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TPP反対そして、富山へ。



このところ国はほんとうにいろいろなことを問答無用で議決してしまったり、


あぶなっかしい法案を通すことに夢中のようにみえるのは、


ぼくだけ?




ACTAは、知らない方がほとんどだろう。

だって、議決をする議員でさえ知らないというのだから、

そして、大手メディアはまったくACTAについて報道しないのだから、

一般の人々が知るはずもない。



じゃ、TPPは?



TPP反対.jpg
官邸前のTPP抗議行動に行き、


帰宅して、


男前豆腐.jpg
男前豆腐で、冷奴を食べ、


糠漬け.jpg
糠漬け新香だ。


顔がかわいかったり.jpg
かわいい顔だね、とかいって、


やるだけやって一日を終える。




翌日、八ヶ岳、そして富山へ。



八ヶ岳で大昔ぼくが自然農法の勉強をしていた時、

世田谷で有機・無農薬栽培をしていた大平博四さんからいただいた、

江戸時代から続いている小松菜の種子を持って、

富山の谷上さんに差し上げ、播いてみて発芽するかどうかを試していただくためだ。



あまりにも古い種子なので発芽するかどうかは分からないが、

発芽すれば、まちがいなく伝統的な在来種なのでとても貴重。

ぼくのような素人が播くのではなく、

谷上さんのような篤農家に試していただきたかったのだ。



谷上さんの畑.jpg
谷上さんはちょうど、蕎麦の播種を終えたところだった。


彼に種をまちがいなく手渡し、

いやぁ、いろいろ話し合えた。

若い後継者の方も現れた。



谷上さんは、たいへん勉強熱心、しかも視野が広い。



彼が育てている蕎麦は、富山在来だ。

これを守り、途切れることのないように、栽培を続けている。



しかし、TPPという協定に参加したら、

在来種の播種、栽培そのものができなくなる可能性がある。

それはもちろん、蕎麦だけの話しではない。

すべての種子に関しての、大きな問題だ。



これを真正面からとらえた映画に

モンサントの不自然な食べ物

というのがある。




ぼくらの目の前にある、

この、いつでも手に入ると思っている食べ物が、

冷奴、おいしいね、

糠漬けきゅうりはやっぱりいいねとかいっている食べ物が、

米国のたった一企業によって、

世界中の食糧がコントロールされる可能性すらある現代。



ぼくが、二十数年前に読んだ農関係の本に、

すでに種子戦争のことが書かれていた。

遺伝子操作作物の本も読んだ。

ハイブリッドライスの話しも読んだ。

当時は

「まだ先のこと」

「そんなこと、ほんとに起きるのかな」

と思いながら読んだことが、

いま、現実的に、目の前に現れてきてしまった。



悔やまれる。


でも、この図式は、原発ととても良く似ている。


密かに進行するという意味において。




米、蕎麦、は、日本人のソウルフードだ。

それが、一企業によって牛耳られる可能性があるという。



ぼくたちは、原発反対は勿論なのだけれど、

オスプレイ問題も、ACTAも、TPPも、

それと同じく、いや、もっとその根底にあるものに、

注意深く対応し、生きてゆく時代なのだと思う。



3.11以後、東京でも帰宅難民が発生し、

計画停電などということを強要された日々もあった。



しかし、それも過ぎ去り、

今、ぼくらの世界は3.11前の

「普段の生活」

に戻ったかのように見えるがそれはちがうと思う。



水面下では、すごい変化が起きようとしている。



そしていつか、それは突然津波のようにやってくるかもしれない。




次世代を築く若い人々が、安心して幸せな人生を過ごすことができるよう、


非力なぼくだが、


できるだけのことをしたいと思う。




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