富山県産の蕎麦。
茨城県産の玄米。
自宅の水道水を浄水器で濾過した水。
まず、マリネリ容器に検体を入れ、重さを量る(蕎麦の丸抜き)。
検体を測定機にセットする。
蓋をすると、意外とかわいい顔だな。
待つこと20分。
出来上がり、
じゃなくて、測定終了。
おめでとう!
すべて10Bq/kg未満不検出でした。
ここで、少し「10Bq/kg未満不検出」の意味を。
このBERTHOLD LB-2045という機器の測定限界値というものがあり、
それを下回って出てきた数値はすべて「不検出」という扱いになります。
つまりそれは、測定誤差というものがあるからで、
より精度の高い測定値を望むとすると、
より多くの時間をかけるか(それでも同じ機器では限界値はやはりあります)、
さらに高性能な測定器に頼ることになります(それでも限界値は存在します)。
こちらの機器では
「0〜9.9Bq/kgのどこかの数値であろう」
ということになります。
でも、表示では次のようになります。
富山県産の蕎麦(丸抜き)は、
1.169Bq/kg(セシウム134/137合計値) 0.1155(K40値)
茨城県産の玄米は、
0.1191 0.0298
我が家(東京杉並和泉)の浄水器を通した水道水は、
ともにゼロ。
人間が生きる上でだいじなだいじな水が、ゼロ、
というのは本当にありがたいことです。
そして、玄米も限りなくゼロに近かったので、
これも大変ありがたい。
しかし、非常に小さな値だが、
店で使いたい蕎麦の実が1.169Bq/kgというのはちょっと得心がゆかない。
なぜなら、去年ぼくは富山に行き、
栽培している畑の空間線量を測定しており、
それが非常に小さな値だということを確認していたからだ。
ま、でも、機器の誤差ということもあるということなので、
今日は素直に喜ぼう。
ちなみにベクミル上野の皆さんは、とても親切な対応をしてくださり、
いろいろと勉強になりました。
ありがとうございました。
おし、帰ろう。
帰路、いつもの半蔵門の定点観測地。
0.14 0.080(左ガイガー 右シンチ ともに単位はμSv/h)
ちょっと高めかな?
これは空間線量かな、それとも地面かな?
測ろう。
0.15 0.135
どうやら地面のようだ。
でもなんで今ごろ地面でこういう数値なんだろう?
新宿、文化服装学院前。
0.13 0.087
なんか、今日は高めなのかな。
帰宅。
帰りがけに買った、
九州産のレバーを、
ぼくオリジナルタレに漬け込み、
レバニラ炒め。
揚げと細葱の味噌汁。
ああぁ、水、測定値ゼロで良かったぁ。
殊更に、メシがうまい。
やはりこの時勢、
測定は大事だと思いました。
ベクミル上野さん
〒110-0005 東京都台東区上野 7-10-6 磐城産業ビル1F
上野駅 入谷口より徒歩2分、入谷改札からは4分ほど
営業時間 9:30~17:30(金曜日のみ12:00~20:00)
定休日 火曜・土曜 (祭日も営業)
TEL 03-6231-6341
2012-02-10 01:20
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