父と、母。

え?

毎度おなじみの

超夢、ってやつでして。



最近てぇと

なんでか分かりませんが

起きた途端

忘れるってことがありまして。



歳だ、呆けだ

って話しもあるようですが

忘れちまうんだから、仕方ない。



たまたま、覚えてたもんで

ちょいと書いてみよう

てなわけでして。



テン、テンテケ、テケツクテン、テン



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知人の手打ち蕎麦屋に行く。



石臼手碾きの

もちろん手打ちの

すごくおいしい蕎麦屋さん。



「知人」と書いたくらいで

べつに親友というような

付き合いではないが

蕎麦を手繰りに行くのでなく

なぜかリス家族全員で

その蕎麦屋に泊まり込みで遊びに行く。



へぇ?。（夢の中で驚く自分）



ところがその蕎麦屋さんへ

行ってみるてぇと

ぼくらを招待したんだけど

その日から、店と母屋の大掃除。



え”？



たくさんの段ボールが

右から左へ、下から上に。


ハタキを掛ける女性。


ホウキを持って

レレレのおじさん状態の男性。


まるで大晦日の大掃除状態。



遊びに来てください

と言われて

だから

来たんだっけ、たしか。



でも、場の雰囲気として

流れっぽいから

ぼくらも手伝うことに。



いくつものダンボールの中から

ふと出てきた写真たち。



え”？？？



その写真に釘付けになった。



父だ。


父が写ってる。



次々と出てくる、父の写真。



ちょっと、まて。


今までぼくが

見たことのない写真ばっかりだ。


うちのどのアルバムにも

こんな写真、一枚も、ないぞ。



不思議すぎるので

その蕎麦屋の知人に訳を尋ねると


「ああ、そうですよね
　ぼくも不思議に思ってたんですよ
　なんで加藤さんのご家族の写真が
　こんなにいっぱいあるのか、って」




べつにそれほど
不思議とも思わない素振りで

部屋の片付けに戻る、店主。



をいをい

いやいや

こっちは不思議すぎるんですが。



無論ぼくは

ダンボール箱に戻る。



うわ。



これ、いったい。



父の

見たことのない映画の

見たことのないスチル写真集だ。



わわわ。



父と母の

どこかでデート中の、写真たち。


結婚前じゃん。


うちに、こんな写真、一枚も、ないぞ。


うわ、ふたりとも

でも、あれだな

熱々で、幸せそうで、いいな



目が覚めた。


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こんな、日々を

過ごしているわけでしてな。