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おじいさんと、お菓子と、パンタロン。 [超夢]



超夢が、すごすぎて

もう、なにがなんだか。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・


小学校2〜3年生くらいか。


いたずらっ子がいて

その子がガキ大将で

ぼくともう一人で「三人組」。



ガキ大将曰く


「沢を下ったところの

 一軒家のおじいさんって

 一日中テレビつけっぱなしで

 お菓子食べながらテレビ見てて

 眠くなったらそのまま寝ちゃうんだぜ


 ドアも窓もいつも開けっ放しだから

 今度おじいさんいない時に

 みんなで家の中に入って

 お菓子食べちゃおうぜ」



ということで

ある日

おじいさんちまで

みんなで行き

おじいさんがお菓子を買いに出かけるのを

藪の中に隠れて待っていた。



お、出かけたぞ、とガキ大将。



それっと、みんなで家に入ると

袋を開封したもの

まだ未開封のもの

まだたくさんのお菓子があった。



座卓に散らばってるお菓子を

みんなでもぐもぐ

おいしいな。



しばしの間

お菓子を食べながらテレビを見てると

おじいさんが帰ってきた気配が。



やべ、帰ろうぜ

とガキ大将は言うなり

そこらへんのお菓子を

ポケットに詰め込めるだけ詰め込んで

見つからなそうな窓から外へ脱出。



ほっとするのもつかの間

「あ、またやられた!

 今度という今度は許さん!」

という声とともに

おじいさんが追いかけてくるのが見えた。



急げ!

この道で行けば最短で

線路の向こうへ行けるから!

(どうやら線路の向こうへ行けば
 なぜかそこは「安全地帯」らしい)



一本道のその道は

だんだん

上り坂が険しく

道幅も狭くなり

後ろにはおじいさんの足音が。



そこの踏切を渡れば

もうだいじょうぶだから

と踏切まで来ると



がーん。



地震のせいで

地盤沈下が起きて

線路と道路の段差が1mほどあり

「この踏切は閉鎖されました」

と書いてある。



後ろからおじいさんが近づいてきた。



ガキ大将は

なぜかはみ出ている

枕木をつかんだと思うと

懸垂でひらりと線路に上がった。



その時

けたたましい警笛がなって

電車が迫ってきた。



うわ。



ガキ大将はうつ伏せに丸くなり

なんとか電車を避けられた。



田舎の電車なので速度は遅く

2両編成のディーゼル車で

運転手も車掌も

大丈夫そうだと認識したのか

そのまま行ってしまった。



よかった。



よかったじゃない

おじいさんだ。



ぼくらもガキ大将の真似をして

なんとか線路へ上がって

向こう側へ行くことができた。



みんなの無事を確認し

てくてく歩いている姿は

あれ、ぼくら大学生だ。



ベルボトムのジーンズ

タイトな花柄のシャツ

ロングヘヤー。



なんだなんだ?



ポケットを触ってみると

詰め込まれたお菓子はまだ入ってる。



その時

曲がり角から女性が出てきた。


白いパンタロン

サイケパターンのタートルネック。



大学生のそのガキ大将を見るなり


「そういうキミも、好きだよ」


といって首に抱きつき

おもむろにスマホで

自撮りモードでツーショット。



へ〜、そういう仲だったんだ。



目が覚めた。




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