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かな〜り、古〜い、Kleenex Tissue。



先日、急に思い立って八ヶ岳に行ったことは先のブログで記した。



その母の山小屋はある意味タイムトンネルのようで、


部屋を探すと、いろいろと古いものがそのまま残っていたりする。




1984年? Kleenex.jpg
かな〜り、古〜い、クリネックス・ティシュー。



クリネックスの変遷.jpg
こんなに大きさが変わっている。


鼻でもかんでみるかと思ったが、カビ臭くてだめだった。

薄さもだいぶちがうんだろうな。

だって、枚数はいっしょだから。


十条キンバリー197×229mm.jpg
グレー197×229mm.jpg
日本製紙クレシア188×234.jpg


あれ、一番新しいのだけ360枚×180組、

しかも縦×横の寸法も変わっている、(−9)×(+5)。



なんでだ?


なんだ、この数ミリの縦横比の変化は?


日本人の鼻の高さが変わったか?



ま、いいか。



ぼくが知っている一番古い記憶では、このデザインだった。


kleenex-750.jpg


little_lulu_kleenex_display.jpg
女の子が手に持っているやつ。



我が家にクリネックスが入ってきたのはかなり早かった。


というのは、父が俳優をやっていたので化粧落とし用ということで、

撮影所にはすでに化粧室などに配備されていた。



東宝撮影所の一角には、小さな小さな売店があり、

そこには名前は忘れたが「キットカット」の前身のような、

ウエファースをチョコレートでコーティングした菓子があり、

それがものすごくおいしかった記憶がある。

そこでクリネックスも売っていて、自宅用に買ってきていた。

アメ横にも売っていたような。



はじめてティシューを手にした時はほんとうにおどろいた。

一枚取ると、次の一枚が少しだけ出てきて「スタンバイ」されている。

これが文明というものか、と子どもながらに思った(文明なんて言葉知らなかったけど)。

アメリカって、すごい国だなとも思った。



それまでぼくは鼻をかむ時、トイレで使っていたのは「ちり紙」だったからだ。


20061106190407.jpg
ちり紙は、これね(武勝製紙株式会社さんより)。



トイレットペーパー、ティシューが日本に上陸してからは、

あっという間にどの家庭にも常備されるようになり、

「ちり紙」は衰退の一途をたどる。

とうぜんスネークマンショーでも有名な「ちり紙交換」という仕事もなくなった。




さて。

「Kleenex」で検索していたら、こういうのが見つかった。


kleercut.gif
「Kleercut」



ティシューペーパーにはパルプを使用するから、森林保護の意味で問題がある。


そこにグリーンピースが運動を起こした


そしてついに、KIMBERLY-CLARK 社はより一層の環境の保護を約束し、

このグリーンピースの運動も終結した。



3.11以後、被災していないぼくらの生活はほとんど変わっていないともいえるが、

じつは根本から変わっているともいえる。



紙を作るための電力をどうするかという問題は興味深い。

「Kleenex Tissue」を製造する日本製紙グループは、大々的に電力ビジネスに参入するという。

「埋蔵電力を売れ!」日本製紙グループが進める発電ビジネス

紙パルプ産業の電力事情と 現行の電力システムに関する課題(PDFです)




収束宣言をしたものの、まったく先の見えない原発事故、


ぼくたちはさまざまな観点でこれからを予測し、


それを基盤として新しい世界を作ってゆくことになるだろう。




ひとつひとつだけど、確実に、


良いと思うことをやり、


悪いと思うことをやめ、


次の世代に、少しでも明るい未来をバトンタッチしたい。






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