イン・マイ・ライフ。 [こころのなかの、こんくらい]
ここ4年ほどの間に、
ぼくは妻と母の
「この世の卒業」に関わった。
最愛の人々との、しばしの別れ。
でも、
ぼくはなぜか
「人は死んでも、死なない」
という確固とした感覚がある。
変な言い方だけど、
乗り物としての身体は
その役目を終えるけど、
身体を操縦する魂は
死ぬということがない、
というかんじかな。
だから、
また会える
とは思っているんだけど、
それでも
人の死に直面すると
人生ってなんだろう、
と思う。
「自分て、いったいなんだろう」
「どういう人間なんだろう」
「なにが好きなんだろう」
「なにが嫌いなんだろう」
「好き嫌いって、なんだ」
そんなことを、
このごろ
いつのまにか考えてる。
真剣に悩むんじゃないけど、
いつのまにか。
そういえば、
父方のおばあちゃんが亡くなった時、
初めてこういうことを考えたな。
小学校2年生だったかな。
還暦+2で、
また同じことを反芻している。
だからかな、
父と母と、
それとおばあちゃんと過ごした
成城という町が
こころに浮かんできたのは。
大学1年まで通った学校の正門前。
成城堂書店は健在。
ここは昔は「ポプラ」というレコード屋。
レコード屋だけどオーディオも販売してて、
試聴室には「ゴトウ・ユニット」という
とんでもないスピーカーシステムが組まれていた。
レコード売り場のBGMは
ビクターの球形スピーカーだった。
以前は「オリッサ」という喫茶店があった。
その奥には「白樺」という喫茶店もあった。
そこでは当時としては珍しい、
たぶん牛肉100%のハンバーガーがあった。
ここはたしか、「栄華飯店」。
もやしそば、五目焼きそば、
ああ、うっとり。
ここの2階にレストラン「木馬」があった。
凮月堂、健在。
「ジョッキ・アイス」、おいしかったな。
ここ、ここに「NEBA」があった。
なんつたって風味焼き。
でも、クリームコロッケも、
ハンバーグステーキも好きだったな。
ここに、「代一元」があった。
大プール。
変わらないものもある。
変わってしまったものもある。
一喜一憂することもあるだろう。
でもそれも、流れなんだ。
よい、わるいでなく。
仙川。(エビガニ釣りをしました)
The Beatles - In My Life
2015-12-20 16:21
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