アカメガシワと、鍋の把手。
先日ピカピカに磨いた
30ん年選手の鍋で
Caldo Verdeを温めていて
気がついた。
Caldo Verde、安定して、おいしい。
把手がグラグラし出していて
あちこち焦げてるし
そろそろ寿命。
分解してみようと
ネジを外したら
錆びて固着していて
頭だけ取れてしまった。
もう、元へは戻せない。
レストア決定。
庭のアカメガシワの枝を
少しもらって移植した。
3年くらい前かな
枝が隣地へ伸び出していたので
剪定したときの
たぶん、この枝のどこかの部分。
把手は珍しい構造をしていて
スリットを切らなければならない。
その溝は2.5mm。
手鋸の刃厚はおよそ1mm。
一回スリットを切ったその隣に
もう一度鋸刃を入れられるか?
(きっと、途中で逸れるだろう)
バンドソーがあれば楽にできるが
そんなものはうちにはない。
どうする。
「イメージ」を使ってやってみた。
ノコギリだと思うから、できない。
1mmの「ヤスリ」で削るのだ。
そしたら
ほんとに最後まで削れた。
できると思うイメージって
ほんとに強いんだと
この歳になって
知った。
完全に寸法通りに溝が入ったので
ねじ穴を開けるんだけど
これがまた、たいへんだった。
ボール盤があれば
なんていうことない作業なんだけど
ハンドドリルで慎重に。
すべての作業は
「目」と「勘」に頼った。
定規で計って・・・
ケガいて・・・
なんて
やろうにも
枝は微妙に反ってるし
断面は正円じゃなくていびつだし。
「物の中心を探す」
なんかちょっと
彫刻をやってるみたいな感覚だったな。
次回の把手の交換は
またん十年後かもしれないけど
そのときにネジが錆びていて
頭だけ取れちゃうのは嫌だから
ステンレスにした。
枝の直径もちょうどよく
グリップ抜群の把手が付いた。
それにしてもアカメガシワ
子リスたちの胃腸も治してくれるし
スピンドルのコマにもなってくれるし
コーヒーの道具にもなってくれるし
至る所で大活躍だ。
我が家にとっては
なくてはならない存在。
我が家に来てくれて
ありがとう。
世界に一つだけの、鍋ができた。
料理が、楽しみ♪
2020-12-24 19:38
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